ホーム > 茨城で暮らす > 保健・医療 > 健康づくり・病気予防 > 衛生研究所 > 有毒植物による食中毒について

ここから本文です。

更新日:2024年9月30日

有毒植物による食中毒について

有毒植物による食中毒にご注意ください

私たちの身近にある植物には有毒な成分を含む植物があります。有毒植物の中には、山菜や野菜などの食べられる植物と見た目がそっくりなものがあり、区別するのが難しいものもあります。そのため、山菜狩りなどで誤って有毒植物を採って食べたことによる食中毒が毎年発生しています。

有毒植物による食中毒予防のため、食用と確実に判断できない植物は、絶対に

「採らない!食べない!売らない!人にあげない!」

の4つのルールを守りましょう。

有毒植物による食中毒発生状況

有毒植物による食中毒は、過去10年間(平成25年~令和4年)に全国で213件発生し、患者数は821人(食中毒全体の約0.5%)、死者数は17人(食中毒全体の約39.5%)であり、近年増加傾向にあります。

出典:厚生労働省HP「過去10年間の有毒植物による食中毒発生状況(平成25年~令和4年)」

主な有毒植物の種類

有毒植物名 見た目がそっくりな食用植物 有毒な成分
イヌサフラン 葉)ギボウシ、ギョウジャニンニク
球根)ジャガイモ、タマネギ
コルヒチンなど
スイセン 葉)ニラ、ノビル
球根)タマネギ
リコリン、タゼチンなど
バイケイソウ 葉)オオバギボウシ、ギョウジャニンニク プロトベラトリン、ジェルビン、
シクロパミン、ベラトラミンなど
チョウセンアサガオ 根)ゴボウ
つぼみ)オクラ
葉)モロヘイヤ、アシタバ
種子)ゴマ
アトロピン、スコポラミン、
ヒヨスチアミンなど
ハシリドコロ 芽生え)フキノトウ
葉)ギボウシ
スコポラミン、ヒヨスチアミンなど
トリカブト 葉)ニリンソウ、モミジガサ アコニチン、ヒパコニチン、
メサコニチンなど
ジャガイモ ※光に当たって皮がうすい黄緑~緑色になったイモの表面部分、芽が出てきたイモの芽及び付け根部分などは食べない ソラニン、チャコニンなど

出典:厚生労働省HP「自然毒のリスクプロファイル」

主な有毒植物

衛生研究所での取り組み

衛生研究所では、有毒植物による食中毒が疑われたときに、植物検体の成分分析などを下図のように行っています。

成分分析の流れ

体調が悪くなったらすぐに医療機関へ

有毒植物による食中毒は、摂取状況によっては重篤な症状を引き起こす場合があります。口に入れて苦みや舌のしびれなどを感じたら、すぐに吐き出してください。また、食べた後に体調が悪くなったら、すぐに医師の診察を受けるようにしましょう。

有毒植物に関する情報をもっと知りたい方へ

有毒植物に関してもっと詳しく知りたい方は厚生労働省のホームページをご覧ください。

このページに関するお問い合わせ

保健医療部衛生研究所庶務部

〒310-0852 茨城県水戸市笠原町993-2

電話番号:029-241-6652

FAX番号:029-243-9550

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

質問:このページの情報は役に立ちましたか?

質問:このページは見つけやすかったですか?