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ホーム > しごと・産業 > 農林水産業 > 森林・林業 > 茨城県林業技術センター > 特用林産物トピックス > 野生きのこ相談室(令和7年度)
ページ番号:75252
更新日:2026年5月11日
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各林業指導所やきのこ博士館、林業技術センターで対応した野生きのこの名前を調べる相談と県内で発生した毒きのこによる中毒の概要を紹介します。野生のきのこは種類を調べ名前を知るのが難しい上、猛毒を持つものもあるので、食用にする場合は、慎重に選別してください。
なお、名前を調べる相談の「種数」は、相談ごとの重複や名前のわからなかったものも積算しています。
件数:268件
種数:681種(うち毒きのこ73種)
食用:ヒラタケ ……………………………… 36件
アラゲキクラゲ ……………………… 22件
ウメハルシメジ ……………………… 21件
ナラタケ ……………………………… 17件
ワタゲナラタケ ……………………… 13件
有毒:クサウラベニタケ …………………… 6件
ハイイロシメジ ……………………… 6件
キチチタケ …………………………… 4件
ニガクリタケ ………………………… 4件
クサハツ ……………………………… 3件
コテングタケモドキ ………………… 3件
ツキヨタケ …………………………… 3件
ツチスギタケ ………………………… 3件
食用:イタドリ……………………………… 1件
有毒:(山菜・野草でない) ……………… 1件
野生きのこ・山菜類による食中毒は発生なし。
令和7年度は野生きのこ類の相談件数が268件で、持ち込まれたきのこの延べ種数が681種となった。昨年度(相談件数434件、延べ種数1,076種)に比べると、相談件数、延べ種数はそれぞれ約38%、約37%減少した。
水戸地方気象台がホームページにて公表した「茨城県気象年報令和7年(2025年)」によると、年平均気温が平年に比べ高く、年間日照時間が平年に比べ多くなったことが報告されている。このような気象条件が種数減少の一因と考えられる。
毒きのこの延べ種数は73種と約47%減少した(昨年度137種)。持ち込まれたきのこの延べ種数に対する毒きのこ種数が占める割合は、約11%で、昨年度(約13%)より減少した。
山菜・野草類に関する相談は2件あり、1件は食中毒であったが山菜・野草類以外の植物だった。
食用きのこの相談件数は7年連続で、1位ヒラタケ(36件)となった。以下2位アラゲキクラゲ(22件)、3位ウメハルシメジ(21件)、4位ナラタケ(17件)、5位ワタゲナラタケ(13件)となった。1位のヒラタケは、晩秋から冬にかけて発生する、柄がほとんどない大型のきのこであるが、似たきのこに有毒のツキヨタケがあるので、注意してほしい。
毒きのこでは、1位クサウラベニタケおよびハイイロシメジ(各6件)、以下2位キチチタケおよびニガクリタケ(各4件)、3位クサハツ、コテングタケモドキ、ツキヨタケおよびツチスギタケ(各3件)となった。
1位のクサウラベニタケは、食用のウラベニホテイシメジと間違いやすいきのこである。茨城県林業技術センターのホームページに両種の見分け方を掲載しているので参考にしてほしい。
同1位のハイイロシメジはカサは淡い灰色を帯び根元が大きくふくらみニンニクのようなにおいがするきのこである。
2位のキチチタケは、全体的に淡い褐色で、環紋を有する。白色の乳液を出すが、黄色く変色する。噛むと辛いのも特徴である。
同2位のニガクリタケは食用のクリタケと間違いやすいきのこである。ニガクリタケは全体的に黄色味を帯びているのと、きのこをかんで苦いのが特徴である。
3位のクサハツは傘は褐色で、柄は淡い褐色のきのこで、不快臭があるのと、傷をつけると褐色に変色するのが特徴である。
同3位のコテングタケモドキはテングタケの仲間のきのこである。根元のつばにも特徴があるので、根元からしっかり採取してほしい。
同3位のツキヨタケはヒラタケなどと似ているが、裂くと根元に黒い着色部ができるのが異なる。
同3位のツチスギタケは有用な食用きのこ、ヌメリスギタケモドキに近いきのこであるが、地面から発生する点で異なる。