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更新日:2020年10月6日
ここでは、みなさんの家庭や工場から排出された汚水が、どのように処理されていくのかを解説していきます。
下水道は皆さんの家庭で台所や洗濯、トイレなどで使った水を集めて処理し、きれいになった水を川などに流すための施設で、下水管とポンプ場、下水処理場の三種類の施設から成り立っています。
下水処理場に流れてきた下水は、沈砂池、最初沈殿池、エアレーションタンク、最終沈殿池、塩素混和池、急速ろ過池を通ってきれいな水になります。
1 天ぷら油や機械油などを下水道に流さないでください。
下水管が詰まる原因となります。
2 雨水を下水道に流さないでください。
雨の時に下水の量が増えすぎて、下水処理ができなくなります。
Q7.現在、処理場には1日にどのくらいの下水が入ってくるの?
Q1.下水道ができる前はどうしていたの?
A1.江戸時代までは、一部が川などに流されたほか、し尿(糞尿)は重要な肥料として使用されていました。
江戸末期になると神戸や横浜の外国人居留地に外国人の手により下水道がつくられました。
Q2.日本ではいつ頃下水道ができたの?
A2.明治になって人口も増加し衛生面で問題がでてきて、明治10年代に日本人の手による下水道が横浜と東京神田につくられました(当時の下水道は下水をきれいにしないで、川や海に流していました)。
Q3.どのように汚れた水がきれいになるの?
A3.下水中の大きなゴミは自然に沈殿させます。小さなゴミや溶けている汚れは活性汚泥という微生物のかたまりに食べさせます。次に活性汚泥を自然に沈殿させた上澄み水は、砂などでろ過してきれいになります。さらに、安全のため消毒します。
Q4.下水道のはたらきにはどんなものがあるの?
A4.下水道はきれいな街やきれいな川をつくります。あわせて雨水管をつくり浸水に強い街をつくるのに重要な働きをしています。
・水洗トイレが使えます!
水洗トイレが使えると、衛生的になります。
・街がきれいになります!
街からカやハエがいなくなり、側溝やドブのいやなにおいもなくなります。
・川や湖、海がきれいになります!
汚水のたれ流しがなくなるので、川や湖、海がきれいになります。
・浸水を防ぎます!
雨水管ができれば雨水があふれなくなります。
Q5.処理場はなぜくさいの?
A5.家庭や工場などの事業所から出るときはにおいのない下水でも、下水道管を長い時間流れている間に一部腐敗し、悪臭のもととなるガスが発生します。
これが処理場でわずかですが、もれて出てくることがあるので、くさいにおいとなるのです。
また、沈殿したゴミを処理するときにも腐敗臭が発生するので、この一部が空気中にもれて、くさいにおいのもととなることがあります。
Q6.どうやってにおいをとるの?
A6.これら外にでてくるにおいは、施設にふた(覆蓋)をして出てこないようにしたり、活性炭などで取り除いたりしています。
Q7.現在、処理場には1日にどのくらいの下水が入ってくるの?
A7.現在、1日に処理場に入ってくる下水の量は、おおよそ125,000㎥で、9日間で東京ドームがいっぱいになる量です。
平均的な家庭では1日で、おおよそ1㎥の下水を出します。
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