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更新日:2022年3月18日

令和2年度働き方改革・生産性向上個別企業コンサルティング成果事例発表会を開催しました

茨城県では、平成30年度より県内中小企業のモデルとなる企業を目指す10社に対して、専門コンサルタント(社会保険労務士、中小企業診断士等)による働き方改革や生産性向上に関するコンサルティングを実施してまいりました。この度、その集大成ともいえる成果事例発表会を開催いたしました。

当日は、多くの皆様にご視聴いただきまして、ありがとうございました。「有給休暇取得率の向上」「生産性向上のためにテレワークや勤怠管理のICTシステム導入」など、働き方改革・生産性向上を実践した企業トップから生の声を発表いただき、大変参考になったとの声を多くいただいております。

なお、当日、タイムスケジュールの変更や、音声・画像の乱れがあり、ご迷惑をおかけいたしましたことをお詫び申し上げます。

開催概要

  • 日時:令和3年2月16日(火曜日)13時30分~16時30分
  • 開催方法:オンライン(Zoomビデオウェビナー)
  • 参加者:企業経営者・管理者・人事労務担当者など 

内容

企業表彰・認定証交付式

大井川知事による

パネルディスカッションⅠ「事業と並行した働き方改革の取組と人材確保の実現」

従業員20人以下の企業が、社内の環境整備や社員の意欲向上などにスピード感を持って2年間取り組みました。

実践した企業のトップの皆様より、工夫した点や苦労した点などをお話しいただきました。

ファシリテーター:皆川雅彦氏(社会保険労務士法人葵経営/特定社会保険労務士)

  • 株式会社石引写真館(取手市・サービス業)  /テレワークの業務を洗い出し、退職社員をスポットで活用。テレワークを行う業務を切り分けることがポイントとなった。テレワークに活用したツールは、コスト負担が少ないものを選定。
  • 株式会社オールテクノソリューションズ(土浦市・サービス業および製造業) / 新入社員の定着を目的に取り組んだ人材育成等の取組により、従業員のモチベーションや自主性が向上。コロナ禍の事業継続が可能になった。
  • 湖南電設株式会社(水戸市・建設業) /年間所定休日数の増加と生産性の維持の両立と、採用力の強化の取組。上司が積極的に休みを取ることで、下の従業員も取りやすい雰囲気となった。コンサルからのアドバイスが後押しになり、取組に着手したことで成果につながった。
  • 株式会社根本漬物(水戸市・製造業) /技術の継承や定着率の向上を目指し、企業の魅力発信などにより若手採用を実現。面接の際は、若手社員に対応させ、若手採用をアピール。また、経営者の意気込みを見せることで、従業員のモチベーションアップにつながった。
  • 株式会社ハース(水戸市・建設業)  /新入社員育成のためのマニュアルや育成プログラムなどにより、新入社員の定着や働きやすい職場を目指す。今回の取組で、経営者の考えを変えることが重要だと改めて認識。

「働き方の改善の意見を、従業員から上の人(経営者)にどのように伝えればいいか」という視聴者からの質問に対し「経営者の立場としては、意見を言って欲しい。リーダー的な存在の人を介して、社員の意見を聞いている。」「社長に直接言ってもらった方が、嬉しいのでは。実は、社長も変わらなきゃならないことはわかっているので、従業員も改善策を考えてくれているということがわかれば、変わるきっかけになるのではないか。」と前向きな意見が聞かれました。

 

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パネルディスカッションⅡ「ICTを活用した生産性向上による社員のための働き方改革」

3年間、コンサルタントと共に働き方改革とICT活用による生産性向上に社内一丸となり取り組んできた企業5社のトップの皆様より、その取組手法や成果につながったポイントなどについてお話いただきました。

ファシリテーター:小倉一哉氏(早稲田大学商学学術院教授)

  • 株式会社いばらきのケア(常陸太田市・サービス業)/ 事業の多角化によりお互いが見えない課題があったため、社内報の作成や目標管理制度の導入、行動予定表デジタルサイネージの活用などに取り組んだ。入力を定着させるために、退勤時に顔スタンプ(笑顔、普通、涙)の入力を試行したところ、会話のきっかけにもなりコミュニケーションが図られた。
  • 株式会社大貫工務店(水戸市・建設業/ 現場でもスマートフォンから入力可能な勤怠管理システムを導入、新入社員や若手・中堅社員の教育に力を入れて、やりがいの向上を図った。 勤怠管理システムの説明会のときに、現場社員から監視されているとの意見があり、理解を得ることに苦労をした。今では、就業時間に対する意識が改善された。
  • 株式会社ダイイチ・ファブ・テック(水戸市・製造業/生産管理システムの活用による生産性の管理や、コロナの影響による受注減で確保できた時間を有効活用し、教育訓練に取り組んだ。また、生産管理システムで導入したタブレットの有効活用や、半年に1回の担当機械のローテーションにより、一層多能工化が進んだ。
  • 株式会社トレンディ茨城(水戸市・運輸業)/ デジタコ・ドラレコの導入により、新人教育のための動画マニュアル作成や、日報作成のシステム化による業務効率化、運転評価活用による職員表彰に取り組み、モチベーションアップや運転技術の向上にも寄与。 システム導入当初は、ボタンの押し忘れがあったが、きちんと押せた人を「よく押したで賞」として表彰するなど工夫をして入力の定着を図った。
  • 有限会社モーハウス(つくば市・小売業/ テレワークを積極的に活用し、どこでも職場と同じように働ける環境の実現と、社員全員が経営者の視点になってコストや利益を意識することで生産性向上を目指す。 出勤者の負担の偏りを解消する工夫や、オンライン上でもつながっている環境をつくり、どこにいてもディスカッションできることでイノベーティブな仕事につなげた。

「コロナ禍で目の前の業務に追われ、働き方改革に取り組む時間の捻出が難しいのではないか」という視聴者からの質問に対し、ファシリテーターの小倉教授から「働き方改革は、やろうと思わないとできない。時間は捻出してください。」と、「うちの会社はテレワークできない」とあきらめてしまう会社に対しては、「ほとんどが現場作業の業務も、パソコンに入力をする作業があればテレワークが可能なはず。」との厳しくも多くの企業の背中を押す回答をいただきました。

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小倉教授

ファシリテーター:小倉教授

 

登壇企業の皆様

パネリストの企業経営者の皆様

当日配付資料

働き方改革×生産性向上成果事例集(PDF:3,538KB)

 

過去の実績 

平成30年度働き方改革・生産性向上コンサルティング事業成果事例発表会

令和元年度働き方改革・生産性向上コンサルティング事業成果事例発表会

 

事業受託者

株式会社三菱総合研究所

「働き方改革・生産性向上個別企業コンサルティング事業」事務局

働き方改革・生産性向上成果事例発表会チラシ(PDF:629KB)

 

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このページに関するお問い合わせ

産業戦略部労働政策課労働経済・福祉

〒310-8555 茨城県水戸市笠原町978番6

電話番号:029-301-3635

FAX番号:029-301-3649

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