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更新日:2024年9月6日
8月21日(火曜日)、鹿島地帯特産指導所で標記検討会を開催し、生産者、全農いばらき担当者等計22名(うち生産者8名)が出席しました。検討会では、鹿南地域の特産であるセンリョウの試験課題である、「センリョウ疫病の防除対策と新たな栽培方法」について試験圃場を見学しながら、試験内容の進捗状況について説明しました。
センリョウ疫病の防除対策としてプランター栽培や遮光ネット栽培の有効性を説明するとともに、プランター資材や遮光ネット資材の比較試験について報告しました。また、雨よけ栽培する場合の暑熱対策として、屋根散水技術の実演を行いました。実演では、熱画像カメラを見ながら、昇温抑制効果を実際に体験してもらいました。参加した生産者と、プランター栽培での潅水方法や遮光ネット資材の展張方法について意見交換を行いました。特に、遮光ネット資材に関して、雨滴対策やコスト面、センリョウの着果等への影響など多くの質問があり、関心の高さが伺えました。
鹿島地帯特産指導所では、これからも生産者や関係機関と連携し、産地の発展につながる試験研究を行っていきます。
写真1 センリョウプランター栽培試験に関する説明
写真2 遮光ネット栽培試験についての説明
神栖市魅力情報発信ポータルサイト「カミスミカ」にて、当所で栽培試験を行っているセンリョウが紹介されました。通常みられないセンリョウの花等、興味深い内容ですので是非ご覧ください。
下記のリンク先より記事をご覧いただけます。
ふしぎなセンリョウの花と鹿島地帯特産指導所の取り組みをご紹介
https://kamisu-pr.jp/2024/08/05/senryo/(外部サイトへリンク)
5月21日(火曜日)、鹿島地帯特産指導所で標記検討会を開催し、生産者、JA担当者等、計47名(うち生産者26名)が出席しました。検討会では、鹿南地域の特産であるピーマン、センリョウ、若松の試験課題について試験圃場を見学しながら、昨年度の結果と今年度の計画を検討しました。
ピーマンは、令和5年度試験成績と令和6年試験設計を2課題(環境制御技術、天敵昆虫タバコカスミカメを用いた総合防除技術)、新規課題として1課題(アスパラガスを用いたピーマンの線虫防除技術)、センリョウ・松は1課題(若松、センリョウにおける新たな安定生産技術の確立)について説明しました。参加された生産者と、日焼け果についての潅水方法やタバコカスミカメを温存するバンカー植物の使用方法について意見交換を行いました。また、新技術であるアスパラガスの栽培試験に関しては、当産地での新しい品目となるため、生産者から質問が多く出るなど、関心の高さが伺えました。
鹿島地帯特産指導所では、これからも生産者や関係機関と連携し、産地の発展につながる試験研究を行っていきます。
写真1 ピーマン日焼け果に関する説明 写真2 タバコカスミカメについての説明
4月24日(水曜日)に、独立行政法人国際協力機構筑波国際センター(JICA)の課題別研修「小規模農家の生計向上のための野菜生産技術」コースの東南アジアを中心とした受講生7人が鹿島地帯特産指導所を見学しました。
当所からは、儲かる農業実現に向けて取り組んできたこれまでの研究成果の紹介や、産地の各生産団体と一体となって取り組んできた現地検討会の様子を紹介しました。また、現在の産地情勢について説明するとともに、試験研究課題の概要や進捗状況についても説明を行いました。
その後、ピーマン栽培ハウスに移動し、研究員から炭酸ガス施用による収量向上試験や、天敵導入によるアザミウマ防除試験の概要の説明を行いました。意見交換では、受講者から「炭酸ガスや温湿度管理はどのように実施しているのか」、「天敵を導入することによって害虫であるアザミウマを防除できるのか」といった質問がありました。受講生の母国では果菜類の栽培は珍しく、施設栽培への関心の高さが伺えました。
次に、センリョウ栽培施設に移動し、研究員から産地の概要やプランターでのセンリョウ栽培や、遮光資材の比較試験について説明を行いました。受講生からはセンリョウのプランター栽培における肥培管理や、剪定方法、プランター資材のコストや耐用年数に関わる質問があったほか、他国での遮光栽培事例について情報交換を実施しました。
鹿島地帯特産指導所では、これからも関係機関と連携し、試験研究に取り組んでいきます。
写真1 ピーマン栽培技術に関する意見交換 写真2 センリョウ栽培体系に関する説明
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