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ページ番号:55939
更新日:2021年3月10日
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と畜場および食鳥処理場では肉眼検査を主体に行っていますが、肉眼検査に加えさらに精密な検査が必要な場合には、検査材料を試験室に搬送し次のような検査を行っています。
【微生物検査】
敗血症や豚丹毒などの疾病を診断するために細菌の分離,
同定等を行います。顕微鏡で細菌の形態等を観察すると
ともに生化学的性状試験等を行います。
豚丹毒菌や連鎖球菌等の細菌が主な原因となって
心臓の内膜に起きた炎症。(心内膜省)
炎症部位の細菌が血液寒天培地上で発育し,
コロニーを形成しています。
【理化学検査】
黄疸や尿毒症の診断をするために生化学的検査を行います。
また,生産段階で治療等に使用した抗菌性物質等の食肉中に
おける残留の有無を検査します。
腎臓中に残留していた抗菌性物質のために形成された阻止円。
阻止円が形成された検体はさらに残留していた抗菌性物質等
の種類や量を検査します。(写真はLC/MS/MS)
【病理(寄生虫)検査】
腫瘍や寄生虫を疑う臓器を顕微鏡等を使用して検査します。
鶏の腹側にみられた腫瘤
鍍銀法という特殊染色法で線維を特徴的に染め、
顕微鏡で観察します。