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更新日:2024年5月28日

 知事定例記者会見における発言要旨240528

この資料は、県政記者クラブとの定例記者会見での発言内容を要約したものです。

 

知事定例記者会見の動画は、こちらから視聴いただくことができます。 

いばキラ(外部サイトへリンク)

 

令和6年度6月補正予算案について

配布資料(PDF:984KB)

障害者支援施設「第二幸の実園」に対する行政処分について

茨城空港の利活用について

2024年問題への対応について

大相撲五月場所で初優勝した二所ノ関部屋所属の大の里関について

(作成:報道・広聴課)
令和6年5月28日(火
曜日)
14時15分~14時35分 会見室

 令和6年度6月補正予算案について

知事:よろしくお願いします。

NHK(幹事社):よろしくお願いします。幹事社のNHKです。

 まず、冒頭、補正予算案の説明があるということで、よろしくお願いします。

知事:それでは、令和6年度6月補正予算案について御説明をしたいと思います。

 最初に、基本的な考え方でございます。

 防災・減災対策の強化や事業構造の転換などを促進するために必要な事業を計上するものであります。

 補正予算の規模につきましては、一般会計で12億2,300万円となっておりまして、主な事業について御説明をしたいと思います。

 まず、「再生可能エネルギー導入レジリエンス強化関連事業」でございます。

 再生可能エネルギーの導入支援により、エネルギー価格高騰による事業者負担の軽減を図るとともに、災害時におけるレジリエンスの強化を促進するものであります。

 まず、1つ目として、災害発生時に機能維持が求められる医療・社会福祉施設に対して、太陽光発電設備や蓄電池導入経費を支援するものが1つ目でございます。

 2つ目は、医療・社会福祉施設以外で災害時に事業継続が求められる事業者、例えば、スーパーマーケットであるとか交通関係事業者、こういう方々に対して、融資を活用して、再生可能エネルギーの設備を導入する際に無利子となるように利子補給をするというものでございます。

 次が、「建築物等震災対策事業」でございます。

 能登半島地震で明らかなように、木造住宅の耐震性の強化ということは非常に重要な課題になっています。そのため、木造住宅の耐震化を促進するために、耐震診断に関する支援の拡充や耐震診断士の養成、所有者に向けた啓発活動の強化をするものであります。

 次の事業が、「運送業2024年問題対策関連事業」であります。

 物価高騰やトラック・バスの運転者の拘束時間の上限規制などによって減便せざるを得ないという影響を受けている貨物運送事業者や乗合バス事業者のうち、業務効率化の取組を行う事業者を支援し、運転者の労働条件の改善や県内物流の効率化を図ろうとするものであります。

 次が、「重点市場インバウンド誘客促進事業」であります。

 訪日のゴルフ人気が高い韓国などにおいて、本県の強みであるゴルフを打ち出した旅行支援と誘客プロモーションを戦略的に展開して、本県への旅行需要の定着と拡大を図ることにより、県内の観光事業者の支援に繋げるものであります。

 最後が、「花絶景観光支援事業」です。

 海外の方に好まれる四季の花を「花絶景」として、コンテンツの造成やインバウンドの受入れ環境整備を支援することで、国内外から誘客を促進するものであります。

 私からの説明は、以上です。

NHK(幹事社):ありがとうございます。

 まず、幹事社のNHKから質問をさせていただきます。

 補正予算、幾つかある事業の中で、知事が特に力を入れたい事業というのはどれになるでしょうか。

知事:特にという意味では全部なのですけれども、全てが非常に重要な問題に対応するものであるというふうに考えております。

 防災・減災対策、今日も、これからも線状降水帯の発生であるとか台風の接近ということも報じられておりますし、いつ、何が起きてもおかしくないということで、できる限りの対策をしていきたいということでございます。

 それから、能登半島地震などの教訓から、木造建築の耐震性の確認・強化・補強ということをしっかりと進めたいということ。

 それから、人口減少における2024年問題について、パートナー宣言をしていただいている事業者などにおいて、無駄な時間、例えば、荷下ろしするために延々と待機させられるとか、そういうことをDXなどを使いながら、そういう待ち時間なしに効率的に行えるような仕組みを導入することによって、2024年の規制の導入以降も、非常にスムーズな、合理的な運送・物流を確保できる可能性が出てくると思っておりますので、そういうことに対する支援も喫緊の課題であるというふうに思っております。

 観光については、インバウンド重視というのを徹底したいというふうに思っています。台湾以外では、韓国からのインバウンド誘客が茨城県の場合は多いということも出ておりますので、100を超えるゴルフ場を持つ茨城県として、この強みをしっかりと打ち出して、韓国市場を重点的に、言い方は変ですが、今年度、攻めていきたいというふうに考えております。

 また、花というコンテンツが非常にインバウンドの方々に対しても有効なコンテンツであるということで、「花絶景」というキーワードで、徹底的に花という茨城県のコンテンツを発信していくという事業ですので、今年度、これを徹底的に行うことによって、国内誘客だけではなく、インバウンドを徹底的に掘り起こしたいというふうに思っております。

 特に、インバウンドの場合は、東京や京都、大阪に集中し過ぎているという中で、円安効果もあって、非常にたくさん、日本に何度も何度もリピートして訪れている方が多い中で、東京からちょっと足を伸ばせばこれだけ魅力的なコンテンツがあるんだということを知っていただければ、東京に集まりがちなインバウンドのお客をかなり茨城県に誘客することは可能ではないかというふうに考えております。

NHK(幹事社):ありがとうございます。今御紹介いただいた中で、特に、24年問題の物流の対応に関してなのですけれども、改めて、事業の狙いというか、これをどのように活用して、どういうふうな形で事業者に効率化を促していきたいかというところを伺いたいです。

知事:デジタル化を通じていろいろな作業の効率化を図るということに加えて、特に、貨物運送事業者の場合は、荷主側、あるいは、荷物の受入れ側との連携によって、デジタル化を進めることによって、積荷を運ぶタイミングをあらかじめ両方で了解することによって、路上で延々と荷下ろし時間を待たなければならないとか、そういうことによって無駄にドライバーの労働時間を使用してしまうということを防ぐことも可能なのではないかなということで、決定打になるかどうかはちょっとやってみないと分かりませんが、是非トライしてみたらいいんじゃないかなというふうに思っています。

NHK(幹事社):ありがとうございます。バス事業者も、今回、一応対象になっていると思うのですけれども、バス事業者に関してはいかがでしょうか。

知事:バス事業者は、様々、運転以外の業務などを中心にDXで効率化することによって、乗務員の方々の負担軽減ということと、労働時間の内容の効率化というか、合理化というのは可能ではないかなとは考えております。

NHK(幹事社):ありがとうございます。幹事社からは、以上です。各社さん、お願いします。

茨城:茨城新聞です。よろしくお願いします。インバウンドの誘客事業についてお伺いしたいと思います。

 先ほど、韓国など、これからインバウンドの重視を徹底したいというお話がありましたけれども、その事業の中でプロモーションの事業もあると思います。こちらは大体いつ頃をめどに現地のプロモーションですとかをされていくのか、また、どういう内容で実施していくのかなど、決まっていることがありましたら教えてください。

知事:時期は秋ぐらいを考えて、今、準備を進めておりますが、内容については、私もまだ何も分かりません。今、検討中です。インパクトのあるものにしようということだけは指示をしております。

茨城:対象としては、先ほどの韓国あたりをターゲットにということですか。

知事:今年は韓国一本でいきます。

茨城:知事もトップセールスで行かれたりという御予定なんかはあるのでしょうか。

知事:そのつもりで、今、準備しております。

茨城:ありがとうございます。

NHK(幹事社):ないようでしたら、その他の質問に移ってもよろしいですか。

知事:はい。

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 障害者支援施設「第二幸の実園」に対する行政処分について

NHK(幹事社):それでは、補正予算以外の質問に移らせていただきます。

 まず、幹事社のNHKから伺えればと思います。

 今月17日、東海村の障害者支援施設の処分が発表されました。虐待を認定しての処分ということなのですけれども、改めてこの事案についての受け止めを、知事、お願いいたします。

知事:今回の虐待は、組織的、あるいは施設ぐるみの問題であるというふうに我々としては認識しておりまして、そういう意味では、しっかりと再発防止を取りながら、処分は厳しく行っていきたいというふうに思って、行政処分を行った次第でございます。

NHK(幹事社):ありがとうございます。その処分の間に、施設の利用者とか保護者の意向の確認が、ほかの施設に移ってもらうなどの対応を検討するという話が、この間、説明でもありました。現状、決まっていることがありますでしょうか。

知事:これから保護者の方々を対象に説明会を開催して、その施設利用者の方々の意向を確認した上で、行政処分で停止されている間、どういう施設を希望するかなどを伺った上で、しっかりと対応してまいりたいというふうに思っています。

NHK(幹事社):利用者の方々はほかのところに移ってもらう前提とかではなく、聞き取った結果を基にあくまでどうするかを決めるということですか。

知事:そうです。停止期間中は移らざるを得ないのだよね。

事務局:サービスの報酬をいただかなければ、事業者の負担でやること自体は、制度上は。

知事:その場合は、全部持ち出しになるということですね。あまり現実的ではないと思うので、どこかにその間は移ることがまずは主流かなと思っていますけれども。

NHK(幹事社):ありがとうございます。その保護者の説明会だったりとか、いつまでに決めなければいけないとか、スケジュールは何となくあるのかなと思うのですけれども、今のところ、スケジュール感はいかがでしょうか。

知事:行政処分のスタートが8月ですから、今月、来月中には聞き取りを終えて、大方調整に入らないと間に合わないというふうに思っておりますので、可及的速やかに行いたいと思います。

NHK(幹事社):ありがとうございます。最後に、これに関連してなのですけれども、施設側なのですけれども、全ての事業者の運営を継続するというふうにしているのですけれども、これは県としてはどう受け止めていらっしゃるのかということをお伺いしてもよろしいでしょうか。

知事:施設側が市町村支給の給付金を得ずに利用者の支援を継続することも、先ほど言ったようにあるのですけれども、その場合は、しっかりと我々としても運営状況を、随時、確認していくという対応を取らざるを得ないというふうに思っています。

 本当にどこまでそういう趣旨のことなのかということは、これからよく確認する必要があるかと思っています。

NHK(幹事社):ありがとうございます。

 幹事社からは、以上です。各社さん、お願いします。

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 茨城空港の利活用について

茨城:茨城新聞です。茨城空港についてお伺いしたいと思います。

 今週末、ビジネスジェットの発着があったと思います。試験運航だと思うのですが、今後のビジネスジェット運航についての見通しなどがございましたら教えてください。

知事:発着枠の緩和を実現することができたので、ビジネスジェットの発着も可能になりました。

 今回は試験運用ということで、ビジネスジェットがいらっしゃいましたけど、いらっしゃいますけれど、今後、実際のビジネスジェットも含めて、茨城空港の活用がさらに広がることを是非期待していきたいと思いますし、我々としても積極的にそういう発信をしていきたいというふうに思っています。

茨城:その上で、受入れに当たって、茨城空港で、何か整備ですとか、必要になってくるとは思うのですけれども、現在の時点で、何か構想といいますか、計画などがありましたら教えてください。

知事:ビジネスジェットの発着枠の問題で言うと、ビジネスジェットの駐機場が、今、4機分だけは確保できそうな見通しだというふうに聞いておりますので、その範囲で、他の発着に影響しない範囲でのビジネスジェットの利用というのは、随時、可能になるというふうに思っています。

 その後、長期的に需要が旺盛で、さらにビジネスジェットの発着枠を増やしたいとか、駐機場を増やしたいとか、そういう話になってくると、また別途、整備の話ということが出てくると思いますので、状況を見ながら、あと、茨城空港の今後の中長期的な活用ということをしっかりと計画を立てながら、必要な整備を検討していきたいというふうに思います。

茨城:ありがとうございます。関連で、また茨城空港の話題なのですけれども、先日、スカイマークが運航便数を茨城空港で増やすというような計画を立てていると発表がありましたが、受け止めですとか、具体的な便数などをもし把握されているようでしたら教えてください。

知事:スカイマーク社から、新たな機材が今後導入されたときに、茨城空港の神戸路線も含めて、有力路線を強化していくという方針が示されたというふうに我々も認識しております。

 是非これが実現するように、我々としてもスカイマークに働きかけていきたいというふうに思いますし、発着枠の緩和の効果として、非常に大きい象徴的なニュースだと思いますので、是非我々としてもスカイマークに積極的に実現を要請していきたいというふうに思います。

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 2024年問題への対応について

NHK(幹事社):補正予算に絡むか絡まないか、絡まないとは思うのですけれども、物流の2024年問題への対応は、今回、盛り込まれましたけれども、2024年問題というと、医療だったりとか建設業にも時間外労働の上限が規制されています。これについて、今後、検討するであったりとか、何かそのあたりの考えはありますでしょうか。

知事:2024年問題全体として、人口減少社会の象徴的な問題として、今後、いろいろクローズアップされてくるかと思います。

 とりあえず今回の補正予算の対象としては、非常に課題が言われている運送業、バス事業者を中心に対策を打ちましたけれども、今後、建設業、その他の業種でも、常に人材の確保問題、あるいは、働き方の見直し、様々な問題が出てくると思いますので、必要に応じて対策は考えていくということになるかと思います。

 少なくとも、建設業については、工期をしっかりと余裕を持って設定するということは、県の発注する公共事業も含めて、早速実践しなければいけない話でございますので、当然、建設業界が対応できるような、下請けの方も含めて、そういう工期の設定と入札単価の設定ということは大事になってくるのかなというふうに思っています。

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 大相撲五月場所で初優勝した二所ノ関部屋所属の大の里関について

茨城:たびたびすみません。茨城新聞です。

 先日、大の里が優勝を果たしましたけれども、コメントというか、優勝についての所感についてお伺いしたいのですけれども。

知事:コメントは発表しましたけれども、うれしい驚きをもって私も優勝の決定する瞬間を拝見しておりました。

 我々茨城県で非常に誘致にも努力した二所ノ関親方の部屋がこんなに早く幕内優勝をする力士を生み出すというのは、私は部屋のオープニングの式典に伺ったのですが、それで朝稽古の様子なんかも拝見したのだけれども、全く想像もしなかったので、ものすごいことだなというふうに思っていますし、大の里の出身の能登半島にも力を与えるでしょうし、部屋のあるこの茨城にとっても非常に誇りになる優勝なんじゃないかなと。

 今後、ますます活躍が楽しみだなというふうに思っております。

NHK(幹事社):そのほか、ございますでしょうか。なければ、これで終わりたいと思います。

 ありがとうございました。

知事:ありがとうございました。

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