ホーム > 広報・お知らせ > 広聴・相談 > 大井川知事と語ろう!新しい茨城づくり > 大井川知事と語ろう!新しい茨城づくり(令和6年9月4日)
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更新日:2024年9月19日
「大井川知事と語ろう!新しい茨城づくり」では、地域に根ざし、特色ある活動をしている団体等の活動拠点に知事がお伺いし、直接県民との対話と本音の議論を通し、「新しい茨城づくり」の理念を共有することを目的として、少人数による座談形式での対話集会を行っています。
令和6年度 第1回「大井川知事と語ろう!新しい茨城づくり」が、9月4日(水曜日)日立市内で行われました。
今回は、無農薬・減農薬栽培に取組む県北地域の若手農家団体「Re:Agri(リアグリ)(外部サイトへリンク)」の皆さんと、「持続可能な農業を通じた「かっこいい農家」の実現を目指して」のテーマで、活発な意見交換を行いました。
Re:Agriのメンバーは、栽培品目や販売先は違いますが、農業の手法や方針等、それぞれにこだわりや熱意を持って農業経営をしています。そしてメンバーは共通して、「姿かたちや見た目ではなく、新しいことに挑戦し、魅力ある農業経営を実践する『かっこいい農家』の姿を発信し『農業をやりたい』と思う次世代農家を増やしたい、これからの農業を盛り上げたい」との目的で、各自が活動しています。
現在、日立市・常陸太田市・高萩市の農家5戸8名で活動しており、今回の対話集会には5名が参加してくださいました。
対話集会の会場は、日立市幸町の「Nico Kitchen(ニコキッチン)」です。
Nico Kitchenは、Re:Agriメンバーの樫村健生さんが経営し、こだわりの野菜を使った料理の提供や、野菜の直売などを行っています。また、地域の食育への協力や、加工品販売等を実践することで「地域と農業とのハブの場」として機能することを目指しています。
まずはリーダーの樫村智生さんによるRe:Agriの活動紹介からスタート。
栽培・経営上の悩みの共有や、魅力ある農業の姿を積極的に発信したいと思っていた樫村さん。周りに若手の農家が少なかったため、横のつながりが欲しいと考え、Re:Agriを結成して活動を行うことにしました。
Re:Agriでは、「食」や「農」の魅力を伝えるための各自のスキルアップを目的とした勉強会や、自分たちを知ってもらう機会を作るためのイベント開催等、様々な活動を通じて魅力発信に努めています。
Re:Agriは、ドライブスルー形式で野菜の販売を行う「ドライブスルーマルシェ」を3月から12月まで、毎月1回開催しています。
樫村さんからは「ドライブスルーマルシェをきっかけに、自分たちの野菜をより多くの方に知ってもらうことができるようになった。完全予約制にすることで、必要数の把握と作業の効率化が実現でき、メリットは大きい」とお話がありました。
(日立市役所前でのドライブスルーマルシェの様子)
また、メンバーはそれぞれ、各農園の加工品の開発・販売等を積極的に行っています。異業種と協働した6次産業化や、年間を通じた持続可能な農業の実現に向けて、地域と協力しながら各自が活動しているというお話がありました。
そして、参加者それぞれの農業経営に関する理念を語っていただく中では「農地の規模拡大というよりはむしろ、内容の濃い経営と生産をしていくということを大事にするようにしている」、「消費者は『誰から買うか』を重要視しているように思う。それぞれの農園のファンを増やすことが、地元に根差した農業をしていく中では大切」などの意見が出ました。
知事からも「話を聴いている以上に、通常の農業経営として考えつかないようなこともやっているのではないか。皆さんがこだわりを持って農業を展開することが、売りになっている。顧客を得て利益を確保し、こだわりを持ち生業として成り立つ、そういったビジネスモデルとして確立されていると思う」と応えました。
最後に、知事は「一言で農業といっても、色々なやり方や、成功の仕方がある。皆さんの取り組みは、今後、新規就農したいという方々にとっては大変勉強になるのではないか。売り先のターゲットを絞り、信頼を得て農業を営む姿は、非常に参考になると思う」と語りました。
参加者からも「農業は、答えは一つではない。こういった地域に根差したやり方もあるということを知事に聞いていただけたのは、大変ありがたい。本日の意見交換を、また今後の活動に反映したい」とお話がありました。
対話集会にご参加いただいた皆様、この度はありがとうございました。
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