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更新日:2023年9月30日
11月9日(火曜日)、web会議システムを利用して、稲敷地域農業簿記講座及び農業学園広域講座を開催しました。県南地域の農業者、とりわけ新規就農者や青色申告初心者の方に呼びかけを行い、稲敷会場11名、土浦会場6名、つくば会場2名の計19名が参加しました。
午前中は稲敷普及センター職員から確定申告や記帳における注意点、青色申告のメリットなど、簿記を行う前の基礎知識について説明を行いました。また、茨城県農業会議の小泉氏から農業簿記の必要性やe-Tax、賃借対照表・損益計算書の見方などについて講義を行っていただきました。午後は、実際にソリマチ農業簿記11のソフトを使用し、説明を受けながら初期設定や仕訳の操作方法を例題に基づいて仕訳入力に取り組みました。
受講生からは「申告の種類や簿記の基本が分かった」、「簿記ソフトの使いやすさ、便利さが分かった」、「青色申告を始めてみようと思った」などの感想がありました。
普及センターでは、参加者が農業簿記を経営に活かせるよう、引き続き支援していきます。
稲敷地域農業改良普及センター(儲かる農業)
稲敷地域女性農業士会では毎年、「いなしき食農交流ミニフォーラム」として旬の地域農産物をテーマとした食農交流活動を行っています。今年は牛久市のつくば栄養医療調理製菓専門学校専門調理師学科の学生15名を対象に、「れんこん」をテーマに実施しました。
実習では女性農業士から、れんこんの特性や部位に応じた調理方法を説明した後、れんこんを使った郷土料理(れんこんサラダ、こんこん汁、れんこんもち)を調理しました。学生たちはれんこんをあまり調理したことはなかったようで、調理中も女性農業士の方々からのアドバイスを聞きながら楽しそうに取組んでいました。
試食及び後片付けが終わった後、女性農業士会が作成した「れんこん紙芝居」を披露しました。れんこんの生育過程が分かる話になっており、学生たちも興味深そうに聞いていました。
学生たちからは、「スライスしたり、すりおろしたりと、様々な食感を味わうことができた。どのメニューもおいしく、料理の幅が広がった。」という声が聞かれました。
女性農業士の皆さんも今回の調理師の卵たちとの交流により、調理してくれる人にもっとれんこんのおいしさや調理の仕方を伝える活動をしていきたいと感じたようで、次回以降の交流への意欲を見せていました。今後も普及センターでは、女性農業士会の食農交流活動を支援していきます。
稲敷地域農業改良普及センター(販路拡大)
9月28日、阿見町掛馬圃場において、今年度から企業参入した株式会社IMOと阿見町かんしょ担い手における意見交換を兼ねた収穫作業研修会を開催しました。併せて新たな出荷先候補である業者を交え出荷規格に関する研修も行いました。参加者はかんしょ担い手7名のほか、株式会社IMO4名、集荷業者他3名、合計14名となりました。
前半は実際にポテカルゴを操作しながら収穫、選別作業の留意点などを見聞きしながら研修し、後半は集荷業者からA品、B品等の出荷規格の見極め方などの説明を受け、最後に普及センターからサツマイモ基腐病、種苗法の改正に関する内容について情報提供しました。
参加者からは、今年の作柄の傾向や病害虫対策など積極的な質問が相次ぎ、有意義な意見交換ができました。また、その場で契約の意思を業者に伝える担い手もいるなど、有利販売に繋がる研修会になったものと思われました。
今後は、このような技術的な意見や情報が交換できる場を設定し、法人とかんしょ担い手の交流を活性化するとともに、担い手の栽培技術の向上を支援していきたいと考えています。
稲敷地域農業改良普及センター (成長産業化)
8月4日、(株)IMOの島津圃場において、農業用ドローンによるかんしょ農薬散布見学会兼情報交換会を行いました。(株)IMOでは,令和3年度から阿見町の遊休農地解消の担い手として掛馬地区、島津地区、竹来地区で約4.4haのかんしょの栽培を開始しました。町、県としても地元かんしょ生産者をリードする法人として期待しているところです。島津圃場において、連日の高温乾燥による害虫の食害が進行し、急遽農薬散布を実施することとなり、阿見町の生産者に見学参加を呼びかけました。作業が競合し参加者は生産者3名、阿見町農業振興課1名と少なかったのですが、ドローンの性能や価格、使用農薬の種類や散布方法など積極的な質疑応答が行われ情報交換ができました。農業用ドローンによる農薬散布は、農場長(オペレーター)と社員2名で行われ、約2haの圃場を約1時間で完了し、参加した生産者かあまりの速さに驚いている様子が伺えました。最後に意見交換を行い、かんしょを持続的に栽培していくには連作障害回避が重要で、その手段として輪作を取り入れ、土地を有効活用していくという考えを共有化できました。今後、輪作を取り入れた営農計画や土地の利用方法などについて情報交換したいという意見が上がり、かんしょ生産振興と併せ生産者の耕作しやすい環境整備を支援していきます。
稲敷地域農業改良普及センター (農業の成長産業化)
6月17日、JA水郷つくば花き園芸部会がコギク生産者を対象に小菊目揃会をJA水郷つくば牛久営農経済センターで行いました。参加者は生産者20名のほか龍ケ崎市・牛久市職員、JA水郷つくば役職員、市場関係者、普及センター職員等約40名となりました。
JA水郷つくば花き園芸部会の小菊は、龍ケ崎市と牛久市の両市にまたがる広域銘柄産地に指定されており、栽培が盛んで、高品質で市場から高い評価を得ています。
目揃会では、部会長を中心に規格の確認や収穫するタイミング(切り前)、出荷時にアブラムシや黄化した葉がないように初期防除や出荷調整を行うこと、等級を決めるのに迷ったら下げることなどを確認しました。
普及センターでは、関係機関と連携して今後も龍ケ崎市と牛久市の小菊産地を支援していきます。
7月7日 稲敷地域農業改良普及センター (成長産業化)
6月24日(木曜日)、JA稲敷カントリーエレベーターにおいて、JA稲敷東部の水稲生産者を参集して作見会をJA稲敷と共に開催しました。作見会には生産者の他、農薬、肥料、農機のメーカーも参加し、製品の紹介や肥料・農薬の施用についてのアドバイスを行いました。
普及センターから、4月からの気象状況、稲の生育状況や追肥の時期などについて説明をしました。今年の稲敷地域の水稲は、5月までは生育が遅れ気味でしたが、6月に入ってから好天に恵まれて生育の遅れを取り戻しています。また、ヒメトビウンカ等の病害虫や最近大きな問題になっている難防除雑草であるナガエツルノゲイトウについての注意喚起を行いました。
その後、圃場を見ながら水稲生産者と普及センター、JA稲敷、各社メーカーで情報交換会を行い、これからの時期の追肥や農薬施用について意見を交わしました。生産者やメーカーといった異なる立場の方々による情報交換は非常に有意義な時間となりました。
今後も関係機関と連携しながら,水稲の安定生産技術の普及拡大を支援していきます。
7月5日 稲敷地域農業改良普及センター (成長産業化)
令和3年6月15日にJA稲敷西部さといも部会の現地検討会が開催されました。
JA稲敷西部さといも部会は、令和2年12月に設立されたばかりの部会です。河内町では水田の転作作物として「さといも」を推進しようと、町から認定農業者協議会を通して種芋が供給され、平成31年度から栽培が始まりました。その後、栽培志向者が増え18名で部会が設立されました。さといも栽培に取組みやすいように、JA稲敷西部さといも部会では、今年の春畝上げ同時マルチ張り機を購入しました。今後も部会員が共同利用できる機械を購入していく予定です。
6月の現地検討会では、関係機関合わせて20名程度が参加し、普及センターからは病害虫防除と追肥、かん水について説明を行いました。さといもを初めて栽培する生産者も多く、芽数の管理や湿害等について活発に意見交換が行われました。栽培が軌道にのるよう、今後も支援を行っていきます。
稲敷地域農業改良普及センター(農業の成長産業化)
6月16日(水曜日)、稲敷市役所において、担い手への農地集積・集約化を推進するため、担い手及び関係機関30名を参集して水田農業確立研修会を開催しました。
公益社団法人埼玉県農林公社のアドバイザーを講師に迎え、「担い手への農地集積・集約化の取組事例について」と題し、講演を行いました。
講師からは、埼玉県内でも集積実績の高い地域における農地中間管理事業の推進活動の事例や、推進エリアの選定・推進上の留意点等、対象となる地区説明会の進め方の紹介がありました。
講演後には意見交換が行われ、事業を推進し農地集積にあたっての具体的な質問が多く出され、各市町・農業委員会の担当者、担い手生産者にとっては参考となる研修会となりました。
普及センターでは、今後も関係機関と連携し、意見交換会等の設定や情報提供を行うことにより、農地集積・集約化を支援していきます。
稲敷地域農業改良普及センター(農業の成長産業化)
5月14日、阿見町かんしょ生産者を対象に、かんしょセミナー(定植機の実演会及び栽培講習会)を阿見町内の生産者圃場にて行いました。参加者は生産者12名(新規3名)のほか阿見町農業振興課、JA水郷つくば美浦支店からの参加があり計16名となりました。かんしょは、阿見町の遊休農地解消の一助となる作物として昨年から導入を進めており、栽培拡大のネックとなる作業として収穫作業の次に挿苗作業があり、この作業負担軽減と時間短縮をねらい定植機導入の検討を兼ねた栽培講習会として開催したものです。
定植機械は、「ヰセキ製 ウエルナナ」の旧式ではありましたが、実際の定植時間もマルチ穴開けの時間がないため、手植えと比較すると10a当たり約4割時間が短縮され、姿勢も立ったままで作業負担が軽減される結果となりました。定植機作業を体験した参加者からは、「思ったほど難しくない。苗を置くのが忙しいが、慣れれば自分(女性)一人でも楽に作業ができる」、「コストが課題だができれば導入を考えたい」などの声があがり、関心が高まったように感じました。均一でまっすぐな苗を選別する時間が必要であること、欠株が約1割程度あることが課題ではありますが、作業負担軽減と時間短縮への意識啓発に繋がった研修会となりました。次回も中間管理研修会を予定しており、品質の良いかんしょづくりを支援していきます。
稲敷地域農業改良普及センター (農業の成長産業化)
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