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更新日:2020年5月26日

きのこ雑学講座5

 茨城にも出た!! ニオウシメジ

 

ニオウシメジは,スーパーなどで売られているブナシメジをそのまま巨大化したようなきのこで,1株が100キログラムを越えることもあります。株立ちのきのことしては世界でも最大級で,ギネスブックにも載ったそうです。

 最近の写真集などでたびたび紹介されたので,一躍有名になりましたが,日本では1974年に熊本県で発見されたのが最初とされ,沖縄県では1978年に発見されて以来,毎年各地で見られるようになり,日本新産種として正式に発表されたのは1981年のことです。現在の分布北限は,群馬県とされています。

ニオウシメジ

このような巨大なきのこが,長い間人目に付かないとは考えられないので,日本に昔からいた種ではなく,原産地とされるアフリカや熱帯アジアからの帰化説が有力となっています。

 写真集で見た姿があまりにも印象的で,しかも美味だというので,実物を是非見たいと思っていたところ,1996年10月20日に鹿嶋市で47キログラムの株(写真上)が,同年10月22日には明野町で60キログラムの株が発見され新聞記事になりました。また,1998年9月8日には,当センターのある那珂町でも発生し,その一部がきのこ博士館に持ち込まれたので(写真下),ついに実物を手に入れ,試食することが出来ました。

 本種の栽培化は,沖縄県,鹿児島県,新潟県などで菌床を露地に埋め込む方法で取組まれています。茨城県においても,露地の埋め込み法として,バークマルチ法を開発するとともに,プランター栽培についても試験しています。研究内容については研究開発トピックスに紹介しています。

 

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ニオウシメジの一部

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