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更新日:2024年9月30日
インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染することで起こる呼吸器感染症で、毎年世界各地で流行がみられます。日本での流行は例年11月から12月頃に始まり、翌年1月から3月頃にピークを迎えることが多いですが、今年は9月頃から患者数が増加しています。
県内では、9月頃から発生数が増加し始め、9月28日付で県内全域に「インフルエンザ注意報」が発令されました。9月にインフルエンザ注意報が発令されるのは、1999年に感染症発生動向調査事業が始まって以来、初めてとなります。47週(11月第3週)の定点当たり報告数は21.82となっており、全国とほぼ同様の発生状況となっています。
図1:全国と県内のインフルエンザ週別定点当たりの患者報告数 |
インフルエンザはシーズン毎に流行する型に違いがあります。茨城県衛生研究所では、県内で流行するインフルエンザウイルスの変化を監視する目的でサーベイランスを実施しています。サーベイランスを継続的に行うことで、流行している型を迅速に把握することができ、新たな型が出現したときに早期対応することも可能となります。
今シーズンの県内の検出状況は、47週(11月第3週)時点でA型のAH1pdm09亜型が約32%、A型のAH3亜型が約68%を占めており、B型は検出されていません。昨シーズンと比べるとAH1pdm09亜型の割合が増加していますが、依然としてAH3亜型の割合が多く、全体の約3分の2を占めています。
図2:県内の県内のインフルエンザウイルス型別検出状況 |
インフルエンザの感染経路には、ウイルスを含む咳やくしゃみの飛沫を吸い込むことで起こる飛沫感染や、ウイルスが付着した場所を触れた手を介して起こる接触感染があります。感染予防として、主に以下の3つが挙げられます。
早めに医療機関を受診して下さい。インフルエンザにかかった場合の対処として、咳やくしゃみ等の症状があるときは、周囲の人へうつさないよう咳エチケットを徹底しましょう。
現在、学校保健安全法では「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児にあっては、3日)を経過するまで」をインフルエンザによる出席停止期間としています。また、一般的にインフルエンザ発症から3日から7日間はウイルスを排出するといわれていますので、その間は外出を控えましょう。
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