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更新日:2023年5月1日

令和4年度リアルタイム現地速報一覧

栗ほ場におけるドローン航空防除実証試験を支援しました

5月17日に、株式会社アドバンフォース、株式会社クボタ、株式会社関東甲信クボタの3社共同で、ドローンを用いた航空防除の実証試験を行いました。

当日は、株式会社クボタの販売する農業用ドローンを用いて、殺虫剤を散布しました。樹高が5m近くなる栗ほ場におけるドローンの薬剤散布は、全国的にも初めての試みです。

ドローンの飛行速度や高さ等の違いによる薬液の付着程度など、検討すべき課題はまだ残っていますが、作業者の体力的な負担が少ないこと、作業時間は従来の動力噴霧器による散布の半分程度に短縮できるなど、導入による大幅な省力効果が期待されます。

普及センターでは、今後も引き続き、栗経営体におけるスマート農業の実践に向けた支援を続けてまいります。

栗ドローン航空防除1栗ドローン航空防除2

令和4年度新規就農者のための農業講座(第1回)を開催しました

 7月5日に新規就農者のための農業講座(開講式及び相互訪問研修)を開催しました。この講座は新規就農者の定着支援を目的としており、新規就農者7名、関係機関6名が参加しました。

 初めに城里町常北公民館にて、開講式を行いました。開講式では、笠間地域農業改良普及センター長より「資材高騰や異常気象など様々な面で問題が生じているが、作物の生育状況を把握し、適切な管理に努めるだけでなく、体調にも気を付けながら儲かる農業を目指してほしい。」と激励の言葉を送りました。

 相互訪問研修1件目は、わんぱく農園の山口麻衣子さんのほ場を見学しました。山口さんは、イチゴを中心にニンニクやイタリアン野菜等を栽培しています。家族の幸せを演出したい、そんな想いでこだわりの野菜づくりに取り組んでいます。近年は、契約販売やネット販売等の販路拡大に努めており、SNSの活用も積極的に行っています。

 2件目は、渡辺雄希さんのほ場を見学しました。渡辺さんは、市場出荷のナスを基幹として、ニンジンやソラマメ等の栽培を行っており、年間を通して収益を上げられるように取り組んでいます。初期投資が少なく、安定した収益を得られる露地野菜を選択し、トライ&エラーを繰り返しながら堅実な経営を目指しています。

 研修終了後、受講生からは、「就農にあたって、品目選択や販路の確保の重要性について、考える機会となった。」、「農業と家庭の両立の苦労や大切さを共感できた。」等といった声があがり、有意義な講座となったようでした。

 今後も普及センターでは、新規就農者の技術習得及び定着支援に向けた取り組みを行っていきます。

令和4年度新規就農者のための農業講座(第1回)写真1 令和4年度新規就農者のための農業講座(第1回)写真2

古内茶生産組合で製茶講習会を開催

8月23日に山間地帯特産指導所で古内茶生産組合(8戸)の製茶講習会が開催されました。製茶講習会は近年行われていませんでしたが、今回、城里町が古内茶振興を委託したコンサルタントが企画したものです。

講習会開催のために前日には組合員の茶畑で三番茶芽を収穫しました。

当日は、製茶機メーカーから講師を招き、蒸しの深さを変え2回製茶を実演しました。講師からは各工程(蒸機、粗揉機、揉捻機、中揉機、精揉機)でポイントの説明がありました。参加者は、蒸し上がりの蒸気の香りや、工程切替わりの茶葉の手触りを確認していました。

その後、製造した茶の試飲、各組合員の製茶の情報交換を行いました。参加者からは改めて製茶の勉強になったという意見の他、仕上げ茶の講習会も開催してはどうか、今後は紅茶の製造も考えている等、意見が出ました。

笠間地域農業改良普及センター

製茶講習会の様子

栗栽培開始講座(第1回:収穫・選別)を開催しました

10月12日に栗栽培開始講座の第1回を開催しました。本講座の開催は2年目となり、昨年度よりも多い21名が参加しました。本講座は、笠間地域の新規栗栽培希望者を対象として、全4回の開催を予定しています。

 第1回講座では、栗の収穫体験と選別体験を行いました。栗の収穫体験では、クリシギゾウムシ対策として良・不良問わず収穫することや、手作業が多いため労力がかかること等のポイントを説明しました。また、栗の選別体験では基準を確認しながら選別作業を行い、産地として高品質な栗を出荷することの必要性を説明しました。

 最後にクリシギゾウムシ対策の防除技術として、品種の適性や出荷時期に考慮する必要があるものの殺虫効果と糖度上昇効果のある氷蔵庫での冷蔵処理や、処理量が少ないが殺虫効果の高い温湯処理といった収穫後の対策についても紹介しました。

 受講者から、選別の仕方が参考になった他、他の受講者との情報交換も活発に行われ、有意義な講座となりました。

 今後は、栗の販売方法、栽培・販売計画作成、せん定等の講習を予定しています。興味のある方は、笠間地域農業改良普及センターまでご連絡ください。

kurikouza1 kurikouza2

令和4年度新規就農者のための農業講座(第3回)及び就農支援協議会合同研修会を開催しました

10月26日に新規就農者のための農業講座第3回を開催しました。今回の講座は、笠間地域就農支援協議会との合同研修として、新規就農者等7名、関係機関が参加しました。

 はじめに新規参入でイチゴ経営に取り組み、現在では新規就農者への支援活動を行っている常陸大宮市のつづく農園に伺いました。都竹氏からは、就農経緯やこれまで取組内容を説明していただき、それらに基づいた就農への心構え・準備、就農後の経営へのアドバイスをいただきました。また、スマート農業の取組内容について紹介をいただき、アシストスーツの着用体験を行いました。

 続いて、同市内においてトマトで新規就農した雅農園の海野氏のほ場に伺いました。海野氏からは、就農からこれまでの経緯・営農状況や今後の目標について、説明をいただきました。目標は高く持ち、かけるべきコストはかける、という前向きな姿勢をみせていただいた他、トマト栽培におけるハウス建設のこだわりや、販売先を見据えた品種選択といった技術面でも参加者と情報交換が活発に行われました。

 参加者からは、両者の取組やアドバイスを受けて、農業経営を開始するまでの準備や心構え、営農開始後にも繋がる経営の考え方を掴むための良い刺激となったようでした。

 今後も笠間普及センターでは、新規就農者の就農支援や経営改善のきっかけに繋がる活動に取り組んでいきます。

R4農業講座第3回1 R4農業講座第3回2

”ゆうだい21サミット2022”で城里町の生産者グループが受賞

 12月16日に、宇都宮駅前のライトキューブ宇都宮において、“ゆうだい21サミット2022”が開催されました。「ゆうだい21」は宇都宮大学が育成した米の品種で、粘りが強く良食味であり、各地のお米コンテストで優秀な成績を収めていることから注目されています。

 管内では、数年前より城里町を中心に作付けする農業者が増えています。サミットでは、宇都宮大学の「ゆうだい21」に関する取り組み事例発表や、全国各地の生産者によるパネルディスカッションなどが行われました。また、「ゆうだい21」の普及に尽力している生産者21名に対する功労者表彰が行われ、城里町の生産者グループも受賞されました。

ゆうだい21サミット2022

 “第2回いばらき米の極み頂上コンテスト”では、「ゆうだい21」が上位を独占しました。今後も産地を盛り上げる品種として、期待するとともに、安定生産に向けて支援していきます。

JA常陸笠間地区栗部会が冬季剪定講習会を開催

12月19日に、笠間市内の栗ほ場2か所でJA常陸笠間地区栗部会の冬季剪定講習会が開催されました。普及センターは講師として、「ぽろたん」「筑波」「大峰」「石鎚」および「美玖里」の剪定を実演しました。令和4年から栗をペースト等に一次加工する笠間栗ファクトリーが稼働しており、加工に適する2L以下の出荷量を増やすため、着果過多になりやすい「大峰」を除く全品種において、なるべく枝を残し、着果量を多くする剪定方法について説明しました。講習会には部会員計68名が参加し、参加者からは、残す枝と更新する枝の選び方等について積極的に意見が出され、有意義な意見交換の場となりました。

普及センターでは、今後も技術情報を随時提供し、JA常陸笠間地区栗部会の支援を続けていきます。

笠間地域農業改良普及センター(農業の成長産業化)

R4栗剪定講習会

令和4年度 笠間地域新規就農者激励会を開催

本激励会は、新規就農した方が地域に溶け込み、安心して農業経営をスタートしてもらうこと、就農への決意を再確認してもらうことを目的として、一月一九日に笠間市地域交流センターともべで開催されました。当日は、笠間市・城里町の令和三年度の新規就農者や今後の就農予定者計一三名が参加しました。

 激励会は二部制で開催され、第一部では、笠間地域就農支援協議会の富江副会長より新規就農者に対して激励の言葉と共に激励状と記念品が贈られた後、新規就農者の代表として、城里町の染矢喜夫さんが決意の言葉を述べました。
 第二部では、涌井就農支援アドバイザーより「研修生と共に学んで思うこと」という題で講話をいただいた後、参加者間で意見交換を行いました。就農で苦労した農地探しや技術習得についての意見が出され、今後就農予定の方々にも大変有意義な交流となりました。

 この激励会を通じて同じ地域で農業を志す仲間とつながりを持っていただき、今後のさらなる活躍を期待します。

新規就農者激励会を開催

”稲作・そば共進会”にて笠間市、城里町の3名が奨励賞を受賞

稲作・そば共進会において、管内の生産者3名が奨励賞を受賞し、2月22日に、水戸市内のホテルにて表彰式が行われました。この共進会は、茨城県農林振興公社が主催し、安定生産や品質向上、および生産コストの低減、安全安心への配慮等を実践する生産者を優良事例として表彰しています。

稲作の部では、笠間市の野村貞行氏と城里町の小幡利克氏が受賞しました。野村氏は流し込み施肥などで省力化を図り、さらに特別栽培米の認証を取得するなど、良品質米生産に取り組んでいます。複数の品種を組み合わせることで作期と栽培面積の拡大を図ってきました。小幡氏は肥料の苗箱施用による省力技術を導入し、肥料効率を上げてコスト低減の取り組みも行っています。また採種部会の会長として、良質な種子生産のために日々尽力しておられます。

そばの部では、笠間市の農事組合法人てらさきが受賞しました。「常陸秋そば」を4.5haの農地で作付けし、農地の維持のため管理に努めています。

普及センターでは肥料等の高騰と、米価低迷の厳しい環境の中、工夫して良品質な農産物生産に取り組む生産者を引き続き支援してまいります。

稲作共進会1 稲作共進会2 そば共進会1
 稲作共進会野村貞行氏 稲作共進会小幡利克氏 そば共進会農事組合法人てらさき

このページに関するお問い合わせ

県央農林事務所笠間地域農業改良普及センター_

〒309-1611 茨城県笠間市笠間1531笠間合同庁舎内

電話番号:0296-72-0701

FAX番号:0296-72-2718

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