ここから本文です。
更新日:2021年2月4日
この資料は,県政記者クラブとの定例記者会見での発言内容を要約したものです。
知事定例記者会見の動画は,こちらから視聴いただくことができます。
感染拡大防止システム(COCOA・いばらきアマビエちゃん)について
感染拡大防止システム(COCOA・いばらきアマビエちゃん)について(2)
感染拡大防止システム(COCOA・いばらきアマビエちゃん)について(3)
感染拡大防止システム(COCOA・いばらきアマビエちゃん)について(4)
(作成:報道・広聴課)
令和3年2月4日(木曜日)
11時10分~11時44分 会見室
NHK(幹事社):よろしくお願いします。2月幹事社のNHKから、まず質問をさせていただきます。まずは、新型コロナウイルスに関してお聞きします。県独自の緊急事態宣言が今月7日に期限を迎えますが、解除するのか、延長するのか、知事の考えをお聞かせください。
知事:正式には、明日、感染状況の分析などを踏まえながら方針を発表させていただきますが、今日も60人以上の新規感染者の報告をすることになります。正直に申し上げて、7日で緊急事態宣言を解除することはもう不可能だと考えておりますので、明日、緊急事態宣言の延長をどういう形で行うのか、いつまで行うのか、解除の条件はどうするのかなどについてきちんと皆様にご報告させていただきたいと思っています。
NHK(幹事社):そうしますと、今の感染状況、そして病床稼働率、これについてはどういうふうにごらんになっていますか。
知事:感染状況については若干数字も下がってきつつはあるのですが、今日の数などを見ても、完全には下がり切っていない。さらに、入院病床数についてはまだ極めて高い水準を推移しておりますので、まだまだ十分な効果が上がっているとは言えないと感じております。
NHK:解除に向けた基準を考えるということですが、それについては、今、どういった点を注目していますか。
知事:まずは医療体制の確保ということが最優先になるかと思いますので、医療機関がある程度圧迫されずに診療体制が行えるような状態まで入院病床の数を減らしていくということがまず第一かなと思っています。その上で、入院患者数の増える原因である、そもそもの新規感染者の数というのがしっかりと低下傾向を推移して、この状態であれば、そもそも入院患者数がまた反転して増えていく状況にはならないのではないかとある程度見込める状況まで持っていくことが条件になるのではないかなと考えております。
NHK:もし延長する場合は、いつぐらいまで延長するというお考えでしょうか。
知事:明日、ご報告いたします。
NHK:あと、今出している県独自の緊急事態宣言、この効果のほどを、今、どういうふうにごらんになっていますか。
知事:県独自の緊急事態宣言の効果はゼロではないと思います。一時期100人以上の新規感染者を出した状況も、最近では30人台になったりということになりましたが、今日も60人台の新規感染者が出るように、まだ完全に落ち着いているわけではないと思います。入院患者数については、高止まりの260人程度の入院患者数が推移しておりますが、一方で、病床の拡充は着々と進めてきておりますので、そういう意味では、医療崩壊という事態は当面避けられそうかなと感じております。ただ、緊急事態宣言を解除するような状況までにはまだ至っていないというふうには認識しております。
NHK:では、続いて、新型コロナのワクチン接種について伺います。本県でも、今月中に始まる見込みではあると思うのですが、まず、医療従事者の優先接種、この準備状況と、今後、市町村が高齢者や基礎疾患がある人などを優先接種、それに一般の方の接種の調整を行っていきますが、そういう市町村に対して県はどういうふうにサポートしていくのか、この2点をお願いいたします。
知事:今、準備室が立ち上がって、その辺についての準備作業を進めております。私としては、作業が若干遅れているのかなという気がします。今日に、またその辺の詳細などを詰めて、課題などをしっかりと洗い出した上で、準備を加速していきたいと思っております。
NHK:では、次に、東海第二原発で深刻な事故があった際に、周辺住民が避難する一部の避難所で、収容人数の算出の際に、居住できないスペースを含めていたことなどから、およそ6,900人分の避難スペースが不足していたということがありました。これに対する知事の見解をお聞かせください。
知事:6,900人の分について、非居住スペースなども含めた形で避難所を確保したことになっていたという状況が判明しておりますので、早急に改善すべく、現状6,900人と言われている部分、具体的にはひたちなか市と那珂市の避難先の確保でございますが、地区ごとに避難先の市町村を割り当てて発表したために、その割当先で確保しようとすると6,900人の不足が出てきているのですが、例えば、ひたちなか市で確保している全ての市町村の全体では、十分、人数分が確保できているということなので、区域ごとの避難先の割り振りの、ある意味、変更も含めて、早急に対策をとるということで両市とも合意をしておりまして、可及的速やかに6,900人分の不足については解消できるというふうに見込んでおります。
NHK:ありがとうございます。それと、2月になって、これから春に向けて、茨城県も本来であれば観光のシーズンだと思うのですが、その中の一つで、水戸の梅まつりは、県独自の緊急事態宣言が出されている間は中止とする方針が決まりました。実行委員会が判断する立場ではあると思うのですが、多くの方が例年来るこの催しということで、知事として、今、何かお考えはあるでしょうか。
知事:こういう厳しい状況の中で、実行委員会の方としても判断されたということでありますし、我々としても、その判断については是非尊重したいと思いますし、十分理解できる対応なのではないかなと思っております。
感染が広がる中で、多くの方が、例えば、東京方面からいらっしゃるということには、県民の理解は到底得られないと思いますので、私は正しい判断なのではないかなと思いますし、残念でありますが、我々が今やらなければならないことというのは、可能な限り早くこのコロナ感染の第3波を抑え込むということではないかなと思っています。
NHK:幹事社から、最後の質問になります。城里町にある養鶏場で鳥インフルエンザが発生しました。全国的にもこの鳥インフルエンザの発生が相次いでおりますが、今後の茨城県としての対策、取り組みを教えてください。
知事:全国各地で鳥インフルエンザが発生していて、最近では千葉県でも発生したので、茨城県で発生する可能性がいつ何時あるかもしれないということで、消毒などの徹底などについて、我々としても警戒をさらに強化してきたところであるのですが、今回、城里町で感染が発見されたということで、大変残念でありますが、県としては、直ちに殺処分と防疫対策に速やかに移しているところでございます。
現在、自衛隊の災害派遣も含めて、大規模に殺処分を進めておりますが、その規模をさらに拡充して、できれば今週末7日には全ての殺処分を終了できるような体制を構築できないか、今、自衛隊等も含めて調整を行っているところでございます。
NHK:ありがとうございます。幹事社からは以上です。では、各社さん、お願いします。
毎日:緊急事態宣言の解除延長のお話がありましたが、国の方では、3月7日までの延長も決定ということですが、この国の判断というのは、今回の知事の延長の判断には影響されているのでしょうか。
知事:あくまでも茨城県内の新規感染者の状況、それから、入院病床の状況などから判断してきておりますので、直接の関連は特にはございません。
毎日:ということは、3月7日という日程にはこだわらないということでしょうか。
知事:こだわっていません。
毎日:あともう1点なのですが、昨日、国の感染予防アプリのCOCOAで、Androidに関して、昨年9月から通知されないというような事案が出ましたが、これについて所感があればお願いしたいのですけれども。
知事:COCOAというアプリを信頼してお使いになっている方もたくさんいらっしゃったと思うので、できれば避けたいような問題ではありますが、直接私が運営しているわけではないので、何ともコメントのしようがないというか、今後の再発防止策を、グーグル側になるのでしょうけれども、グーグル側とよく政府の方で協議していただければなと思います。
毎日:茨城県では「いばらきアマビエちゃん」というものがありますが、これに関して問題ないということでいいのですか。
知事:残念ながら、「いばらきアマビエちゃん」はAndroidでアプリをダウンロードできる状況になっておりませんで、なかなかグーグルの方がアプリの承認をしていただけない状況がずっと続いておりまして、私の方からも日本支社長にも直接手紙を出して要請させていただいているのですが、そういう意味では、Androidの問題というのは、「いばらきアマビエちゃん」は問題が起きようがないという状況になっております。
毎日:緊急事態宣言に戻るのですが、宣言の延長に当たって、例えば、市町村ごとに区切ったりというのはあり得るのでしょうか。
知事:その可能性も含めて検討した上で、明日、発表させていただきます。
読売:今しがた、Androidのグーグルの話がありましたが、知事として、手紙でどういったこと、早急に審査してほしいという要望事項ですか。
知事:そうですね。非常に重要なアプリで、我々としても感染対策の要だと位置付けておりますし、iPhoneではかなり前に既にそのアプリが承認されておりますので、是非ご協力をというような内容の手紙を私の方からも出させていただいています。事務的にもしょっちゅう連絡するのですが、なかなか動いていただけていないというのが現状です。
読売:Appleは速やかに審査が下りまして、グーグルはいくら何でも遅いのではないかという気がするのですが。
知事:我々も不可解なのですが、理由も明らかにされないので、その辺は全く我々としても判断のしようがないところで、ひたすら是非審査を早めて承認してくれということをお願いしている状況であります。
読売:今、「いばらきアマビエちゃん」の普及のためにも、何か影響がありますか。
知事:そうですね。影響は大きいと思いますので、全国的に言っても、Android利用者はiPhoneの利用者と同じぐらいの割合だと思いますので、その半分がアプリを使えないというのは大きな影響があるのではないかなとは危惧しております。
茨城:城里町の鳥インフルエンザの発生についてなのですが、先ほど、拡充する人員について言及されていたと思いますが、県職員の方とか関係団体の方など、お願いしている方というのはどなたなのか、教えていただけますか。
知事:JAなどの農林水産関係団体、建設業協会、さらには城里町の消防団等々、様々な人に大体600名程度、土日に集中して増員することによって、7日中に殺処分を終わらせるようにできないかということで、今、関係各方面と調整中です。
茨城:わかりました。原因究明につながる何か、現時点でわかっていることがあるのでしょうか。
知事:国の方からも疫学調査チームに来ていただいて調査をしていただいておりますが、今のところ、はっきりしたことはわかっていません。
茨城:今後、原因究明につながる調査などで、県として、協力したり取り組んでいくことはあるのでしょうか。
知事:もちろん、全面的に様々協力をしていく予定でございます。
茨城:今、家畜衛生保健所の職員さんは47人いらっしゃって、そのうち約6割の30人の方が防疫措置の方に当たっていると聞いております。通常業務がある中で、今後、鳥インフルエンザが複数農場で発生したり、豚熱が発生した場合を想定して、人員配置など、どのような対応策を考えているのか、ありましたら教えてください。
知事:現在のところ、特に決まったものはございませんが、確かに、おっしゃるとおり、鳥インフルエンザも、また、かつての名前の豚コレラなどさまざまな疫病が発生しておりますので、そういうことに十分耐えられるような体制を用意しておくことが重要かなと私も思います。
事務局:先ほど豚コレラというお話がございましたが、現在は豚コレラという名称は使っておりませんで、豚熱という言い方になっておりますので。
知事:だから、昔の名前で豚コレラと言ったのでしょう。
事務局:はい、そうです。
茨城:ありがとうございます。
時事:別件なのですが、東京五輪関係で伺いたいのですが、これまでの会見で、知事は、開催を前提とした準備を進めていくというような発言をされていまして、IOCなども開催に向けて準備を進めていると思うのですが、先ほどのお話にもありましたとおり、感染の拡大が続いている中で、開催県の知事として、もちろん、知事に開催を決める決定権はないと思うのですが、個人として、開催するべきか否かというのをどのように考えているかというのを伺えますでしょうか。
知事:開催するべきか否かということについてのコメントをできる立場ではございませんで、それについては発言を差し控えさせていただきますが、開催するという前提で、全力で全ての準備を進めていきます。
TBS:先ほどの「いばらきアマビエちゃん」のアプリ化の話に戻るのですが、現状ですと、QRコードを読んでメールで登録ということだけの情報収集だと思うのですが、アプリ化されるとさらにもっと詳しい情報が集約できるようになるのでしょうか。
知事:前にもアプリをご紹介しましたが、2次元コードを読んでメールを登録する手続きが、通常に2次元コードを読み込むやり方よりもワンステップ省略できて、簡単にできるというアプリを県独自で出させていただきまして、それのiPhone版はもう既に利用されているのですが、Android版はまだ承認されていないという状況です。
TBS:ありがとうございます。
朝日:知事は、多選禁止の条例を公約に掲げていまして、これまで慎重に検討すると。県議会では、自民党が、例えば5選している知事さん、いずれも推薦されているということにも言及をされて、その上で慎重に検討するとおっしゃっていますが、まず、任期が残りかなり限定的になっている中で、なおこの任期中に議会に提案するというお気持ち、お考えに変わりないのかどうか、伺えますか。
知事:状況次第かと思います。最大会派の自民党とのこの条例に対する考え方においてはいまだに溝がある状況でございますので、その状況で提出しても、そもそも条例化することは不可能でございますから、その辺については慎重に議論を続けていくしかないかなと、調整を続けていくしかないかなと思っています。
朝日:今の自民党さんとのお話でいえば、3期なのか4期とするのかというところが一つ大きなポイントなのだろうと思うのですが、知事の中で、3期と4期という4年の違いというのはどういうところにあるとお考えなのでしょうか。
知事:3期と4期というのは、別に誰が決めたわけでもないのですが、基本的に自民党の推薦をするか、しないかの規定と、実際に推薦をするかどうかということの可否をどう考えるかということに関わってくるのかなと思います。詳しく言いますと、自民党は、党本部、要するに国の自民党で推薦するのは3期までという規定がございます。ただし、自民党の県連で判断すれば、4期目以降でも推薦することができるということになっています。今までのさまざまな事例、県内の事例も含めて、3期を超えて4期目に県連の推薦で知事をされた方もいらっしゃると。
条例化するということの意味ですね。条例化することの意味を3期までという主張については、要するに、3期までといったら3期まで必ず推薦することにコミットしたと考える考え方に基づいて3期までにすべきだと、自民党は原則3期までなのだからという考え方だと思うのです。私は、条例というのは、自民党との約束ではなくて、県民との約束ですので、もし推薦する可能性があるのだったら、それは自民党本部だろうが県連だろうが、それはあまり変わらないので、仮に4期、あるいは5期という推薦の可能性があるのだったら、最大限のところで条例をつくらなければそれはおかしいのではないですかと。逆に県民からの選択権を奪うかもしれませんよねと。だから、そこは、例えば、4期という条例をつくって県民に約束した場合は、4期以降にさらに出馬することは極めて難しくなると思いますし、それで出馬したら、自分で条例をつくったのに、何やっているのだという形になるはずです。でも、その前だって、別に推薦しないという権利は自民党にあるわけですので、そこは切り離して考えた方がいいのではないかと。そういう議論ですね。そこはまだ平行線になっているということです。
共同:2点、お伺いします。先ほど、COCOAの件がありました。その中で、知事は、県で導入したものではないのでコメントしにくいということでしたが、これまでピンポイントの対策というのをやってきて、「いばらきアマビエちゃん」と両立して利用を呼びかけてきたわけでありますから、これまでの県の感染予防対策的にもやはり打撃にはなったのではないでしょうか。
知事:そうですね。何らかの影響はあったのかもしれませんし、それがどのくらいのインパクトなのかというのはなかなかわからないので、それについて具体的に何らコメントをすることは私の立場からだと難しいかなと思っています。
ピンポイントの対策ということで、「いばらきアマビエちゃん」などを含め、政府のCOCOAも含め、対策を取り入れてきているわけですが、まだまだ課題が多いというのも現実なのかなと思っています。
共同:それともう一つ、先ほども質問に出た原発の避難計画の話です。避難計画の策定の開始から7年がたっていて、今なお受け入れ先の問題が残っているということが今回明らかになったわけですが、これまでの知事の避難計画の位置付けとしては、再稼働を前提として事前了解があって、さらにその前提として、県民の理解が深まるということがあって、その前段階としての避難計画の策定だったと思います。この位置付けに変わりはないかということと、今の避難計画の現状についてどのように考えるか、お願いできますか。
知事:要するに、避難計画も、ある程度こういう形だったら自信を持ってお示しできますという状況になった上で、それについて、安全性とあわせて、県民の皆様のご意見を聞いて判断するということはずっと常々申し上げてきましたので、避難計画がしっかり実効性のあるものとして策定されているかどうかというのは全ての前提の一つになります。その上で、現在の状況で言うと、まだまだ課題が大きいのかなと思いますし、それについては、しっかりと時間を切ることなく、十分に中身を詳細に詰めていきたいと思っています。
共同:原電側はもう既に再稼働の方針を県に伝えているのと、2022年末の工事終了を見越していますが。
知事:再稼働の方針って、聞いていませんけれども。
事務局:日本原電は、再稼働を目指したいということをかつて言いましたが、再稼働をする方針というのはまだ一切コメントしていないというふうに理解しています。
共同:失礼しました。では、今のところは落として、2022年末の工事完了というのを目指しているわけですが、こういった時期に関しては、避難計画の策定には影響しないということですか。
知事:影響しません。
共同:わかりました。
読売:知事選について伺いたいのですが、次の知事選で、自民党県連が大井川知事を推薦することを内定しました。その受け止めをお聞かせください。
知事:大変ありがたいお話だと思いますが、今、私がやらなければならないことは、目の前のコロナ対策、あるいは、鳥インフルエンザ対策に集中することだと思いますので、知事選については、個別のコメントは差し控えさせていただきたいと思います。
読売:わかりました。今、コロナの感染対策が重要で、それに全力を傾注されているというのは理解するのですが、一方で、知事ご自身も、推薦を得るために、年末に東京に出向かれるなどして、具体的な行動をされているわけでありまして、もう一言、知事選について、推薦を受けたことについてコメントをいただきたいのですが、いかがでしょうか。
知事:東京に行ったことは事実でございますし、その時に、梶山自民党(茨城)県連会長にお会いしたのも事実でございますが、推薦をお願いした云々についてはコメントを差し控えさせていただきたいと思います。
読売:わかりました。最後に一つ伺いたいのですが、自民党県連が推薦を決定する過程の中で、知事の政策を評価する一方で、議会に対する事前説明や意見調整が不十分ではないかという意見が出ました。そういった指摘に対して、知事はどうお答えされていくのか、伺います。
知事:様々なご意見は以前からございますし、事前の根回しを我々としては過去の例に沿って行っていたということでございますので、その辺の行き違いというのは、今後、時間をかけながら、どういうやり方が良いのかというのを話し合っていければと思っています。
東京:知事選についてなのですが、自民党県連は、推薦が内定したということは、知事が出たいという意思を先方に示したということだと常識的には思うのですが、それでも、出る、出ないについては、現時点ではコメントしないと。
知事:現時点では、私は、コロナ対策、それから、鳥インフルエンザ対策に全力を傾注したいと思いますので、出馬の有無等については、まだ言える段階ではないと思っています。
東京:それから、東海第二原発についてなのですが、避難計画を市町村がつくるということは、再稼働をした場合に備えてつくるわけですから、もし再稼働すべきでないと考える首長がいて、避難計画をつくらないという判断をすることも可能だと思うのです。そういう自治体があらわれた場合、県として、ただ、策定することは義務ということになっていますから、つくるように指導するのかというのはどうでしょうか。
知事:首長さんのそれぞれの個人的な思想信条と役職に伴う役割・義務というのはまた別な話ですので、その辺についてよくお話し合いをさせていただくことになると思います。
東京:いずれにしても、避難計画を策定していない自治体があれば、要するに、避難計画が出そろっていなければ、県として事前同意するというフェーズにはならないということでよろしいですか。
知事:何度も繰り返しますが、実効性のある避難計画の完成ということが全ての前提の一つになります。
東京:わかりました。ありがとうございます。
茨城:新年度の当初予算案についてなのですが、編成が進められていると思うのですが、知事としての手応えと、どういった内容になりそうかということで、今お話しできることがあればお願いします。
知事:あまりお話しできることはございませんが、内部的な調整はほぼ済んできておりますので、そういう意味では、これまでの思い切った対策、選択と集中という姿勢が県庁内でも浸透して、調整にそれほど手間取らなくて済むようになったのかなというふうには実感しております。コロナ対策に最大限の力を注ぐということはもちろんのこと、その後の県の飛躍を支えるような、しっかりとした予算にしていきたいと思っています。
茨城:あと一つなのですが、先ほどオリンピックの話が出ましたが、準備を進められているという話をおっしゃられたかと思うのですが、今の県としてのボランティアを含めたスタッフとか、盛り上げるためのイベントとか、いろいろ考えられることがあると思うのですが、現在の県としての準備の進捗というか、状況というのはどうなっていますでしょうか。
知事:組織委員会等々の方針を踏まえながら対策を講じていくことになると思います。当面の焦点は聖火リレー、その後、開催県としては、ボランティアの動員などが大きな課題になってくると思います。コロナ感染対策をしっかり踏まえた上で、どういうことができるのかということを我々としてもきちんと準備を進めていきたいと思いますし、ボランティアなどの方々に対しては、場合によっては、再度、意思確認ということも必要になってくるかなと思っています。
茨城:ありがとうございます。
茨城:コロナの方に戻らせていただいて、特措法と感染症法の改正案が成立して、近く施行されることになりました。緊急事態宣言の前段階で、まん延防止重点措置といったものであるとか、罰則規定なんかも盛り込まれたと思うのですが、この法改正の評価をまず教えてください。
知事:様々な議論はございましたが、特措法の改正に基づいて、大事なことは、運用面で実効性ある対策をとれるかどうかということでありますので、今回の特措法の改正は一歩前進であると評価しております。
茨城:あと1点、罰則に関して、追加でお伺いしたいのですが、入院の拒否とか営業時短の要請の拒否とか、そういったものに対する過料が盛り込まれてきました。罰則の適用に対する知事のスタンスというか、考え方を教えてください。
知事:具体的にどういうケースでということは、政省令などを踏まえないと多分いけないということになると思うのですが、運用については、様々な議論を踏まえながら、慎重に行うことも必要なのかなと思っています。いずれにしても、コロナ対策が最大限の効果を発揮できるためのツールというか、政策的なバックボーンは強化されたというふうに私は評価しております。
読売:先ほど、県独自の緊急事態宣言の効果について、ゼロではないという言い方をされましたが、それはあまり効果がなかったという受け止めの理解でよろしいのでしょうか。
知事:十分な効果があったとは思っておりません。ですので、今日の時点でも、緊急事態宣言を7日で終了することは難しいというふうに判断しております。
読売:延長する場合なのですが、日数というよりも、週単位での延長が基本方針。
知事:明日、発表します。
茨城:鳥インフルエンザの件なのですが、殺処分を7日までに終わらせたいというお話でしたが、改めて、殺処分の期間を短縮することの意味というか、どういった思いで体制強化に取り組まれるのかというところを教えてください。
知事:殺処分を終了しないと全てのことが始まりませんので、感染防止という観点も含めて、殺処分を速やかに行うことが非常に重要だと思っています。現在の体制だと、大体7日から10日ぐらいかかると見込まれていたわけですが、それを可能な限り短縮すべく、何ができるかということを考えて、増員に踏み切って、土日に集中して、日曜日までに全部終了できる可能性を、今、追求しているところです。
茨城:もう1点、さらなる感染拡大防止という意味では、疫学調査に基づくさらなる対策みたいなところも重要かなと思いますが、疫学調査、感染経路の特定の意義というか、どんなふうに考えていらっしゃるのか教えてください。
知事:感染経路の特定の何ですか。
茨城:感染経路特定の重要性について、どんなふうにお考えなのか。
知事:感染経路の特定の重要性は大変重要だと思いますが、それがどうであるかにかかわらず、やらなければならないことはあまり変わらないというふうに私は感じておりますので、しっかりと今できることをやることが重要なのではないかなと思っています。
茨城:ありがとうございます。
NHK:他にありますか。よろしいですか。では、以上になります。ありがとうございました。
知事:ありがとうございます。
このページに関するお問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください