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更新日:2015年7月3日
この資料は,県政記者クラブとの臨時記者会見での発言内容を要約したものです。
・2016年サミット科学技術大臣会合の茨城県つくば市開催決定について
(作成:広報広聴課)
平成27年7月3日(金曜日)
11時00分~11時12分 会見室
○2016年サミット科学技術大臣会合の茨城県つくば市開催決定について
知事:お集まりいただきましてありがとうございます。先ほど,政府から,来年のG7における科学技術担当閣僚会合をつくば市で開催することが発表されたところでございます。
私ども,一生懸命に誘致活動を行ってきたところでございますが,今回の誘致活動につきましては,国会議員,県議会議員,市議会議員,あるいは大学,研究機関,さらにはホテル,旅館等々,大変多くの方々に熱心に携わっていただきました。この場を借りて御礼を申し上げたいと思います。
また,つくばに決定していただいたことについて,総理,官房長官,外務大臣,あるいは科学技術担当大臣(等々)に御礼を申し上げたいと思っております。
お手元にお配りしてあります資料を見ていただきますと分かりますように,いろいろな活動をやってきたところですが,特にその中でも,自民党県連会長の梶山先生,あるいは公明党の山口代表といった方々には,大変強力にバックアップをしていただいたところでありまして,この場をお借りして御礼を申し上げたいと思います。
これまでどういった活動をしてきたかということにつきましては,お手元の資料の要望書のところをご覧いただきたいと思います。こうした形で要望書を提出し,それにあわせて,県議会で決議をし,つくば市議会でも決議をしている。あるいは様々な団体が一緒になって誘致推進協議会をつくっている。そうしたことを強調しながら,誘致活動を行ってきたところであります。
特に,つくばにつきましては,ご承知のとおり,日本一のサイエンスシティとして,国際的にも日本の科学技術都市と言えばつくばということが,通り相場になっているのではないかというようなこと,あるいは,つくばは街並みそのものも外国の方々に見てもらうのに値するような,大変すばらしい街並みになっているのではないか。あるいは,国際会議をこれまで何度も開催して,警備も含めて大変慣れているということ,成田,羽田からも大変便利な位置にあるということを強調し,お願いをしてきたところであります。
国でも,地方創生ということを,盛んに決定方針の中で重要視していきたいということを言っておりましたので,大都市や政令指定都市だけではなく,できるだけ地方の都市でも開催して欲しいということをお願いしてまいりました。
そうした形で熱心に誘致活動をやってきたということを評価していただいたのではないかと,大変うれしく思っているところであります。以上です。
茨城(幹事社):幹事社の茨城新聞です。かねてからの要望が実って実現したわけですけども,改めて知事のご感想をお願いします。
知事:「つくば」を世界に売り出す良いチャンスが出来たと思っております。つくばは最先端の科学技術都市ということで,世界の中でもある程度知名度は広がってきているのではないかと思いますが,こうした科学技術担当大臣会合を開催するということになると,全世界から注目されるわけです。今までのかたちとは違った,世界的な注目を浴びる大きなチャンスではないかと思っております。またあわせて,こちらに来られた大臣の方々に,茨城の自然,歴史,文化,食,そうしたものについて,少しでも分かってもらえるように,我々も対応しながら,茨城県の知名度も上げていければと思っております。
茨城(幹事社):会場をどこにするとか,研究機関とどう連携するとか,今の段階で何かイメージするものはありますか。
知事:会場はたぶん国際会議場ということになると思いますが,ただ,内閣府と相談していかなければいけませんので,今の段階では,まだ決定しておりません。それから,どういうかたちで実施してもらうかということについては,警備なども含めて,これまでの開催例などを参考にして,これから我々としても検討していきたいと思っております。
茨城(幹事社):開催まで一年あるかないかということで,今後の課題としてはどんなところが挙げられますか。
知事: 会議そのものは政府で主催することになりますから,警備を含めて安全に着実に実施できるよう協力するということになると思います。それとあわせて,県として茨城の知名度,つくばの知名度を少しでも上げていけるような努力をしていきたいと思っております。
朝日:知事が直接,海外の閣僚の皆さんにPRする機会はあるのでしょうか。
知事:それはまだ聞いておりません。これから内閣府と相談していかなければいけませんが,そうしたチャンスを作ってもらえればありがたいと思っております。
朝日:もしそういう機会があったならば,どんなことを考えていますか。
知事:科学技術は,日本が科学技術創造立国を言っている以上,科学技術(の発展)は最重要課題でありますが,(茨城のつくばが)その一番枢要な部分を担っていきたいと考えているということを,各国の首脳に知ってもらえたらありがたいと思っております。
そして,つくばでどのようなことが行われているか,ロボットでも,ロケットでも,あるいはまたナノでも,世界と比べても本当に最先端の研究が行われていることを,しっかり見てもらえるチャンスができれば良いなと思っています。
しかし,大臣の方々の予定がどうなるのか,これは本当に分からないものですから,あまりこちらから勝手なことは言えない状況にあります。時間があれば,できれば,本当はJ-PARCなども見てもらえれば良いのでしょうけれども,そこまでの時間はなかなかとれないかなと思っております。
朝日:海外向けのお話は伺いましたが,国内向けにはどう活かしていきたいと考えていますか。
知事:国内向けも海外向けも同じだと思いますが,つくばという名前をしっかり国民の皆さんにも知ってもらい,そこでどんなことが行われているのかを知ってもらう。我々,実は,高校生などにもっと科学に目を向けて欲しいということで,毎年,全国から1,000人ほどの高校生を集めて,イノベーションキャンパスというものを実施しております。これは,つくばの研究機関を訪問する,あるいはつくばの素晴らしい世界的な科学者の方たちと会話をするというものです。
そういう中から子供たちに刺激を与えて,これからの子供たちの取組みをより積極的なものにしていけたらいい,夢を持ってもらえたらいいということで実施しておりますので,そうした取組みの大きな助けにもなってくるのではないかと思っております。
読売:正式な発表は午前10時に行われたということですが,具体的に知事への連絡はいつの段階で,誰から連絡があったのでしょうか。
知事:8時20分頃に内閣府の政策統括官から楠田副知事あてに電話があったと聞いております。今日,発表があるかもしれないということは,昨日のうちに内々に情報は得ていました。
読売:これまで誘致活動をしてきた「茨城つくばサミット関係閣僚会合誘致推進協議会」の目的は達成したわけですけども,今後,活動内容を変えて存続していくなど,どのようにお考えでしょうか。
知事:誘致の方はこれで一区切りついたわけですが,どうやって歓迎態勢を作るかということも含めて,まだまだ,みんなで一緒になってやっていくことも多いと思いますので,形を変えて継続していきたいと思っております。
NHK:今回のサミットの閣僚会合について市民,県民にどのように理解を求めていくかという部分で,警備等の面で相当,不便を被るなど見方によってはそういうのも出てくると思うのですが,それについて,市民,県民にどのように説明していかれるおつもりでしょうか。
知事:これまでも,チラシ,ポスター,横断幕,のぼり旗などを作って,誘致活動をやっていますということは,市民の皆さん,県民の皆さんにもお知らせしてきたつもりです。また,ラジオやテレビ,ホームページなど様々なチャンネルを通じて誘致に関する情報を流させていただいてきたところであります。
そういう中で,今度は,実際にサミットが開催されるとなれば市民が不便を被るのではないかという話ですが,首脳会合とは違いますので,大臣会合ですから,どのくらいの警備になるのかまだはっきりいたしません。そうした状況ではありますが,できるだけ市民の皆さんに影響が及ばないような形で警備をしていくことは大変重要だと思いますので,警察本部,あるいは内閣府と十分に相談していきたいと思っております。
東京:海外に見てもらえる良いチャンスということなのですが,これから何か具体的に海外メディアに発信していくなど,そういうことはお考えでしょうか。
知事:例えば,HAL(ハル)一つとってみても,ロボットはつくばの売りでもありますが,ドイツでは医療用としてだいぶ普及し始めているところであります。こうしたことを全世界の科学技術担当大臣に知ってもらえれば,影響も大きいのではないかと思っております。
もう既にあのように素晴らしいロボットが出来ているということを知らない国,知らない大臣さんもたくさんおられると思いますので,そうした方たちに知ってもらい,関心をもってもらういいチャンスになると思っています。
東京:主催は政府ですが,財政上の負担について,一連のこの会合の中で,県,協議会,つくば市が負担するのはどの程度になってくるのかお分かりでしょうか。
知事: それは今,全くわかりませんけれども,警備面を除けばそんなに大きい負担にならないと思います。一方で,つくば,茨城の名前が知られることの効果の方が大きいと思いますので,費用対効果の点では間違いなくプラスになると思います。
東京:ありがとうございました。
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