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更新日:2024年10月22日
毒キノコによる食中毒が毎年発生しています。
食用のキノコだと確実に判断できないキノコは、
絶対に「採らない!食べない!売らない!人にあげない!」
の4つのルールを守りましょう。
毒キノコによる食中毒は、過去10年間(平成26年~令和5年)に全国で239件発生し、患者数は629人(食中毒全体の約0.4%)、死者数は3人(食中毒全体の約6.5%)でした。
また、県内では過去10年間(平成26年~令和5年)に12件発生し、患者数は27人、死者数は0人でした。
県内の毒キノコによる食中毒発生状況(平成26年~令和5年)
発生年月 | 原因食品 |
喫食者数 |
患者数 |
|
令和5年10月 | キノコのバターソテー | ツキヨタケ | 3 | 3 |
令和5年7月 | キノコの炊き込みご飯 | ヒカゲシビレタケ | 2 | 2 |
平成30年9月 | キノコの炒め物 | ドクカラカサタケ | 1 | 1 |
平成30年9月 | キノコとベーコンのバター炒め | ツキヨタケ | 1 | 1 |
平成30年9月 | キノコとなすのみそ汁 | カキシメジ | 1 | 1 |
平成29年10月 | キノコのみそ汁 | コテングタケ | 1 | 1 |
平成28年11月 | キノコの塩ゆで | ツキヨタケ | 2 | 2 |
平成28年10月 | けんちん汁 | クサウラベニタケ | 7 | 5 |
平成28年9月 | キノコと栗のごはん | クサウラベニタケ | 4 | 3 |
平成27年10月 | けんちん汁 | ミネシメジ等 | 6 | 5 |
平成27年9月 | ナスとキノコのみそ汁 | クサウラベニタケ | 2 | 2 |
平成26年11月 | 茹でたキノコ | タマネギモドキ | 1 | 1 |
出典:厚生労働省HP「食中毒統計資料」、県生活衛生課「食中毒発生状況」
毒キノコの種類 | 有毒な成分 | 主な症状 |
ツキヨタケ | イルジンS、イルジンM、ネオイルジン | 食後30分~1時間程で嘔吐、下痢、腹痛などの消化器系の中毒症状。幻覚痙攣を伴う場合もあるが、翌日から10日程度で回復。 |
クサウラベニタケ | 溶血性タンパク、コリン、ムスカリン、ムスカリジンなど | 嘔吐、下痢、腹痛などの消化器症状。発汗などムスカリン中毒症状。 |
テングタケ | イボテン酸、ムシモール、スチゾロビン酸、ムスカリン類、アマトキシン類など | 食後30分程で嘔吐、下痢、腹痛など胃腸消化器の中毒症状。そのほかに、神経系の中毒症状、縮瞳、発汗、めまい、痙攣などで呼吸困難になる場合もあり、1日程度で回復するが、古くは死亡例もある。 |
カキシメジ | ウスタリン酸 | 食後30分~3時間後にあらわれ、頭痛を伴い、嘔吐、下痢、腹痛などの症状。 |
ヒカゲシビレタケ | シロシビンなど | 中枢神経系の幻覚症状。 |
出典:厚生労働省HP「自然毒のリスクプロファイル」
ツキヨタケ*1 | クサウラベニタケ*2 | テングタケ*3 |
写真については、許可を得て転載。
*1県生活衛生課
*2県林業技術センター
*3国立医薬品食品衛生研究所生化学部植物性自然毒データベース
衛生研究所では、毒キノコによる食中毒が疑われたときに、成分分析などができるよう体制づくりに取り組んでおります。
LC-MS/MS | リアルタイムPCR装置 |
毒キノコに関してもっと詳しく知りたい方は下記のホームページをご覧ください。
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