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ホーム > しごと・産業 > 農林水産業 > 農林事務所 > 県西地域 > 県西農林事務所経営・普及部門(筑西地域農業改良普及センター) > リアルタイム現地情報 > 梨の担い手対策に係る集落座談会を開催
ページ番号:48042
更新日:2022年12月9日
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11月30日,筑西市果樹産地協議会主催により,梨の担い手対策に係る集落座談会を下館共同梨選果場部会の布川地区・房山地区(対象農家15戸)を対象に開催しました。
筑西市内の旧下館・関城地区は茨城県の梨生産をけん引する一大産地ですが,農業者の高齢化や園の高樹齢化などにより,年々栽培面積・生産量が減少しています。梨農家の中には,梨生産を引き継いでくれる担い手がいるなら,梨園を譲っても良いという考えを持つ人もいます。しかし,実際には個人では担い手が見つからなかったり,関係機関等が持っている情報が共有されていないために,経営主の怪我や家族の病気等をきっかけに伐採・縮小を余儀なくされる梨園が多いのが現状です。
この集落座談会では,地域の梨園について園ごとに個票を作成するとともに,白地図に現在廃園,5年以内に縮小・廃園,6年以上栽培継続する園ごとに色分けしました。これは地域の農家や関係機関等が園地情報を共有することで突発的な就農相談や「地域おこし協力隊」等への情報提供を迅速に行い,新たな担い手への継承機会を逃さないことを狙いとしています。
今年度中に他地区でも同様の集落座談会を開催し,それらの結果を集計して,得られた園地情報と地図情報を連動したポリゴンマップの構築を予定しています。
梨産地の担い手対策はまだ始まったばかりですが,出席した農家からは産地をなくさないためにも,このような取り組みは絶対に必要だとの声が聞かれました。
普及センターでは,今後も長期的な視点を持って,果樹産地の担い手対策に取り組んでいきたいと考えています。
地図上での梨園ごとの色分けの様子