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更新日:2026年6月23日

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NEW!いばらき夏のお祭り特集2026

知られざる職人魂と次世代へつなぐバトン
~茨城・二大祭り「石岡と潮来」の舞台裏~

石岡のおまつりと潮来祇園祭禮は、長い歴史を受け継ぐ地域の誇りです。
その魅力は祭礼の華やかさだけではありません。
今回のニュースレターでは、お祭りを支える方々へのインタビューを通して、地域にとって祭りがどれほど大切な存在なのか、その背景にある誇りや絆、未来へ受け継がれる想いに迫ります。

~約300年の歴史を紡ぐ、熱狂と誇りが渦巻く~
「常陸國總社宮例大祭(ひたちのくにそうしゃぐうれいたいさい)」(石岡のおまつり)


関東三大祭りの一つと称される「常陸國總社宮例大祭(石岡のおまつり)」は、常陸國總社宮の祭礼として300年以上の歴史を誇り、県の有形民俗文化財に指定された「獅子頭」や県の無形民俗文化財に指定された「石岡ばやし」と「富田のささら」、その他山車などの祭礼文化が受け継がれています。
毎年9月には3日間で50万人を超える人でにぎわい、全国屈指の規模を誇る最大33台の幌獅子と、高さ約2メートルの人形を載せた豪華絢爛な山車が市街地を巡行
その勇壮な姿は石岡の秋の風物詩として親しまれています。



常陸國社宮祭礼保存会 会長
一毛 芳昭 氏(70)

今回は、約65年にわたり祭りの最前線を支え続けてきた常陸國總社宮祭礼保存会の一毛会長に、祭りに込める思いや受け継がれる伝統、そして次世代への継承について伺いました。

単なるイベントではない、神事としての誇りと「幌獅子」の熱気


石岡のおまつり最大の魅力は、常陸國總社宮の祭礼として受け継がれてきた由緒ある神事であることです。
祭りの中心となるのは、神様を乗せた神輿が地域を巡る「渡御(とぎょ)」。初日と最終日には厳かな神幸祭・還幸祭が執り行われ、伝統と格式を今に伝えています。
また、石岡を象徴する存在が全国的にも珍しい「幌獅子(ほろじし)」です。
獅子頭の後ろに囃子方が乗る幌を備えた独特の形態が特徴で、最大33台が市街地を巡行。
勇壮な舞いと囃子の音色が響き渡り、石岡ならではの祭礼文化を体感できます。

町の誇りを懸けた「年番制度」

石岡のおまつりは、旧市街地15町内が持ち回りで祭礼を担う「年番制度」によって受け継がれています。
年番町は15年に一度巡ってくる当番で、神輿渡御の準備や運営、関係町内との調整など多くの責任を担い、その準備は祭り終了直後から始まります。
祭り期間中には、神様が2泊3日滞在する仮の社「御仮殿(おかりや)」を設け、大神輿を迎えます。
2026年の年番町は森木町。会長の一毛さんは、「年番をやり遂げたときの達成感は格別で、『もう1回やってもいいな』と思うほど」と語ります。
15年に一度の大役に、氏子たちの総力を結集しながら祭りを支えています。

「魅せる祭り」への進化と次世代へつなぐバトン

かつては勇ましい気風が色濃く残る祭りでしたが、現在は各町内が会議を重ねて厳格なルールを設け、「誰が見に来ても恥ずかしくない、安心で美しい『魅せる祭り』」へと進化を遂げました。
また、石岡の人々にとって祭りは「盆正月には帰らなくても、祭りには必ず帰ってくる」ほどの存在です。
この情熱を次世代に繋ぐため、50年以上前から小学校の「郷土芸能クラブ」でお囃子を指導しているほか、11月には子どもたちのデビューの場となるお囃子の発表会を開催するなど、地域が一体となって文化を継承しています。

日程:9月19日(土)~9月21日(月・祝) 
場所:石岡市街中心部

【アクセス】 
 電車:JR常磐線「石岡駅」より徒歩すぐ
  車:常磐道「千代田石岡IC」から約10分または常磐道「石岡小美玉スマートIC」から約10分

【お問い合わせ】 常陸國總社宮祭礼の獅子・山車・ささら行事保存会 
電話番号:0299-22-2233

【URL】https://sosyagu-reitaisai.com/(外部サイトへリンク)

 

~魂を揺さぶる山車と受け継がれる祭りの鼓動~
水郷を熱く染める「潮来祇園祭禮(いたこぎおんさいれい)」


潮来市で8月に開催される「潮来祇園祭禮」は、350年以上の歴史を持つ伝統ある祭礼です。
ここでは県内最多の14台の豪華絢爛な山車と生演奏のお囃子が街を熱狂の渦に巻き込み、多くの人々を魅了し続けています。




潮来お祭り委員会 副会長 潮来ばやし保存会 会長
横田浩一 氏(68)

今回は、この街で生まれ育ち、地域最大の祭りとともに歩んできた、潮来お祭り委員会副会長であり、県の無形民俗文化財に指定されている潮来ばやしの保存会会長を務める横田さんにお話を伺いました。
祭りへの想いや受け継がれてきた伝統、そして未来へつないでいくための取り組みについて語っていただいています。
ぜひ、潮来祇園祭禮の魅力を感じてみてください。

10年がかりで作るこだわりの「山車(だし)」と大迫力「のの字回し」

潮来の祭りの主役の一つが、各町内のこだわりが詰まった14台の豪華な山車です。
大きな飾り人形が乗った山車はどれも見応え抜群で、この祭りの醍醐味です。
特に、横田会長の町内(五丁目)の山車は、静岡の名工に彫刻を依頼し、実に10年がかりで山車の装飾を完成させる予定だと言います。


細部にもこだわった美しい彫刻やビーズ飾り

そんな山車の見せ場はなんといっても「のの字回し」
重さ約4トンもの山車を豪快に回転させる技は、若衆の熱気が最高潮に達する一番の見どころです。
全町が駅前に集合し、順番に「のの字回し」を行う風景はまさに圧巻です。
また、山車にはGPSが装着され、どこにどの町の山車があるか公式HPから確認することが出来ます。

50曲以上を奏でる祭りのオーケストラ
「芸座連(げざれん)」

山車に乗って生演奏を披露するお囃子(はやし)のチームを、潮来では「芸座連(げざれん)」と呼びます。
驚くべきは、そのレパートリーの多さです。
決まった場面で奏でる「役物(やくもの)」や江戸時代から続くクラシックのような「段物(だんもの)」、さらには流行歌などの「端物(はもの)」を含め、なんと50〜60曲にのぼります
これだけの曲数を覚えるため、芸座連は毎週火・金曜日、1年間かけて練習をしています。
潮来祇園祭禮で奏でられるお囃子は、日本でも屈指の素晴らしさだと誇りを持っています。
その場の雰囲気や状況に合わせて曲を瞬時に切り替える彼らは、まさに祭りを彩るオーケストラです。

「祭りは魂」
〜町民の熱量と次世代・女性へのバトン~


潮来の人々にとって「祭りは魂」のレベル
若い頃はお祭りのために会社を辞める人がいたほどで、今でもどんな集まりでも最後はお祭りの話になるほど愛されています。
少子化や物価高騰による資金難など課題はありますが、小学校の「子ども教室」を通じた和楽器体験会などで次世代の育成に力を入れています。
また、横田会長は「これからは女性の時代。これまで女人禁制だった山車の2階やお囃子にも、女性が活躍できる場を広げていきたい」と、伝統を守りながらも新しい時代へとアップデートしていく熱意を語ってくれました。

~受け継がれてきた夏の音色~ 
【潮来ばやし子供教室】

県指定無形民俗文化財「潮来ばやし」は、まちの人々の暮らしとともに受け継がれてきました。
潮来ばやし保存会の方々を中心に、地元小学校で体験授業が行われ、子どもたちが伝統に触 れる機会がつくられています。
「楽しい!」と興味をもった子どもたちは、「潮来ばやし子ども教室」で 学びながら、その魅力と技を受け継いでいます。
学校と地域が一体となり、人と人とのつながりを深 めながら、未来へと大切な音色をつないでいます。

日程:8月7日(金)~8月9日(日) 場所:潮来市潮来地区(素鵞熊野神社)

【アクセス】 電車:JR鹿島線「潮来駅」下車、会場まで徒歩すぐ。
         車:東関東自動車道「潮来IC」から約10分 ※近隣のパーキングへお停め下さい。

【お祭りに関するお問い合わせ】 観光商工課 観光商工G 電話番号:0299-63-1111(代)

【URL】https://www.omaturi.jp/(外部サイトへリンク)

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