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更新日:2022年6月26日
現在、日本では人口減少や高齢化が進み、国内の「食市場」は縮小する傾向にあります。一方、世界に目を向けると、人口増加などを背景に「食市場」は拡大しています。
こうした中、県では「和食;日本人の伝統的な食文化」がユネスコ無形文化遺産に登録されるなど、海外での「日本食」「日本産の食べ物」へのさらなる関心の高まりを追い風に、県産農産物や加工食品などの輸出拡大に取り組んでいます。
かんしょ(サツマイモ) 本県はかんしょの栽培面積・生産量ともに全国トップクラスの大産地です。 主な輸出先国:タイ、カナダ、香港、マレーシア、米国他 輸出量:R3年度約1200t(前年度比約1.5倍) |
コメ 本県は稲作が盛んに行われており、関東随一の米どころです。 主な輸出先国:香港、シンガポール、米国、タイ、EU他 輸出量:R3年度約2300t(前年度比約1.3倍) |
常陸牛 和牛の最高級ブランドとして、国内をはじめ海外でも高い評価を得ています。 主な輸出先国:シンガポール、米国、ベトナム、タイ、カナダ他 輸出量:R3年度約11.6t(前年度比約1.6倍) |
地酒 本県は関東屈指の酒どころであり、「常陸杜氏」をはじめとする実力派の杜氏たちによる個性豊かな銘酒が造られています。 国内外の品評会で高い評価を得ています。 |
県では、平成26年度から本格的に農産物の輸出促進に取り組み、令和3年度の農産物(青果物・コメ・畜産物)の輸出量は前年度比約30%増の3921t、輸出額は同約32%増の9億7527万円と、輸出量・額ともに過去最高を記録しています。
品目別では、タイ向けのかんしょ(サツマイモ)の輸出が大幅に拡大し、青果物の輸出額は初めて4億円を突破しました。コメは、香港およびシンガポールを中心に堅調に輸出額が増加し、初めて3億円を突破したほか、畜産物も、常陸牛のシンガポール向け輸出が拡大するとともに、新たにカナダへの輸出が開始されるなど、輸出量・額が順調に増加しています。
現地プロモーションや海外バイヤー招へいなど、さまざまな取り組みで輸出にチャレンジする方々への支援を行っています。
県農産物輸出促進チーム☎029(301)3965
アジア地域の所得増などを背景に、日本の加工食品への需要が伸びており、本県でもかんしょ(サツマイモ)、栗などの特産品を使ったスイーツ・菓子類や、品質の良い水産加工品、国内外の品評会で高い評価を受けている茨城の地酒などのPRや商談機会の創出に取り組んできました。近年では、SNSを活用したライブコマース(ライブ配信での商品販売)での紹介をきっかけに注目された健康飲料がヒット商品となった事例も生まれ、令和2年度の加工食品の輸出額は12・2億円となっています。
引き続き、優れた県産品を一つでも多く海外の国・地域に広めていきます。
台湾でのオンライン試飲商談会の様子
海外バイヤーへの売り込みや商談会への出展支援など、多くの事業者の方々が海外展開に挑戦できるよう支援を行っています。
県グローバルビジネス支援チーム☎029(301)3529
友好提携都市や海外県人会などがある国との経済交流を推進するため、各国への県産品の輸出促進と販路拡大に取り組んでいます。
国名 | 主な取り組み |
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フランス(エソンヌ県他) |
●レストランなどへのサンプル提供 ●営業代行 ●オンライン商談など |
イタリア(エミリア・ロマーニャ州他) | ●レストランなどへのサンプル提供 ●現地シェフによるレストラン試食会の開催など |
ブラジル | ●バイヤーなどへ向けた試食会の開催 ●県産品サンプル個別配布 ●オンライン商談など |
県国際渉外チーム☎029(301)2862
本年2月に食品の輸入規制が緩和された台湾で、現地におけるビジネスマッチングなどに取り組むとともに、他県でも例のない大規模なプロモーションを実施し、県産品の輸出拡大と本県への誘客促進を図ります。
本県を強烈に印象付けるための大規模プロモーションの第1弾として、8月に台北のメインストリートでジャック広告を実施するほか、食や観光の見本市への出展や商談会の開催など、各種プロモーションを予定しています。
台湾夜市のイメージ
県国際観光課☎029(301)3616
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