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更新日:2017年7月31日
フェロモントラップは,虫のフェロモン成分を利用して対象害虫を誘殺する装置です。フェロモン成分は,雌の性フェロモンを利用しており,雄成虫が誘殺されます。誘殺された虫の数から地域の発生量や発生消長を推測し,農作物への被害程度を予測する一つの手段として利用できます。当ホームページでは,ハスモンヨトウ,オオタバコガ,ナシヒメシンクイの誘殺数について情報提供しています。
誘殺される数は,同じ地域でも地形や周辺作物等により大きく異なる場合があり,また誘殺数と実際の被害が一致しない場合もあります。そのため,発生量や発生消長は,1ヵ所のデータだけで判断せず,数ヶ所のデータを併せて,総合的に判断してご活用下さい。
誘殺数の推移から,対象害虫ごとに防除適期が以下のとおり推測できます。なお,実際の防除適期の設定にあたっては,フェロモントラップのデータのみで判断せず,作物の種類や生育ステージ,圃場内発生量などを併せて考慮する必要がありますので注意してください。
誘殺ピークの7~10日後。
誘殺数が増加した時(幼虫確認時)。
誘殺ピークと産卵ピークがほぼ同時と考えられているため,誘殺数が増加したら圃場をよく観察し,幼虫の発生を確認したら防除を行って下さい。
第一世代幼虫…越冬世代成虫の誘殺ピークの12~22日後。
第二世代幼虫…第一世代成虫の誘殺ピークの7~9日後。
第三世代幼虫…第二世代成虫の誘殺ピークの直後。
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