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更新日:2019年4月5日
環境試料の放射能の測定では、人が摂取する可能性のあるさまざまな試料を原子力施設周辺から定期的に採取し、それらに含まれる放射能の量を測定しています。
また、摂取した場合の影響(内部被ばく)も評価しています。土壌・海底土・海水などは直接私たちが口にすることはありませんが、蓄積の傾向を知るためや、農畜産物、海産生物への移行を考慮して、定期的に放射能の測定を行っています。
これらの環境試料に含まれる放射能は、極めてわずかであるため、通常、採取した試料を乾燥したり、灰にしたり、あるいは化学的に処理して、濃縮し、検出しやすいようにした後、測定を行っています。
原子力施設周辺の地域を中心に環境試料を定期的に採取しています。
野菜は、地元農家から、海産物は漁業協同組合から直接購入します。海水・海底土は、県水産試験場の船で採取します。
採取した環境試料について、測定や分析に供するため、蒸発濃縮、乾燥、灰化などを行います。
降下物や飲料水は蒸発濃縮を行います。野菜や海産物は食べられない部分を除き、灰にします。
前処理の後、アルファ線を放出するプルトニウムや、ベータ線を放出するストロンチウム90などを測定するため、薬品を使って化学処理を行い、測定用試料を作成します。
測定機器を使い、試料中のアルファ線、ベータ線、ガンマ線を測定して、放射能濃度を求めます。
プルトニウムやウランは、シリコン半導体検出器でアルファ線を測定します。トリチウムは、液体シンチレーション検出器で、ストロンチウム90は、低バックグラウンド放射能測定装置でベータ線を測定します。
セシウム137やコバルト60などは、ゲルマニウム半導体検出器でガンマ線を測定します。
原子力施設から放出される排水は、国が定める法令値以下となるよう管理される他、安全協定で管理の目標値が定められています。
県では、主な原子力施設の15排水口において、月1~2回施設管理者と同時サンプリングを行うなどして、排水の測定値のチェックを行っています。
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E-mail:kanshise@pref.ibaraki.lg.jp
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