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更新日:2023年9月28日
「クールジャパン」として、海外からも高く評価される日本のコンテンツ。
本県のコンテンツ産業振興の拠点として、若手クリエイターが集う「いばらきクリエイターズハウス」をご紹介します。
いばらき女性特派員
眞柄梨恵子
【プロフィール】
神栖市在住
趣味:フラメンコ、実用書道
「コンテンツ」という言葉を聞きなれない方も多いと思いますが、音楽、映画、イラスト、アニメ、ゲー
ム、スマートフォンのアプリといえばご理解いただけるでしょうか。テレビの番組やコマーシャル、スマートフォンを使ってのゲームや漫画、普段耳にする音楽も、コンテンツです。これらのコンテンツの制作や流通
を担う産業を総称して「コンテンツ産業」と呼び、コンテンツを制作している人々を「クリエイター」
と呼びます。
クリエイターの育成などを通してコンテンツ産業の振興を図るため、昨年度から「コンテンツ産業創造プロジェクト」が始まりました。その中心となるのが、つくば市にある「いばらきクリエイターズハウス」です。若手クリエイターの制作活動の拠点とするため、県有宿舎を改装しました。現在、イラストレーター、ゲーム制作者、コンピュータグラフィックデザイナー、マンガ家、ミュージシャンなど、12組のクリエイターが入居し、切磋琢磨しています。
いばらきクリエイターズハウス(つくば市)
今回お話を伺ったクリエイターは、現在、共同制作を行っている、コンピュータグラフィックデザイナーのそうまあきらさん、理系バンド「DENSHIJISION」のヨシダシゲルさん、イラストレーターのふるやまなつみさんの3人です。
ヨシダさんが作った歌に合わせて、ふるやまさんが絵やキャラクターを描き、そのキャラクターをそうまさんがパソコン上で動かします。違う分野のクリエイターと一緒に制作することで、お互いのファンや協力者との人脈を広げるきっかけにもなり、普段一人で制作していては得られない相乗効果があったようです。
左からそうまあきらさん、ヨシダシゲルさん、ふるやまなつみさん
「クラウドファンディング」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。クラウドファンディングとは、自分たちのアイデアをインターネット上で公開し、そのアイデアへの賛同者(支援者)を募る仕組みです。単なる募金とは違い、目標金額に達しなければ支援者に全額返金され、プロジェクトは終了となってしまうので、より強い意志と努力が必要とされます。
今回のプロジェクトのメンバーは、クラウドファンディングという支援金集めから始め、見事に目標金額に到達し、晴れてプロジェクトを開始しました。他分野のクリエイターが、それぞれ持つ力を結集し、互いに支え合い困難な課題をクリアしながら、より良いものを作り上げる…三人寄れば文殊の知恵といいますが、一人では成し得ない素晴らしい作品になったようです。
曲を演奏する「DENSHIJISION」
ふるやまさんがデザインしたキャラクター「ミリちゃん」を3D化。実写映像と合成し、曲の内容が動画になりました。
まず、コンテンツという新しい産業を県内に根付かせようという動きがあったことに驚きました。茨城県といえば農業や歴史といったイメージが強いですが、未来を見据え、有望な若者を県が応援するということは大切なことであり、これからもっともっと力を入れていくべき分野なのだと思います。
また、県内にクリエイターがたくさんいることにも驚きました。新しい業種に携わる人の多くは東京都内へ行ってしまいがちですが、今回インタビューしたふるやまさんは、まさにタイミングよく「いばらきクリエイターズハウス」を知り、県内にとどまることを決めたのだそうです。
「いばらきクリエイターズハウス」がきっかけとなって、クリエイターが集い、ふるやまさんたちにご活躍いただくことで、茨城県のコンテンツ産業が盛り上がっていくことを願っています。(眞柄梨恵子)
いばらきクリエイターズハウスの入居者や、県にゆかりのあるクリエイターの作品展示などを予定。
開催日:3月6日(日曜日)
開催場所:秋葉原UDX
7月のプロダクションエキスポ(会場:東京ビッグサイト)に出展した様子。
イラストレーター横山拓彦さんの昆虫画展(会場:クレオスクエア)では、昆虫画を描くワークショップを実施。多くの方に創ることを楽しんでいただきました。
オリジナルキャラクターのグッズを制作している「おたさく」も入居者の一人。新しい企画を練っています。
県産業政策課☎029(301)3523
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