今年度は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、人数を制限した会場と、多くの方々にご参加いただけるオンライン(Zoom)でのハイブリット方式による開催としました。センター職員による研究成果の口頭発表及びポスター発表のほか、筑波大学生命環境系教授の辻村真貴先生から「水循環と気候変動−気候変動により地下水はどのように変わるのか−」と題して特別講演をいただきました。会場では定員いっぱいの約50名、オンラインでは約80名と、多くの皆様にご参加いただきました。
■「水循環と気候変動−気候変動により地下水はどのように変わるのか−」
筑波大学生命環境系教授 辻村 真貴 氏
【講演概要】
気候変動による地下水への影響、適応策としての地下水人工涵養などについて、分かりやすく説明していただきました。
■牛久沼における流域都市化の影響と近年の水質変動要因
湖沼環境研究室 主任研究員 長濱 祐美
牛久沼湖心と流入河川の水質変動を解析し、流域都市化の影響及び水質や植物プランクトンの変動要因を考察した結果を報告しました。
■霞ヶ浦流入河川における汚濁負荷の長期的変化
湖沼環境研究室 主任 大内 孝雄
霞ヶ浦流入河川における汚濁負荷量と流量の関係について、降雨出水時と平水時とで比較し、近年の長期的変化の要因を考察した結果を報告しました。
■大気中の有害汚染物質に関するモニタリング調査研究-六価クロムの分析について-
大気・化学物質研究室 主任研究員 豊岡 久美子
有害大気汚染物質でもある六価クロムの分析について、夾雑物の影響や分析条件を検討し、測定方法の精度向上に貢献したことを報告しました。
[湖沼環境研究室]
■鉾田川の窒素濃度の上昇
■北浦の貧酸素水塊
■ハス田群からの汚濁負荷に関する調査研究事業
■アオコ情報の発信
■涸沼水質の長期的変化
■牛久沼水質の長期的変化
[大気・化学物質研究室]
■県内の有害大気汚染物質の状況
■茨城県における微小粒子状物質(PM2.5)の推移
■災害時等における化学物質の網羅的簡易迅速測定法を活用した調査プロトコルの開発
■百里飛行場における航空機騒音実態調査
茨城県霞ケ浦環境科学センター 湖沼環境研究室
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