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更新日:2023年7月30日
県では、本県産水産物のブランド確立に向けて、県内外へのPRを積極的に行い、認知度の向上を目指しています。今回は本県産イセエビの取り組みをご紹介します。
本県は漁獲量全国第2位を誇る日本有数の水産県です。黒潮と親潮がぶつかる好漁場である茨城の海は、イ
ワシやサバ、シラス、ヒラメなどさまざまな魚が獲れます。
皆さんは‶イセエビ”が本県で獲れることをご存じですか?
本県では平成の初期までほとんど漁獲されていませんでしたが、令和3年には、平成23年のおよそ5倍の、年間58トンの漁獲量となっています。
本県イセエビの漁獲量の推移
本県のイセエビの盛漁期は7月〜9月で、主に刺し網漁法で漁獲されます。
刺し網漁法は、帯状の網を、魚などの遊泳経路を遮断するように海中に設置し、網に絡ませて獲る漁法で、網に魚が刺さって見えることからその名がつきました。
夕方に網を仕掛け、翌早朝に網揚げを行う、夜行性であるイセエビの生態を利用した漁法です。
刺し網で獲れたイセエビは、一尾一尾丁寧に網から外され、新鮮なまま出荷されます。
イセエビのすみかである磯に網を仕掛け早朝に網揚げを行います
水揚げされたイセエビは触角や目玉がとれないように一尾ずつ丁寧に網から外します
大きさごとに仕分けされ出荷されます
協力:磯崎漁業協同組合
イセエビと言えば、豪華な見た目にプリっとした食感で知られる高級食材です。本県産のイセエビも、色鮮
やかで、透明感のある身は肉厚、そしてほんのりと甘みがあります。
イセエビは黒潮が流れる太平洋側で広く水揚げされますが、本県産イセエビには、他県産と比べ、サイズが
大きいものが多く獲れるという特長があります。
県では、生産者から加工業者、流通業者、飲食店までを集めた「県産イセエビ消費拡大検討会」を立ち上げ、ブランド基準や流通体制について検討してきました。
その中で生まれた本県のブランドイセエビが「常陸乃国いせ海老(外部サイトへリンク)」です。
ブランド化にあたっては、大きさに着目し、なおかつ美しさを兼ね備えたものを厳選しています。
生産者から飲食店までの流通体制を整え、さまざまな媒体でPRを行うことで、本県産ブランドイセエビ「常陸乃国いせ海老(外部サイトへリンク)」の安定した流通を確立するとともに、認知度向上を目指しています。
グレード | スタンダード基準 | プレミアム基準 |
---|---|---|
サイズ | 600g以上 | 1.0キログラム以上 |
美しさ | 触角・眼が揃い 見栄えがするもの |
触角・眼が揃い 見栄えがするもの |
荷姿 | 活魚または冷凍 | 活魚のみ |
6月30日に大井川知事と県産イセエビ消費拡大検討会メンバーとの意見交換により「常陸乃国いせ海老」のブランド名とロゴが決定しました
(写真左から)磯崎漁業協同組合代表理事組合長【岡田英男氏】/大井川知事/山口楼代表取締役社長【山口晃平氏】
地魚を積極的に取り扱う店舗を認証する「いばらきの地魚取扱店認証制度(外部サイトへリンク)」を県、漁業関係者、市場関係者が事務局となって実施しています。
サイトでは、地魚の特集記事やレシピ動画なども紹介していますので、ぜひご利用ください。
本県産イセエビの盛漁期である7月から9月まで、茨城・東京・栃木の料亭などの飲食店を対象に、「常陸乃国いせ海老」を使用したメニューを提供するフェアを開催しています。また一部店舗では、フェア終了後も引き続き「常陸乃国いせ海老」を提供する予定です。
開催期間:9月30日(土曜日)まで
※写真はイメージです
#59 ブランドイセエビ「常陸乃国いせ海老」誕生!(外部サイトへリンク)
県漁政課
☎029(301)4070
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