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更新日:2024年9月30日

生肉に注意!

生肉を調理するときの注意点

生肉を調理する図生肉や内臓(レバー等)はどんなに新鮮でも、重篤な食中毒を引き起こす細菌や寄生虫、ウイルス等の病原体が付着していることがあります。特に病気に対する抵抗力が弱い、小児、高齢者、妊婦(胎児)や免疫機能が低下している方は、重症化する可能性が高いため注意が必要です。

生肉による代表的な食中毒の原因微生物

微生物名 主な原因食品 発症までの時間 主な症状
腸管出血性大腸菌(O157やO111等) 牛肉 4~9日
  • 発熱、激しい腹痛、下痢、血便等
  • 重症化すると、溶血性尿毒症症候群(HUS)や脳症等の合併症が発症する。
カンピロバクター 牛肉
豚肉
鶏肉
2~7日
  • 発熱、頭痛、筋肉痛、下痢等
  • 重症化すると、脱水症状が現れる。
サルモネラ属菌 牛肉
豚肉
鶏肉
羊肉
8~48時間
  • 発熱、嘔吐、腹痛、下痢等
  • 重症化すると、意識障害や痙攣等の中枢神経症状、脱水症状が現れる。

リステリア・モノサイトゲネス

牛肉
豚肉
鶏肉
数時間~1カ月以上
(平均3週間)
  • 発熱、頭痛、嘔吐等
  • 重症化すると、意識障害や痙攣等の中枢神経症状が現れる。特に妊婦が感染した場合、胎児に垂直感染し、流産や早産の原因となることがある。
E型肝炎ウイルス 豚肉
シカ肉
イノシシ肉
15~50日
(平均6週間)
  • 悪心、食欲不振、腹痛、褐色尿、黄疸等
  • 妊婦では劇症肝炎の割合が高い。

引用)厚生労働省リーフレット

予防と対策

生肉を扱う時は、他の調理器具や食器、食材を汚染しないよう気をつけましょう。

<具体例>

  • 生肉を扱う調理器具は食器やスプーンなど直接口に触れるものを使わない。
    ポリ袋や割り箸などそのまま捨てられるものを活用すると便利!
  • まな板、包丁は生肉専用が望ましい!
    できないときは肉専用に決めたスポンジに洗剤をつけてよく洗浄して乾燥させるか、アルコールや熱湯で消毒する。
  • 生肉は調理済みの食品などそのまま食べられるものから離す
  • 生野菜など生で食べるものを先に調理し、生肉は最後に扱う
  • 生肉を扱った後は手をよく洗う。
  • 冷蔵庫に保存する場合は、肉汁が漏れないように包んで入れる。
    ※買ってきたままのパックはラップの裏側に肉汁がしみ出していることがある!
  • 食中毒を疑う症状が現れた場合は、すぐに医療機関を受診する。

お肉は中心部までしっかり(色が変わるまで)加熱しましょう!!

このページに関するお問い合わせ

保健医療部衛生研究所細菌部

〒310-0852 茨城県水戸市笠原町993-2

電話番号:029-241-6652

FAX番号:029-243-9550

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