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更新日:2024年7月24日
今、結核は世界で(日本でも)最大の感染症です。(感染症とは、人から人へうつる病気です。稀に、動物から人にうつる感染症もあります。)もしも、あなたの知り合いが結核になったら、あなたはどうすればよいのでしょう。
保健所からの指導を受けて行いましょう。(結核健康診断は、その重要度に応じて判断されています。)
周囲の皆さんが、結核という病気を肯定的に考えることによって、治療を受けている方も積極的に治療を受けようという気持ちになります。
結核は世界で(日本でも)最大の感染症です。日本では、毎年1万人以上の方が新たに結核になっています。日本での発症の特徴は、高齢者に多いこと、他人にうつすくらいに進んでから見つかる方が多いこと、特に若年者に発症した場合(学校や若い人の多い職場)、集団感染を起こしやすいことです。
また、結核になっていることを知らずに街中を歩いている方もいるので、あなたも、いつの間にかうつっていたり、体力が落ちたりした場合、病気になるかもしれないのです。
結核菌は、紫外線に弱いので外では感染力が落ちてしまいます。また、菌の濃度の関係がありますので、狭いところや、人ごみなどはなるべく避けたほうが良いでしょうが、神経質になる必要はありません。
結核は、その方の痰の中に菌が混じる程度まで病気が進まないとうつさないので、直接の交流があった方は検査をしなければなりません。服についた菌を家庭に持ち込んで家族が病気になることはありませんので、直接交流のあった方がまず検査を受けてください。また、もしも、うつっていた場合でも病気になるのは10人に1人の割合です。しかし、具合が悪いと感じた場合は、医師に状況を説明してすすんでレントゲン検査を受けるのが良いでしょう。
これは、「他の方にうつす可能性が高いか否かの検査」がすんでいるかどうかの目安になります。
結核の疑いで痰の検査する場合は、正式には3日間毎日痰を出して検査します。(痰が出ない場合は、胃液検査や気管支鏡検査をすることがあります。)
この検査の結果、最も菌の量が多かった結果を基に判断します。
痰の中の結核菌の量が多くても、咳が殆どなかったり、無口で殆どしゃべらないなどの場合は、うつす危険性が低いと考えられます。
結核は、咳やしゃべった時にでるシブキの中の結核菌を吸い込んでうつります。
細かいシブキが乾燥して、結核菌だけがふわふわと空気中を漂っているときが、最もうつりやすいのです。
治療を受けている方が狭い所で大声を出したり、咳をたくさんしてたり、ずっと前から咳をしていたが、気が付かずに長時間、一緒にいた場合はうつりやすいのです。ですから、家族は最も心配しなくてはいけません。
ただし、結核菌は紫外線に弱いので、外での接触はよほどひどい場合を除いてあまり心配をしなくてもよさそうです。
結核菌に姿かたちが良く似ているけれども、人にはうつさない菌があります(非定型抗酸菌)。この場合は、他の人にうつさないため、健康診断の必要はありません。(この検査は2ヵ月かかるので、急ぐ場合、この項を除いてすぐ検診を受けて頂く場合があります。)
ここまでわかった方、そして健康診断が必要な場合は、保健所からお知らせがあります。また、どうしても心配な場合は、保健所に問い合わせてください。
結核定期健康診断報告様式、結核指定医療機関の申請手続きについては、茨城県感染症対策課ホームページでご確認ください。
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