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ページ番号:70392
更新日:2024年10月25日
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2024年8月末以降、茨城県内の高齢者福祉施設等における疥癬集団発生事例の報告が続いています。
下記①~③のうち2つ以上に該当する場合は、皮膚科の受診を検討しましょう。
①夜間に強くなる痒み
②皮膚症状(発疹や結節(しこり)など)
③身近に同じような症状をもつ人がいる
疥癬は、ダニの一種である「ヒゼンダニ」がヒトの皮膚に寄生しておこる痒みを伴う皮膚の病気です。疥癬には、「通常型疥癬」と「角化型疥癬」の2つのタイプがあり、治療法や予防方法が異なります。
疥癬の種類によって、感染経路が異なります。角化型疥癬は、感染力が強いため、特に注意が必要です。
痒みや発疹などの症状が出現した場合は、皮膚科を受診しましょう。早期に診断を受けることで、家族や周囲の方への感染を防ぐことができます。
疥癬は、「ヒゼンダニ」を拡大鏡(ダーモスコープや顕微鏡)で確認することで確定診断されます。しかし、皮膚症状や問診の結果から疥癬が疑われる場合であっても、ヒゼンダニの検出率は60%前後であるため、数週間おいて繰り返し検査を実施する場合もあります。
飲み薬や塗り薬により、ヒゼンダニを駆除することで治療します。痒みが強い場合は、痒み止めが処方されることもあります。飲み薬は決められた期間きちんと内服し、塗り薬の場合は全身に塗り残しのないよう注意しましょう。
疥癬の種類や症状等によって、処方される薬が異なるため、医師の指示に従いましょう。
通常型疥癬と角化型疥癬では、感染力の強さが異なるため、それぞれ対応が異なります。
施設等で集団発生が確認された場合は、管轄の保健所にご相談ください。