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更新日:2021年5月30日
YAMAGUCHI farm株式会社代表取締役 山口 貴広さん
農地の集積・集約化とICT導入を支援する「茨城モデル水稲メガファーム育成事業」の担い手に選定され、本事業第1号のメガファーム(100ヘクタール超の大規模水稲経営)を実現(茨城県稲敷市市崎)
私は、1839(天保10)年から続く米農家に生まれ、小さい頃から「米作り」に触れてきました。一時は兼業していた時もありましたが、やはり自分には農業が向いていると感じ、9年前に9代目として家業を引き継ぎました。
以前から、農家の減少に伴う耕地面積の減少や耕作放棄地が増え続ける状況を防いで地域の活性化に貢献したいと思っており、近隣の農地を100ヘクタールを超える規模に集約する必要があると考えていました。そこで、県の「茨城モデル水稲メガファーム育成事業」を知り、すぐに応募し、採択を受けることができました。
初めは、どのような取り組みなのかを他の地権者に知ってもらうことが大変で、県や市、農地中間管理機構の方々とともに200軒近い地権者に説明して回り、100軒ほどの地権者から貸し出しや協力を得ることができました。その結果、33ヘクタールだった農地は、昨年度までの3年間で3倍まで増やすことができました。
また、この事業に参加したおかげで、地域の皆さんや農業関係者の方々など、多くのつながりを持つことができました。これからも農業を続けていく私にとってはとても大きな財産です。
今年は、農地が100ヘクタールを超えてから初めての生産となります。特にスケジュール管理に注意し、スマート農業を導入することで、従業員一人一人の作業が円滑で効率的に進むようにしています。
今後も、地域の皆さんや農業関係者の方々とのつながりを大切にしながら、さらなる規模拡大と農地の集約化に取り組み、米作りを通して社会に貢献し、安全でおいしい米を作り続けていきたいと思います。
▲ロボット技術やICTを活用したスマート農業 (自動運転田植機による田植え作業)
(写真:YAMAGUCHI farm株式会社提供)
規模拡大を目指している農業者の方に対して、中小企業診断士、社会保険労務士、司法書士などの専門家を
派遣し、事業計画策定、雇用・労務管理、資金計画作成、農業経営の法人化などを支援します。
※相談や専門家の派遣は無料です。
県農業参入等支援センター(外部サイトへリンク)(県農業経営課内)☎029(301)3844
または、最寄りの農林事務所 経営・普及部門、農業改良普及センターまで
規模拡大により所得向上を目指す農業経営体や農業参入企業などの担い手への農地集積に意欲的な地域を、市町村からの申請に基づき「重点支援地区」に設定し、農地の集積・集約化と生産性向上のための施策を一体的に支援することで、今後の本県農業を担う競争力のある強い担い手の育成などを図ります。
<支援内容>
県農業経営課 基盤強化グループ ☎029(301)3833
または、最寄りの農林事務所 企画調整部門まで
儲かる農業を実践し、本県農業をけん引する人材を育成するため、意欲ある農業者を対象に「いばらき農業アカデミー」を開設しています。
経営の発展段階に応じ、経営者が身に付けるべき経営管理手法や、最新の生産技術などに関する30以上の講座を予定しており、順次開講しています。
開講時期や講座内容、申し込み方法など、詳しくはホームページをご覧ください。
いばらき農業アカデミー事務局(外部サイトへリンク)(茨城県農業総合センター内)☎0299(45)8321
県農業技術課 ☎029(301)3931
県内で活躍する農業経営者の方々からのメッセージ
『お客さまの笑顔を見ること、農業を通じて地域の魅力を伝えられることにやりがいを感じます。』
『野菜を作ることだけが「農業」ではない。農業ビジネスはクリエイティブな仕事が魅力です。』
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県農業経営課 ☎029(301)3833
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