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更新日:2020年8月14日
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下水道の役割は私たちが使ったお風呂や台所、トイレで汚れてしまった水をきれいにして、自然に戻すのが仕事です。
家庭や工場などで使われた水は、地下に埋められた下水道管を通り、途中でポンプ場を経由しながら下水処理場まで運ばれます。
下水処理場では様々な過程を経て、水をきれいにします。きれいになった水は、川や海に放流され、そこからまた水道水になったり、蒸発して雲となり、雨になったりします。
家庭や工場で使われた水は、接続されている下水道管に流れていきます。下水道管に流れてきた水は、ポンプ場を経由しながら処理場まで流れていきます。
処理場に近づくにつれて、下水道管は大きくなり流れる汚水の量が増えてきます。
下水道管を通って集められた下水は、最初に沈砂池というところに流れてきます。沈砂池では、砂や石を沈めたり、大きなスクリーンを使って木片や布切れといった大きなゴミを取り除きます。
沈砂池で大きなゴミを取り除いた後は、最初沈殿池に流れてきます。最初沈殿池では水をゆっくり流すことで下水の中に浮遊している小さな砂やごみを沈ませていきます。上澄みの水は次の反応タンクへ流れていきます。
最初沈殿池から出てきた下水は、反応タンクに入ります。反応タンクでは、下水と活性汚泥(微生物のかたまり)を混ぜて、空気を吹き込みながら攪拌します。そうすると水の中に酸素が溶け込み、活性汚泥の中にいる微生物が下水の汚れの元を食べて、下水をきれいにしていきます。
右の画像は反応タンクの中の状態です。
※活性汚泥とは?(クリックでQ&Aページに飛びます)
反応タンクから最終沈殿池へ流れた下水は、ゆっくり流して活性汚泥を沈ませていきます。きれいな上澄みの水を次の塩素混和池へ流していきます。
右の画像は、反応タンクの水を静かに置いてそのままにした状態です。
最終沈殿池の上澄みの水は見た目は綺麗ですが、目に見えない細菌がいるため、塩素で消毒してから川や湖、海へ放流します。
汚れていた水は、浄化することで魚が住めるくらいきれいになります。