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更新日:2024年12月24日

大井川知事と語ろう!新しい茨城づくり

 「大井川知事と語ろう!新しい茨城づくり」では、地域に根ざし、特色ある活動をしている団体等の活動拠点に知事がお伺いし、直接県民との対話と本音の議論を通し、「新しい茨城づくり」の理念を共有することを目的として、少人数による座談形式での対話集会を行っています。

令和6年度 第3回「大井川知事と語ろう!新しい茨城づくり」(令和6年12月10日)

 令和6年度 第3回「大井川知事と語ろう!新しい茨城づくり」が、12月10日(火曜日)阿見町内で行われました。

 今回は、座ってできるスポーツの普及に取り組む団体「一般社団法人シッティングスポーツ協会(外部サイトへリンク)」の皆さんと、「『座ってできる』スポーツを通して可能性と選択肢を広げる未来を目指して」のテーマで、活発な意見交換を行いました。

集合写真
 (一社)シッティングスポーツ協会では、茨城県立医療大学体育館を拠点として日々活動されています。
 現在、県立医療大学教員や学生、卒業生、地域在住障害者等約20名のスタッフで構成されており、今回の対話集会には8名が参加してくださいました。

対話集会の様子

活動見学

 意見交換に先立ち、まずは県立医療大学の体育館で車いすバスケットボールを見学しました。
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 (一社)シッティングスポーツ協会では、主に土日を中心として、座ってできるスポーツ(車いすバドミントン、卓球バレー、ダンス、ボッチャなど)の体験会を行っています。また、車いすバスケットボール教室や、県内または近県の車いすバスケットボールプレイヤーを対象とした大会なども開催しています。

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 車いすバスケットボールは、通常のバスケットボールとはルールが異なります。例えば、選手がボールを持っているときのプッシュ(車いすを手で漕ぐこと)は連続2回までで、3回以上プッシュすると「トラベリング」となり、相手チームのスロー・インとなります。また、障害により1点~4.5点まで、選手ごとに持ち点が与えられ、コートの5人の選手の持ち点が14点以内にならなければなりません。
 (一社)シッティングスポーツ協会のスタッフの説明を伺いながら、知事も興味深く見学しました。
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 知事も競技用車いすに乗車し、車いすバスケットボールを体験させていただきました。
 参加者の皆様と交流しながら、実際にボールを使ってパスやスローを体験する中で、知事は「車いすが思ったより軽くて、操作しやすいですね」と実感を口にしました。

意見交換

 会場を会議室に移し、まずは協会の橘事務局長から活動紹介をいただきました。

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 (一社)シッティングスポーツ協会は「年齢や性別、障害の有無を問わず、座ってできるスポーツ活動を通して、人生満足度の向上に寄与したい」との理念で2010年に発足しました。
 「車いすの方は、スポーツがしたくても道具がない・場所が分からない等の困難がある。また、そもそもご自分がスポーツができることに気づいていないという場合も多い。そういった様々な課題を解決するため、このプロジェクトを立ち上げた」と話す橘事務局長。
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 最初は参加者10名程度の小さな車いすバスケットボール体験会から始まったこの活動は、地域の参加者やスタッフに支えられその人数を増やし、2017年には一般社団法人という形態になりました。
 活動初期から参加するメンバーである鈴木さんは「もともと自分は体を動かすことが好きで、PT(理学療法士)さんに誘われて車いすバスケに参加し始めた。最初は緊張したが、みんなで一緒にスポーツができる、この空間が楽しいと感じる」と語りました。
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 また、近年はこういった車いすバスケ教室から選手を目指す人もおり、協会では「茨城から世界へ」を合言葉に、I(アイ)リーグという地域リーグも運営しています。県内や近隣県から車いすバスケプレイヤーが集い、定期的にリーグ戦を開催する中で、2023年には協会スタッフが中心となり「つくばSTRIX」という車いすバスケチームも誕生しました。つくばSTRIXは日本車いすバスケットボール連盟の公式大会に出場するなど、活動の場を広げているそうです。
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 2023年の車いすバスケットボール女子U-25日本代表にも選出された郡司さんは「車いすバスケは3年ほど前に始めたが、以前は自分が車いすバスケができる資格があるということさえ知らなかった。こういった場があることで、学生の方や先輩たちとたくさん練習できる環境があることはとてもよかった」と語りました。
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 また、現在パラ・パワーリフティング女子41kg級日本記録保持者の成毛さんは「パラ・パワーリフティングには力を入れているが、もともと車いすバスケットボールで日本代表を目指していた経緯もあり、現在は車いすバスケチームにも所属している。どちらも両立したいという思いで、ここで練習を頑張っているところ」と語りました。
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 橘事務局長からは「昔は、事故等で体に障害を負った場合、入院・リハビリによる生活訓練といった期間が比較的長く、その間にスポーツに出会うのが一般的であった。現在は入院期間がどんどん短縮されているため、一回家に帰ると今度はなかなかスポーツに出会うことができない。医療大を拠点としている点では、附属病院もあるため、病院の先生が私たちの活動を患者さんに紹介してくれる等、道をつないで行くことができる」とお話がありました。
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 そして「地域に帰ってもまたここに来て、みんなでスポーツをやりながら、中には日本代表になるような参加者も出てくる。このように、座ってできるスポーツを通じて地域全体が盛り上がるような土壌づくりをしていきたい。また、車いすスポーツは比較的高齢でも様々な競技で長く続けられるというメリットがあり、今後はシニア対象の事業等も視野に入れ、スポーツを通じてみんながつながる場づくりに力を入れたい」と語りました。
 知事も「非常にユニークな取組み。健常者と障害者が一緒になって楽しめるスポーツというのは、初めて体験した。車いすバスケに関しては、競技用車いすの操作性が高く、子ども達も含めて皆が競技に参加しやすいのではないか」と応えました。
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 そして「障害の有無にかかわらず、皆が一緒になってスポーツを楽しむ場を提供するという活動は非常に意義が高く、今まで考えていた障害者スポーツの枠を超える良い取り組みである。これからも頑張ってください」と激励しました。

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 対話集会にご参加いただいた皆様、この度はありがとうございました。

過去の開催

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〒310-8555 茨城県水戸市笠原町978番6

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