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更新日:2020年5月26日
人が中毒を起こして,初めてそのきのこに毒があることがわかります。現在,100種を越える毒きのこが知られるようになったのも,貴重な中毒事例の積み重ねによるものです。それでも,安易な判断で野生のきのこを食べてしまう人がまだまだ多く,毒きのこによる中毒は一向に後を断ちません。 毒きのこの見分け方として全国的にまかり通っている迷信に,きのこの外見上の特徴によるものがあります。「毒きのこは,派手な色をしている,くきが縦に裂けにくい,虫が食わない,匂いに癖がある」などというものです。 ところで,茨城県でもっとも中毒事故の多いきのこはクサウラベニタケ(写真)です。全国的に見ても,きのこ中毒の件数でツキヨタケと首位を争う重要種です。毒の強さでは,「世界の三大猛毒菌」といわれるドクツルタケ,シロタマゴテングタケ,タマゴテングタケがピカ一で,1本食べるとまず助かりません。 これらの代表的毒きのこは,上記のどの条件にも当てはまりません。他の毒きのこにしても,やはり当てはまらないものの方が圧倒的に多い状況にあります。 まず,毒きのこだけに共通する特徴は1つもないことを肝に銘じて下さい。そして,種名を明らかにして,信頼できる図鑑などに「食用」と印されていないものは絶対に食べないこと。この鉄則をみんなで守れば,大昔から延々と続くきのこ中毒の歴史に終止符を打つことができるはずです。 「きのこ中毒からの教訓2.」以降は,茨城県で実際に起きたきのこ中毒の事例から,間違いの原因を検証します。 |
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