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更新日:2024年9月30日

肉の生焼けに注意!

肉はよく焼いて食べましょう

お肉の焼け具合のイラスト生肉や内臓(レバー等)はどんなに新鮮でも、重篤な食中毒を引き起こす細菌や寄生虫、ウイルス等の病原体が付着していることがあり、生で食べると、食中毒になる危険性があります。

特に病気に対する抵抗力が弱い、小児、高齢者、妊婦(胎児)や免疫機能が低下している方は、重症化する可能性が高いため注意が必要です。

予防と対策

お肉はよく加熱してから食べるようにしましょう。また、生肉を扱う時は、他の調理器具や食器、食材を汚染しないよう気をつけましょう。

<具体例>

  • お肉は中心部までしっかり(色が変わるまで)加熱する!!
     
  • 生肉を扱う箸やトング等は専用のものを使い、食べるときは必ず別の清潔な箸を使用する。
    ポリ袋や割り箸などそのまま捨てられるものを活用すると便利!
     
  • まな板、包丁は生肉専用が望ましい!できないときは肉専用に決めたスポンジに洗剤をつけてよく洗浄して乾燥させるか、アルコールや熱湯で消毒する。
     
  • 生肉は調理済みの食品などそのまま食べられるものから離す。
     
  • 生野菜など生で食べるものを先に調理し、生肉は最後に扱う。
     
  • 生肉を扱った後は手をよく洗う。
     
  • 冷蔵庫に保存する場合は、肉汁が漏れないように包んで入れる。
    ※買ってきたままのパックはラップの裏側に肉汁がしみ出していることがある!
     
  • 食中毒を疑う症状が現れた場合は、すぐに医療機関を受診する。

(参考)厚生労働省ホームページ お肉はよく焼いて食べよう(外部サイトへリンク)

生肉による代表的な食中毒の原因微生物

病原体 主な原因食品 発症までの時間 主な症状
腸管出血性大腸菌 牛肉 3~5日 ・発熱、激しい腹痛、下痢、血便等
・重症化すると、溶血性尿毒症症候群(HUS)や脳症等の合併症が発症する。
 
サルモネラ属菌 牛肉
豚肉
鶏肉
羊肉
8~48時間 ・発熱、嘔吐、腹痛、下痢等
・重症化すると、意識障害や痙攣等の中枢神経症状、脱水症状が現れる。
リステリア・モノサイトゲネス 牛肉
豚肉
鶏肉
数時間~数週間
(平均3週間程度)
・発熱、頭痛、嘔吐等
・重症化すると、意識障害や痙攣等の中枢神経症状が現れる。特に妊婦が感染した場合、胎児に垂直感染し、流産や早産の原因となることがある。
 
カンピロバクター 牛肉
豚肉
鶏肉
2~5日 ・発熱、頭痛、筋肉痛、下痢等
・重症化すると、脱水症状が現れる。
E型肝炎ウイルス 豚肉
シカ肉
イノシシ肉
15~50日 ・悪心、食欲不振、腹痛、褐色尿、黄疸等
・妊婦では劇症肝炎の割合が高い。

引用)厚生労働省資料「正しい知識で食中毒対策を!肉はよく焼いておいしく食べよう」

このページに関するお問い合わせ

保健医療部衛生研究所細菌部

〒310-0852 茨城県水戸市笠原町993-2

電話番号:029-241-6652

FAX番号:029-243-9550

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