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更新日:2024年11月19日
稲敷地域農業改良普及センターでは、毎年11月から翌年2月にかけて計4回、農業簿記ソフト「ソリマチ農業簿記12」を活用した記帳作業を行う講座を開催しています。
第1回目は、11月13日に開催し、8名が参加しました。当日は、講師として一般社団法人茨城県農業会議より小泉勝浩氏をお招きしました。
初めに普及センター職員から「農業簿記と分析の基礎」として、決算書の構成と見方、決算書を活用した経営分析方法について講義をしました。
次に小泉氏から「ソリマチ農業簿記12を用いた記帳から申告の流れ」について、実際に簿記ソフトを活用し、日々の取引の記帳方法と申告書の作成までの流れを学びました。
当日は、初めて参加される方もいましたが、講義と演習を通じて、農業簿記の理解を深めている様子がうかがえました。
第2回講座以降は、各自での演習が中心となり、講座を開催していく予定です。
普及センターでは、今後も引き続き、当講座を通じて記帳作業を支援していきます。
稲敷地域農業改良普及センター
稲敷地域青年農業士会では、会員同士で学びたい内容を話し合い、研修を企画しています。
今年は、10月29日に「イノシシ被害対策講座」を開催し、8名が参加しました。
当日は、講師に農研機構の堂山宗一郎氏をお招きし、イノシシの被害状況や生態、対策について研修しました。
研修では、柵や罠を設置する際には、イノシシの生態を理解した上で設置すると効果が上がる点やほ場周辺の柿や栗の木にエサとなる果実を放置しない等の容易に取り組むことのできる内容も多くありました。
会員からは、「イノシシの被害が本格化する前に話が聞けて良かった」、「イノシシに対する疑問が解消できた」等の感想がありました。
普及センターでは、今後も引き続き、稲敷地域青年農業士会の活動を支援していきます。
稲敷地域農業改良普及センター
10月21日、JA水郷つくば阿見レンコン部会が目揃会を開催し、部会員16名、JA、関係機関が参加しました。
当部会は、安定的で高品質な生産が認められ、平成29年度には銘柄産地に指定されており、近年は若手の部会員が増えている活気のある産地です。
当日は部会員が調整したれんこんを並べ、選別基準の目揃えを行いました。今年は生育が順調に進み、肥大も良好で、生産者からは例年に比べ、品質も良好との声が聞かれました。
これから寒い時期を迎え、最盛期の12月を経て、おおむね3月まで出荷は続きます。
今後も普及センターでは、関係機関と連携してれんこんの高品質安定生産と新規就農者の技術向上に向けて支援していきます。
美浦村および牛久市の特別栽培米生産部会では、収穫前に地域オリジナル米の栽培講習会を開催し、生産者延べ20名が参加しました。
地域オリジナル米は、特別栽培米基準で、化学肥料の窒素成分使用量と節減対象農薬の使用回数を地域の慣行の半分以下で栽培するコシヒカリです。美浦村では競走馬トレーニングセンターの馬ふん堆肥を利用した「美浦そだち」および「光一点」、牛久市では生産者と水田を選んで購入できるオーナー制を導入した「うしく河童米」が生産されています。
普及センターからは、収穫までの管理のポイントや収穫適期などについて情報提供しました。
生産者からは「収穫適期の判定方法は?」や「今年の生育の傾向は?」などの多くの質問があり、高品質な特別栽培米の生産に意欲的な姿勢がみられました。
普及センターでは今後も研究会や関係機関と連携しながら高品質米生産を支援していきます。
稲敷地域農業改良普及センター
8月27日、阿見町役場にて阿見町認定農業者連絡協議会れんこん部会の第1回研修会として、鳥害対策研修会が開催されました。
れんこんではカモ類による食害が現地で問題となっており、防鳥ネットをはじめとする各種対策では設置に手間がかかり、管理が難しい、なとのデメリットがあり、導入がなかなか進まない状況にあります。
そうした中、レーザーによる鳥類の忌避効果が期待できる装置での鳥害対策について、普及センターと当装置を開発した有限会社オルサの西谷代表から講義を行いました。
普及センターからは管内で実際に装置を導入している経営体の事例やレーザー導入前後のカモ類の飛来状況を調査し、その忌避効果を確認した結果について説明しました。有限会社オルサの西谷代表からは装置の構造や機能、使用方法について説明とレーザー照射により鳥を追い払う映像や実際に装置の実演がありました。
当日はレーザー照射装置は鳥類対策の有効な手段として、参加者からは「導入するにあたり、まずれんこん部会で試験導入し、その結果をみて本格導入したい」との前向きな意見が出されました。
普及センターでは今後もれんこん田における鳥害対策の導入、普及に向け、支援していきます。
稲敷地域農業改良普及センター
稲敷地域では、生産者団体やJA稲敷およびJA水郷つくばによる水稲の栽培講習会や作見会が毎年定期的に行われています。普及センターは、これらの会で生産者に対し、水稲の生育状況や管理のポイントなどについて情報提供しています。
今年度も6月上中旬に中干し時期の講習会(計5回)、6月下旬から7月にかけて追肥時期の講習会(計10回)が開催され、延べ234名が参加しました。
会場となった圃場では、「あきたこまち」や「コシヒカリ」をはじめ、「にじのきらめき」や「笑みたわわ」など様々な品種の生育状況を見ながら生産者同士で意見を交わし、普及センターからは、品種特性に加えて中干しや追肥の適期等について説明しました。また、今後予想される登熟期の高温対策として、間断かんがいの実施期間や効果などについて指導を行いました。
生産者からは斑点米カメムシ類の発生状況などについて質問があり、被害軽減に向けた防除適期についても再度確認することができました。
今後8月上旬から下旬にかけて、成熟期の講習会が予定されています。普及センターでは引き続き関係機関と連携して高品質米の生産を支援していきます。
稲敷地域農業改良普及センター
稲敷地域就農支援協議会担当者研修会を8月6日に開催し、関係機関の就農支援担当者19名が出席しました。
研修会では農業総合センター専門技術指導員より「本県における就農者の状況と就農支援のありかたについて」、また普及センターより「稲敷管内での就農支援活動の現状と今後の課題について」について説明を行いました。その中で、経営開始資金等対象者の就農後5年間の販売額の実例をもとに、販売額を伸ばせたケースや、伸び悩んだケースを整理し、今後どういった支援が必要かについて検討しました。
また、「東京・非農家出身の僕が稲敷市での就農を選択した理由」というテーマで、現在研修中の新規就農希望者に事例発表していただき、大学卒業後に新規就農を目指して千葉県、栃木県、群馬県、茨城県など何ヶ所も関係機関を訪問し、その時の就農支援機関の対応や産地の受け入れ態勢等について、新規就農希望者の立場からの率直な感想を語ってもらいました。就農支援機関の立場からすれば耳が痛い内容もありましたが、出席者たちからも「自分たちがよかれと思ってアドバイスしたことが、相手にとっては的外れだった可能性は十分ある。今後は相手の気持ちに寄り添って相談対応をしたい。」などの感想が聞かれました。
普及センターでは、今後も関係機関と協力して、新規就農者の確保・育成に取り組んでいく予定です。
稲敷地域農業改良普及センター
7月30日に牛久市農業青年クラブ「UFOクラブ」が、豊洲市場視察研修を実施しました。
研修では、始めに茨城県農産物販売推進東京本部の職員から、東京都中央卸売市場における近年の本県産青果物取扱の傾向について、説明を受けました。
次に東京シティ青果株式会社の担当者より、豊洲市場は、閉鎖型施設で年間を通じて温度を一定に保ち、青果物の品質を維持している点や荷物整理スペースと駐車場を広く確保することで効率的な流通を可能にしている点等、施設の特徴について説明がありました。
その後、青果棟内1階の卸売場に移動し、県産品を含む様々な青果物やプロ仕様の厨房設備を整え、料理教室や食材研究の場として使用できるキッチンスタジオ「フレッシュラボ」を見学しました。
クラブ員からは、「市場流通の仕組みが理解できた」、「他産地の農産物を見て勉強になった」といった感想がありました。
当クラブは、毎月実施している定例会による情報交換以外にも、視察研修や勉強会、市内外イベントへの参加等、活発に活動しています。
普及センターでは、今後も引き続き、クラブ活動が活性化するよう支援していきます。
稲敷地域農業改良普及センター
普及センターでは、県立江戸崎総合高校と連携して、グリーンテクノ系列3年生の農業関係の進学・就職希望者を対象に、就農インターンシップを実施しています。
今年は3名の学生が希望し、学生の希望条件に合ったかぼちゃやりんごを栽培する受入農家(就農支援アドバイザー)を2件選定し、それぞれ3日間の農業体験を行いました。
学生たちはそれぞれの受入農家の元で、収穫や出荷調整作業などを行い、受入農家の指示に従って、熱心に取り組んでいました。受入農家からも、「一生懸命作業してくれた。収穫や調整作業についても工夫しながら取り組んでいた。」「来客への声かけが上手で、商売向きだと思う。」などと高く評価していました。
学生からは、「非常に暑い中での作業だったが、農作業はとても楽しかった。コミュニケーションやあいさつが大事だと分かった。この経験により、農業関係の法人への就職を目指したいと思った。」などの前向きな意見が聞かれました。また休憩中には、今後の雇用就農の進路について、受入農家に相談する様子も見られました。
今回の就農インターンシップの取り組みについては高校側からも、「就農インターンシップの経験が、地域での就農につながっていけばうれしい。」と、また受入農家側からも「このような取り組みは非常に重要。今後も機会があれば受入れたい。」などと、関係者からも好評でした。今後も高校側や就農支援アドバイザーたちと連携して就農インターンシップを推進し、地域での就農につながるよう継続して支援していく予定です。
稲敷地域農業改良普及センター
6月24日、龍ケ崎市の現地ほ場でコギク全自動移植機の実演会を開催しました。この実演会は開発メーカーのご協力のもと、コギク生産の省力低コスト化を図る県農業総合センター技術体系化チームの活動の如何として行われ、部会員、関係機関等15名が参加しました。
今回実演を行った全自動移植機は、葉物野菜用の移植機をコギクに合わせ株間10センチメートルに対応するようにした試作機で、200穴セルトレー苗を抜き取り、移植するものです。メーカー担当者からの説明後に実演が行われ、2,000本のコギク苗をおよそ25分で移植しました。手作業では200穴セルトレー苗1枚分の移植に10分かかる作業が約四分の一になり、全自動移植機の実用性と労力の削減効果を実証することができました。
参加した生産者は移植のスピードとその精度に高い関心を持ち、作業方法の提案や操作の改善点についてメーカー担当者と情報交換を行い、市販化を望む声があがりました。
普及センターでは引き続き実演ほ場の経過確認及び生産者のコスト・労力低減につながる技術導入支援を行っていきます。
稲敷地域農業改良普及センター
令和6年6月21日にJA稲敷蓮根部浮島支部研究部と稲敷地域農業改良普及センターの共催で、レンコン栽培におけるドローン活用に向けた現地検討会を開催し、生産者10名を含む28名が参加しました。
稲敷市浮島のレンコン生産者は、現在、収量と品質を高めるために有機質肥料主体で肥培管理進め、栽培期間中に複数回追肥を行っています。小規模圃場(10a程度)では畦畔から散粒機で散布が可能ですが、大規模圃場(30a以上)では、畦畔からの散布では圃場中央部には届かないため、散布する際は圃場の中に入る必要があり、作業負担が大きく、追肥ができていな場合もあります。
このような課題を解決するために、現地検討会では実際にドローンによる追肥や農薬散布を行うことで、その活用の実用性があるか、特に大規模圃場において、どの程度省力効果が得られるか検討することとしました。その結果、適当な飛行高度であれば散布は可能だということ、また、慣行の散布方法と比較して、効率的に散布できることが確認できました。
生産者からは、「ドローンを使うことで大規模圃場の中央部に簡単に散布できるのは大変魅力的」との感想が聞かれました。普及センターでは、今後もドローンの他、自動給水機など省力化につながるスマート農機の活用を支援していきます。
稲敷地域農業改良普及センター
6月21日、稲敷地域女性農業士会現地研修会が龍ケ崎市市民交流プラザで開催され、9名の女性農業士が参加しました。
研修会では、ナガエツルノゲイトウや雑草イネなどの水稲の話題について、普及センターより情報提供を行いました。水稲関係の講習会ではよく話題になっているものの、女性農業士たちはなかなか聞く機会がないテーマということもあり、参加者たちは自分たちの地区の発生状況や防除法について質問したりと、熱心に会員同士で意見交換する様子が見られました。
その後は日頃の農作業の疲れを癒すとともに、会員同士のコミュニケーションを深めることを目的に、ヨガ体験を行いました。和気あいあいとした雰囲気の中で、全身を大きく使った運動により、身も心もリフレッシュできた様子でした。
普及センターでは、今後も女性農業士会の研修会の開催について、女性農業士の資質向上につながるよう継続的に支援を続けていきます。
稲敷地域農業改良普及センター
6月18日、JA水郷つくば竜ケ崎施設園芸部会が令和6年度促成トマト出荷反省会及び立毛共進会表彰式を開催しました。
JA水郷つくば竜ケ崎施設園芸部会は、栽培当初より長年にわたり、栽培が難しく市場で希少なファーストトマトを作り続けています。ファーストトマトは果頂部がとがった特徴的な形で、ゼリー部が少なく、甘みとうまみと酸味のバランスがよい良食味のトマトです。また、高品質で良食味のファーストトマトは出荷市場、取扱量販店、消費者に評価され、茨城県青果物銘柄産地の指定を受けています。
令和6年産の出荷については、低温が続いた3月に数量が伸び悩んだものの、4月以降には数量が回復し、全体として前年並の出荷となりました。単価は例年より高単価に推移し、販売金額は前年を超える結果となりました。
普及センターからは一部圃場で発生が見られた黄化葉巻病の次作に向けた対策について説明しました。
今後も普及センターでは、良食味の龍ケ崎トマトの高品質安定生産を支援していきます。
稲敷農業改良普及センター
4月15日、JA水郷つくば大根生産部会は、大根共同洗浄選別施設(牛久市)において春ダイコンの目揃え会を開催しました。
当日は、部会員30名の他、牛久市、JA、指定市場などの関係者約20名が参加し、出荷に当たっての選別基準の目揃えを行いました。
JA水郷つくば大根生産部会は、共同洗浄選別施設の整備と新規担い手の育成により生産を拡大するとともに、品質と鮮度が市場から高く評価され、ダイコンとしては唯一県青果物銘柄産地の指定を受けています。
今年の春ダイコンは、3月の低温から肥大がやや遅れていましたが品質は良好で、これから6月上旬にかけて品質の高いダイコンが首都圏等に出荷されます。
今後も普及センターでは、関係機関と連携してダイコンの高品質安定生産と担い手の育成を支援していきます。
稲敷地域農業改良普及センター
JA稲敷西部地区担い手農業経営研究会(以下、研究会)の試験圃場で、令和6年5月15日にドローンや乗用多目的田植機を活用した湛水直播等の実演会を開催し、生産者や関係者等約80名が参加しました。
研究会では、ドローン等を活用したスマート農業のフル活用による省力化技術の検討、栽培管理システムを利用した可変施肥、および肥料のコスト低減や環境に配慮した資材の試験など、さまざまな取り組みを実施しています。
特に、湛水直播の試験圃場は情報発信基地として、種子コーティング資材の比較や、ドローンによる散播と乗用多目的田植機による点播の比較を行うなど、今後生産者が技術を選択する際の一助となるよう活用していきます。
普及センターでは今後も研究会や関係機関と連携しながら生育調査やコスト試算等を実施し、生産者の所得向上につなげるための支援をしていきます。
稲敷地域農業改良普及センター
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