更新日:2020年2月26日
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茨城県警察学校初任科教官
私は、茨城県警察学校の初任科担当教官として学生に対する指導、教養をしています。白バイ隊員としての勤務経験を生かし、主に交通指導取締要領、交通事故現場の捜査要領等の指導教養を担当する交通担当教官という立場でもあります。
学生への指導は、一から教える難しさを感じる場面も多々ありますが、一人一人の成長を実感した時には、代えがたい喜びを感じています。また、一人でも多くの警察官を現場の即戦力として育成しなければならない、という重責も日々感じています。
警察学校という場所は、それぞれの教官が自己の警察官としての勤務経験を生かし、一生懸命に、かつ、同じ目標に向かって全力で、学生の指導に取り組んでおり、学生もそれに全力で応えてくれる、そんな活気溢れるところです。
誰しも未知の場所に飛び込むことには不安を感じるものですが、心配せずに飛び込んできて下さい。
そもそも、私が茨城県警察を志望したのは、私の父が本県警察官で、幼少の頃から警察官を間近で見ていて“かっこいい”と思ったことがきっかけでした。数ある警察の仕事の中でも、私は白バイに乗りたいと強く思い、茨城県警察官を志望しました。
警察学校での教養や警察署での交番勤務を経た後、念願叶って交通機動隊に配属された時の喜びをいまでも覚えています。その後も、警察署の交通課取締係など、交通部門の勤務経験が長いのですが、ある時、事故捜査の経験が少ないまま、大きな事故の捜査を担当することになりました。何をすれば分からない状況になることもありましたが、先輩、同僚からの助けもあり、叱咤激励をいただきながら、力を合わせて、何とか解決することができました。
この経験を通じ、上司、先輩、同僚に恵まれて、仕事ができているということを思い知り、改めてチームワークの大切さを実感しました。
警察官の仕事は、使命感を持って、誰かのために職務を遂行するというもので、誰かのために働くことのやりがいや達成感は他の職種にはないものだと思います。
また、利益のためではなく、誰かを助けるためにする仕事だからこその強い使命感は「警察官ならでは」ではないでしょうか。
厳しい世界ではありますが、誰かの笑顔を守り、新しい笑顔を作るために一緒に頑張りましょう。
茨城県警察学校初任科
警部補
平成14年採用