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特定外来生物(動物)

特定外来生物(動物)のうち,茨城県内に定着しているもの,及び,定着のおそれのあるもののうち,主なものです。

既に定着しているもの

  • クビアカツヤカミキリ
  • セアカゴケグモ

定着のおそれのあるもの

  • キョン
  • ヌートリア
  • マスクラット
  • カミツキガメ

クビアカツヤカミキリ(昆虫類・カミキリムシ科)

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クビアカツヤカミキリ

(左はオス、右はメス)

<分布>中国、モンゴル、朝鮮半島、ロシア、台湾、ベトナム

<特長>成虫:大きさ約2.5~4センチメートル

サクラ・モモ、スモモなどバラ科の樹木に約1,000個以上を産卵し、2~3年で成虫になり、5月~8月頃成虫が樹木から飛び立ち樹木に産卵する。

幼虫が入り込んだ樹木からは、フラス(幼虫のふん、木くずを含む)が大量に木の根元に排出される。このフラスを見つけたら、すぐに県や市町村にお知らせください。

kubiakatsuyakamikiri_frass2クビアカツヤカミキリのフラス

(左は若い幼虫、左は老令の幼虫)

クビアカツヤカミキリは特定外来生物に指定されました。(PDF:1,195KB)

クビアカツヤカミキリパンフレット(PDF:1,419KB)

セアカゴケグモ(節足動物・ヒメグモ科)

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セアカゴケグモ

(左はオス、右はメス)

<分布>オーストラリア

<特長>大きさ:オス3~4ミリメートル、メス12~15ミリメートル

体が丸く足が細長い。メスの背中に目立つ赤い模様がある。

セアカゴケグモのメスは、強い毒をもっているが、つかんだりしなければかまれることはない。岩の下やどぶのふたの裏など、暗い場所を好む。

セアカゴケグモ・パンフレット(環境省)(PDF:2,586KB)

 キョン(哺乳類・シカ科)

キョン

<分布>中国東部,台湾

<特長>大きさ約70~100センチメートル

背の高さ約40~50センチメートル、体重約10~15キログラム

森や林の中で生息し、草食で、木の葉や野菜、果物などを食べる。単独で生活し群れを作らない。

目の下に臭腺があり、眼のように見えるため四目鹿とも言う。

オスには短い角と牙がある。

メスは一年を通じて繁殖し一回に一匹の子を産む。

 ヌートリア(哺乳類・ヌートリア科)

ヌートリア

ヌートリア2

(吉川正久氏提供)

<分布>南アメリカ

<特長>大きさ約40~60センチメートル

尾の長さ約30~45センチメートル、体重約5~9キログラム

ドブネズミに似ているが、耳が小さく、後ろ足の指の間に水かきがあり、泳ぐのが得意。オレンジ色の大きな前歯がある。一年中繁殖し、年に2~3回出産し一回に5~6匹の子を産む。

 マスクラット(哺乳類・ネズミ科)

マスクラット(千葉県中央博物館提供)

(千葉県中央博物館提供)

マスクラット(NPO法人行徳野鳥観察舎友の会提供)

(NPO法人

行徳野鳥観察舎友の会提供)

<分布>アメリカ合衆国,カナダ

<特長>大きさ約30センチメートル

尾の長さ20~23センチメートル

体は柔らかい毛で覆われており,色は褐色や黒褐色または黒である。尾は平べったく泳ぐときに舵の役割をする。

 カミツキガメ(は虫類・カミツキガメ科)

カミツキガメ

カミツキガメ-甲羅

 

<分布>北・中米大陸

<特長>最大甲長約50センチメートルに成長

成長したカミツキガメは凶暴で、動きがすばやい。かむ力が強く一瞬で首を甲羅の上までそらして噛みつく。

雑食性で、水草、貝類、魚類、甲殻類などを食べる。

完全水性、水場が干上がったり、産卵の時以外は水の中で生活する。

年に一回春に20~100個の卵を産む。