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更新日:2024年4月1日
「ふくまる」は「ひとめぼれ」と同熟期で、品質・食味が良く、大粒で収量性の高い早生品種です。また短桿で倒伏しにくく作りやすいのも特長です。令和元年にはDNAマーカー選抜と戻し交雑育種法により「ふくまる」にイネ縞葉枯病抵抗性遺伝子を導入した同質遺伝子系統「ふくまるSL」(品種登録出願中)を育成しており、新たな「ふくまる」として県内全域で生産されています。
「一番星」は、「あきたこまち」より成熟期が2日程度早い良食味の極早生品種です。耐冷性に優れ、県南や鹿行の早場米地帯での生産に適しています。また、近年産地で問題となっているイネ縞葉枯病に抵抗性を有しており、県西地域での栽培も増えています。。
「ふくまる」 「コシヒカリ」
DNAマーカー選抜と戻し交雑育種法により、ダイズシストセンチュウとダイズモザイクウイルスの抵抗性を併せ持つ「納豆小粒」同質遺伝子系統を育成しました。。現在、さらに「納豆小粒」の特性に近づけるため、育成を続けています。
「抵抗性同質遺伝子系統」 「納豆小粒」
需要に応じた米生産に向け、大規模農家の経営向上に寄与する早生~晩生熟期の水稲品種の開発に取り組んでいます。県内産地で問題となっているイネ縞葉枯病への抵抗性を持つ品種の育成では、DNAマーカーを活用して効率的に抵抗性をもつものを選抜しています。気候変動による夏季の高温により増加している白未熟粒の発生が少ない品種の育成では、育種の早い段階から選抜する手法の開発を行っています。また、新たな需要が見込める輸出用米や業務用米に適する多収品種の育成及び多収要因の解明に取り組んでいます。
本県大豆栽培面積の約1/3は納豆の原料となる品種「納豆小粒」が作付けされていますが、生産量が少なく、需要に対し慢性的な供給不足となっています。これは生産現場におけるダイズシストセンチュウ等の被害による品質・収量低下がその一因と言われています。そこで、DNAマーカー選抜と戻し交雑育種法により「納豆小粒」にダイズシストセンチュウ抵抗性を導入した品種の育成に取り組んでいます。また、納豆加工時の皮切れが発生しにくい品種の育成に向けて、評価法とDNAマーカーの開発に取り組んでいます。。
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