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当事務所および深芝処理場の水質管理に関する内容をまとめました。
下水道への流入基準については排出事業者向けページにあります。
対象物質又は項目 | 排水基準 | 根拠 |
生活環境項目 | ||
生物学的酸素要求量(BOD) | 10ミリグラム/L以下 | 下水道法 |
水素イオン濃度(pH) | 5.8以上8.6以下 | 茨城県条例 |
化学的酸素要求量(COD) | 50(40)ミリグラム/L以下※1 | |
浮遊物質量(SS) | 50(40)ミリグラム/L以下※1 | |
n-ヘキサン抽出物質(鉱油) | 3(2)ミリグラム/L※1 | |
n-ヘキサン抽出物質(動植物油) | 3(2)ミリグラム/L※1 | |
フェノール類 | 5ミリグラム/L | 水質汚濁防止法 |
銅及びその化合物 | 3ミリグラム/L | |
亜鉛及びその化合物 | 2ミリグラム/L | |
溶解性鉄及びその化合物 | 10ミリグラム/L | |
溶解性マンガン及びその化合物 | 10ミリグラム/L | |
クロム及びその化合物 | 2ミリグラム/L | |
大腸菌群数 | 3000個/立方センチメートル※2 | |
健康項目 | ||
カドミウム及びその化合物 | 0.03ミリグラム/L | 水質汚濁防止法 |
シアン化合物 | 1ミリグラム/L | |
有機燐化合物 | 1ミリグラム/L | |
鉛及びその化合物 | 0.1ミリグラム/L | |
六価クロム化合物 | 0.5ミリグラム/L | |
砒素及びその化合物 | 0.1ミリグラム/L | |
総水銀化合物 | 0.005ミリグラム/L | |
アルキル水銀化合物 | 検出されないこと | |
ポリ塩化ビフェニル(PCB) | 0.003ミリグラム/L | |
トリクロロエチレン | 0.1ミリグラム/L | |
テトラクロロエチレン | 0.1ミリグラム/L | |
ジクロロメタン | 0.2ミリグラム/L | |
四塩化炭素 | 0.02ミリグラム/L | |
1,2-ジクロロエタン | 0.04ミリグラム/L | |
1,1-ジクロロエチレン | 1ミリグラム/L | |
シス-1,2-ジクロロエチレン | 0.4ミリグラム/L | |
1,1,1-トリクロロエタン | 3ミリグラム/L | |
1,1,2-トリクロロエタン | 0.06ミリグラム/L | |
1,3-ジクロロプロペン | 0.02ミリグラム/L | |
チウラム | 0.06ミリグラム/L | |
シマジン | 0.03ミリグラム/L | |
チオベンカルブ | 0.2ミリグラム/L | |
ベンゼン | 0.1ミリグラム/L | |
セレン及びその化合物 | 0.1ミリグラム/L | |
ほう素及びその化合物 | 230ミリグラム/L | |
ふっ素及びその化合物 | 15ミリグラム/L | |
1,4-ジオキサン | 0.5ミリグラム/L | |
アンモニア性窒素等 | 100ミリグラム/L※3 | |
ダイオキシン類 | 10pg-TEQ/L | ダイオキシン法 |
1最大値、()は日間平均値。
※2日間平均値。
※3アンモニア性窒素等=(アンモニア性窒素×0.4)+亜硝酸性窒素+硝酸性窒素
下水道法……下水道法第4条第1項に基づく認可
茨城県条例……水質汚濁防止法に基づき排水基準を定める条例第2条第2項
水質汚濁防止法……水質汚濁防止法第3条第1項、排水基準を定める省令別表第1
ダイオキシン法……ダイオキシン類対策特別措置法第8条第1項
試験日数及び回数は、令和4年度実績に基づいたものです。
処理場内7地点で各々1日1~4回実施しています。
試験項目は水温、透視度、pH、COD、濁度、電気伝導率、TOC(全有機炭素)、T-N(全窒素)、遊離残留塩素、亜硝酸性窒素であり、必要に応じて行っています。
採水地点 | 流入水 | 油脂 分離槽 |
A系 最初沈殿池 |
B系 最初沈殿池 |
A系 最終沈殿池 |
B系 最終沈殿池 |
放流水 |
試験日数 | 243 | 243 | 365 | 243 | 243 | 243 | 365 |
試験回数 | 486 | 486 | 1460 | 243 | 243 | 243 | 1460 |
日常試験と同じ7地点で毎週1回、延べ50回実施しています。
試験項目は下表で全20項目です。
6時間ごとに混合試料を作成し、日間平均を把握します。
試験項目
pH | COD | BOD | SS | ヘキサン抽出物質 |
TOC | IC | 全窒素 | アンモニア性窒素 | 亜硝酸性窒素 |
硝酸性窒素 | アンモニア性窒素等 | 全りん | りん酸態りん | アルカリ度 |
蒸発残留物 | カルシウムイオン | 塩化物イオン | 硫酸イオン | 大腸菌群数 |
流入水及び放流水について月2回、延べ24回実施しています。
検査項目はヒ素、ベンゼン等47項目です。また、その他要監視項目を年4回測定しています。
日常試験と同じ7地点で、四半期ごとに年4回実施しています。
4時間ごとに24時間の測定を行います。試験項目は水温、透視度、pH、COD、濁度、アルカリ度、TOC、T-C、I-C、T-N、アンモニア性窒素、硝酸性窒素及び電気伝導率の14項目です。
流入、A系最初沈殿池出口、放流の3地点に自動分析装置を設置し、流入水,処理状況の異常検知のため連続監視を行っています。
採水地点 | 水温 | pH | 濁度 | TOC | 電気伝導率 | 遊離残留塩素 | T-N |
流入水 | ○ | ○ | ○ | ||||
A系最初沈殿池 | ○ | ○ | |||||
放流水 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
Potential Hydrogenの略で「水素イオン指数」と訳されます。
pHは水の酸性とアルカリ性の度合を示す尺度で、pH7.0を中性とし,それより数値が大きければアルカリ性、小さければ酸性となります。
Chemical Oxygen Demandの略で「化学的酸素要求量」と訳されます。
CODは、水の汚れ度合を示すものであり、水中の汚濁物質を化学的に酸化・分解するために必要な酸素の量のことです。通常、過マンガン酸カリウムを用いて求めるCODMnが用いられます。
この数値が大きい(=酸素がたくさん必要である)ほど汚れの度合いは大きいと考えられます。
湖沼や海域など水の滞留時間の長いところでは、有機物や溶存酸素の消費・生成が行われるため、BODでは水の汚濁度合を正しく測定できない可能性があり、CODが指標として用いられています。
Biochemical Oxygen Demandの略で「生物化学的酸素要求量」と訳されます。
BODは目には見えない水に溶けている汚れ度合を示すものであり、水中の汚濁物質を生物的に酸化、分解するために必要な酸素の量のことです。この数値が大きい(=酸素がたくさん必要である)ほど汚れの度合いは大きいと考えられます。
Suspended Solidの略で「浮遊物質」又は「懸濁物質」と訳されます。
SSは粒径2ミリメートル以下で水に溶けずに浮遊している物質のことで、魚貝類に付着したり、川底に沈積して流れを悪くしたり、堆積すると腐敗したりするのでBODの数値を増加させる原因にもなります。
Dissolved Oxygenの略で「溶存酸素」と訳されます。
DOは、水に溶けている酸素の量のことを示しており、酸素の少ない川は,いわゆる死んだ川と呼ばれ、魚貝類など生き物が生息出来なくなってしまいます。
一般に魚の生息には5ミリグラム/L程度のDOが必要とされています。
Total Organic Carbonの略で「全有機炭素」と訳されます。
水中の有機物量を測定する指標という意味でCODやBODと同じ目的のものですが、それらに比べ条件に左右されにくく安定した結果が得られる特長があります。逆に、難分解性の有機物質は水質に影響しにくいのですが、それらが結果に含まれてしまうという欠点もあります。
当事務所では流入口および放流口にTOCの自動測定装置を設置し、常時監視しています。
それぞれTotal-Nitrogen、Total-Phosphorusの略で、「総窒素、全窒素」「総りん、全りん」と訳されます。
これは水中の窒素、りんのそれぞれの総質量のことであり、これらの栄養塩類は動植物が成長するには欠かせないものです。
しかし、水に溶けている量が多すぎると富栄養化が起こり植物プランクトンや藻類などが異常繁殖してしまいます。すると水中の酸欠(DO値が低くなる)を引き起こしたり、赤潮や青潮、アオコが発生したり、水生生物の死滅や悪臭が発生したりします。富栄養化は、湖沼や海域など水の滞留時間が長いところで特に問題となります。
また総窒素増加の原因は河川などからの流入だけでなく、窒素は動植物が死んで分解されると発生するので、今までに堆積した湖底の泥など(底質)からの溶出も総量増加の原因となっています。
当事務所では放流口にT-Nの自動測定装置を設置し、常時監視しています。
アンモニア性窒素のことです。家庭排水のし尿が窒素の主な発生源であり、下水道管や反応タンク内で分解し、アンモニアを遊離します。水の汚染指標の一つです。
それぞれ亜硝酸性窒素、硝酸性窒素のことです。好気状態であると微生物の作用によりアンモニアは亜硝酸性窒素や硝酸性窒素に変化(硝化という)します。亜硝酸性窒素については窒素化合物の酸化の中間生成物で不安定です。硝酸性窒素は工場から流入することもあります。
エアレーションタンク内でアンモニアの酸化により増加するので、これらの項目は処理水中での硝化の進行度を知るうえで重要となります。
活性汚泥とは反応タンク(エアレーションタンク)中の微生物が多量に生息している褐色の泥をいいます。外見は綿状で水中を浮遊しています。
これらのさまざまな微生物が水の中に溶け込んでいる汚れを食べることによって水がきれいになっていきます。
汚れをたくさん食べた微生物は沈みやすくなり、最終沈殿池で水をゆっくり流すことできれいな水と活性汚泥が分離されます。
最終沈殿池で集められた活性汚泥は適量をエアレーションタンクへ返送し,過剰な活性汚泥は脱水機に入れて水分を減らし焼却します。焼却した活性汚泥の灰(焼却灰)はコンクリートの原料として利用されています。
Q&A――Q.微生物はどこからきますか?数は?大きさは?
処理の方法――焼却灰の有効活用
〒314-0101 茨城県神栖市北浜9 電話番号:0299-96-2617 FAX番号:0299-96-1099 e-mail:kage@pref.ibaraki.lg.jp |
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