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更新日:2024年10月22日

寄生虫による食中毒に気を付けましょう

食品には、いろいろな種類の寄生虫がいることがあります。食べても健康に影響がないものもありますが、中には激しい痛みやおう吐などの症状をおこすものもあります。

寄生虫による食中毒は全国で増加傾向にあり、県内でも年平均2~3件のアニサキス食中毒が発生しています。また、令和6年4月には飲食店の食事を原因とするクドア食中毒が発生しました。

食中毒を引き起こす主な寄生虫

寄生虫 食材 大きさ 症状
アニサキス サバ、アジ、カツオ、サケ、イカなど多くの魚介類 アニサキス第3期幼虫で長さ2~3cm 胃壁や腸壁に刺入し食後数時間から数日後に激しい腹痛等を引き起こす
クドア 主にヒラメ 約10μm 食後数時間程度で一過性の下痢・嘔吐等の症状を引き起こす
サルコシスティス ウマ肉やシカ肉など 極細く、長さ1mm~10mm程度 食後数時間程度で一過性の下痢・嘔吐等の症状を引き起こす
アニサキス写真 クドア写真 サルコシスティス写真
(左)アニサキス (中央)クドア (右)サルコシスティス

寄生虫による食中毒を防ぐためのポイント

  • 食品を十分加熱する
  • アニサキスは目視が可能なので、目視でよく確認し、虫体を取り除く
  • 多くの寄生虫は、-20℃以下で48時間以上冷凍することで死滅するといわれているが、寄生虫の種類によって長期間生存するものもあるので、注意する
  • 生で食べる野菜は、寄生虫卵がついている可能性があるので、調理前に流水でよく洗う
  • 寄生虫の卵などが手指について口に入ることがあるため、生の肉、魚介類等に触った後は、よく手を洗う
  • 衛生状態のよくない海外地域に行くときには、生水や生ものに注意する
  • 包丁やまな板を使うときは、先に生野菜などの加熱しない食品を切り、生の肉や魚介類に使った包丁やまな板はすぐに洗う

参考リンク先

寄生虫による食中毒に気をつけましょう(農林水産省)(外部サイトへリンク)

このページに関するお問い合わせ

保健医療部衛生研究所細菌部

〒310-0852 茨城県水戸市笠原町993-2

電話番号:029-241-6652

FAX番号:029-243-9550

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