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更新日:2024年1月1日
県では、本県産農産物のブランド確立に向けて、県オリジナル品種のメロン「イバラキング」と梨「恵水」、県産の栗、県を代表する銘柄牛の「常陸牛」、銘柄豚肉の「常陸の輝き」の5品目を重点品目と位置づけ、県内外へのPRを積極的に行っています。
今回は、常陸牛新ブランド「常陸牛煌(きらめき)」をご紹介します。
常陸牛のさらなる高みを目指し、新たな基準による最高級ブランドが完成しました。
昭和51年に誕生した「常陸牛」は、指定生産者が県内で肥育した黒毛和牛のうち、牛枝肉取引規格「B-4等級以上」の肉質に優れたものだけが認定される最高級ブランドです。県を代表する銘柄和牛として、県内や首都圏を中心に販路を広げ、近年は北米や東南アジアへ輸出されるなど、海外からも高く評価されています。
現在、和牛は肥育技術の向上と改良が進んだことで、全国的に霜降り度合いが高くなり、霜降りの多さだけでの差別化が難しくなっています。
そのため、県では、常陸牛の生産から流通・販売、研究などさまざまな立場の有識者で構成する「新ブランド常陸牛ブランディング検討委員会」を設置し、ブランド基準や販売ターゲットなどについて検討を重ねてきました。
その結果、風味や口溶けの良さに関わる「オレイン酸」や口当たりの良さに関与する「霜降りのきめ細かさ(小ザシ)」など、おいしさに着目した全国初の新たな基準で厳選した新ブランド「常陸牛煌」を打ち出すことで、常陸牛のトップブランド化と、国内外へのさらなる販路拡大を図ることとしました。
30か月以上かけてじっくり肥育した茨城生まれの常陸牛のうち、オレイン酸が豊富で、きめ細かな「小ザシ」を持ったほんの一握りの牛だけが、「常陸牛煌」に認定されます。厳しい基準により認定された「常陸牛煌」は、食べた瞬間に和牛ならではのうま味や芳醇な香りが口いっぱいに広がり、極上のおいしさを実感できます。
5つの基準を全て満たしたものが「常陸牛煌」に認定されます
検討委員でもある帯広畜産大学の口田(くちだ)教授は、「多くの研究成果により、『オレイン酸』が牛肉の食味性と関係していることが分かってきており、オレイン酸が多い牛肉は口溶けが良く、ジューシーな食感になります。また赤身に脂肪が細かく均一に入った『小ザシ』の牛肉は、食感が柔らかくなるだけでなく、霜降りの美しさが見た目にも好まれます。これらの特長は、和牛の新たな価値の創出につながるでしょう」と、「常陸牛煌」のブランド基準について評価しています。
メディア向け発表会での口田教授
昨年8月には、東京都港区の八芳園(はっぽうえん)において、メディア向け発表会を開催し、大井川知事がブランド誕生の経緯や肉質の特長などを紹介しました。
試食したタレントの筧美和子(かけいみわこ)さんからは「唇に触れた瞬間からとろけて、脂の感じがとてもクリア」とおいしさに太鼓判が押され、テレビを含む多くのメディアに取り上げられるなど、関心の高さがうかがえました。
今後もメディアへの情報発信とともに、生産の安定化と販路の拡大に努め、「常陸牛煌」のブランド確立を目指していきます。
大井川知事と一緒に、「常陸牛煌」のお披露目を行った
小島よしおさん(写真左)、筧美和子さん(写真中央)
水戸市千波町2310☎029(244)9971定休日:火曜日
(表紙撮影協力店)
ランチ・ディナーともにコース料理のみ
※ご来店の際は、事前にご予約ください
<表紙について>
●常陸国天然まがものポワレ北大路魯山人ソース(写真上)
●常陸牛煌のステーキトリュフのソース(写真下)
水戸市千波町2078-1☎029(305)8111(代表)予約はこちら(外部サイトへリンク)
期間▶1月29日(月曜日)~2月29日(木曜日)
【店舗】
游玄亭赤坂/游玄亭銀座並木通り店/游玄亭新宿/游玄亭ホテルニューオータニ大阪店/游玄亭西麻布本館/游玄亭有楽町マリオン店/游玄亭名古屋/游玄亭京都
県販売流通課☎029(301)3966
県畜産課☎029(301)3993
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