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更新日:2025年3月26日
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この資料は、県政記者クラブとの定例記者会見での発言内容を要約したものです。
知事定例記者会見の動画は、こちらから視聴いただくことができます。
(作成:報道・広聴課)
令和7年3月26日(水曜日)
11時15分~11時35分 会見室
知事:よろしくお願いします。
読売(幹事社):幹事社の読売新聞です。
知事から発表事項はないということですので、3点、まず幹事社から質問をさせていただきます。
まず、今年度最後の会見となりますので、成果を上げた施策ですとか、力を上げて取り組んだことなど、今年度の振り返りをお願いします。
知事:今年度、もともと就任した当初から急激な人口減少を見据えて、茨城県政の施策を展開してきたわけですけれども、今年度は非常に展開した施策の成果が形になって、充実した成果が出てきた年度だったなというふうに考えております。
まず、公表された成果で言えば、皆さん御存じのとおり、1人当たりの県民所得が初めて全国3位まで上昇したという結果が公表されましたし、それから、県外企業の立地件数、これも全国1位を7年連続で続けていると。
あるいは、農産物の輸出額も、就任前の13倍に、これも右肩上がりで増えているという成果が出ていますし、外国人を含めた人口の社会増、これも過去6年にわたって全国上位、トップ10に入るような形で、経済活動の活発化を裏付ける形になっているのかなというふうに思っています。
また、新たな取組も様々展開してきておりまして、人口減少時代を見据えて、外国人材の確保、こちらについても、新たにインドに着目して、インドの人材を茨城県に来ていただくような、そういう道筋をつけて、たくさんの県内企業に参加いただいたインド視察ツアーも行われていますし、それから、観光については、韓国に訪問して、エアロKのチャーター便の就航にも結びつきましたし、それをきっかけにゴルフツアーを約30の旅行会社が造成してくれたということで、韓国のたくさんのゴルファーが茨城県に来ていただく端緒をつくることができたかなというふうに思います。
さらに、食材の豊富な茨城県の新たな名物となるような料理ということで、シン・いばらきメシ総選挙2024、これを初めて開催いたしまして、3日間で6万4,000人の方が御来場いただけるような、また、メディアでも60以上で取り上げていただけるような大きなイベントにすることができて、茨城県の食の魅力をアピールするとともに、新たな食の魅力をつくり出す一つのきっかけをつくることができたというふうに考えております。
また、茨城空港の路線拡大、先ほど申し上げたエアロKの清州便の連続チャーター便の就航という成果が生まれましたし、中国便でも春秋航空が上海定期便、それから、西安便の定期便が久しぶりに再開したという成果も出ております。
農水産物では、「常陸乃国しらす」であるとか、「霞ヶ浦暁のしらうお」であるとか、「常陸乃国まさば」、このようなブランド化を通じて、利益率の高い商品をつくり出すことに大きく前進することができたというふうに考えております。
また、医療提供でも、新しい施策として、選定療養費、こちらの徴収を救急車の救急搬送の患者から軽症の場合は取るということを始めさせていただきました。運用開始から2月末まで、軽症患者の救急搬送は、前年同月比で9.2%の減少という形で成果も現れてきております。
また、長年、懸案で、なかなか話が進まなかった水戸医療圏の病院再編、こちらについても道筋を示すことができたということですし、また、全国で初めてとなる、県境をまたいだ形の市町村や県の水道事業の経営の一体化、こちらの締結も、21の市町村と基本協定の締結にも進むことができました。
また、教育環境でもラーケーションという制度を導入して、これが非常に有効に活用されているということもあって、以上、申し上げましたが、こういう形で、今年度を振り返ると、非常に新しいことにも取り組み、今までの取組の成果もきちんと現れてきたのかなというふうに考えております。
読売(幹事社):ありがとうございます。
読売(幹事社):併せて、県議会が閉会をしまして、新年度予算が成立をいたしました。企業の賃上げ支援など、経済対策に特に力を入れた事業でしたが、新年度に向けて、改めて意気込みをお願いいたします。
知事:新年度予算の成立によって、茨城県は、これからも賃上げ、価格転嫁、この好循環によってデフレを脱却しつつあるこの日本経済の中で、しっかりと地域経済として発展をしていく施策を引き続き強力に推し進めていきたいというふうに思っています。
特に、賃上げの部分については、今回の新たな事業で賃上げに対する支援事業も始まりますし、また、最低賃金の見直しということもまた今年もあるでしょうから、そういう機会を通じてしっかりと賃上げを行って、かつ、中小企業などの下請企業を含めて取引先との価格転嫁をしっかり進めて、経済の好循環ということをこの茨城県でしっかりと進めるということをまず第一に考えていくことが重要なのかなというふうに思っております。
読売(幹事社):ありがとうございます。
読売(幹事社):最後に、大井川知事の2期目の任期満了から残り半年を切りました。3期目に向けての去就も注目をされているところですけれども、現時点で、出馬のお考えなどがありましたらお伺いします。
知事:今は目の前の課題にしっかりと取り組んで、茨城県政のさらなる前進を進めていくというのが私の今の役目だというふうに思っております。
読売(幹事社):ありがとうございます。
幹事社からは以上ですが、各社さん、お願いいたします。
NHK:NHKです。
最初に、まず1点目なのですけれども、先日、茨城県内の不法就労の数が、再度、国から発表されまして、一昨年に引き続いて(※)、3,452人と全国でワースト1位となっております。これについての受け止めをまず伺いたいのと、あと、人口減少対策として、茨城県は外国人材の確保というのは柱の一つに据えていると思うのですけれども、これのバランスを今後どう対応していくのかということについても伺えればと思います。
※発言者より、「去年」から「一昨年」に訂正
知事:この人材不足の中で、外国人の就労者の活用ということは、経済活動にとって、今やなくてはならない状況になる中で、一方で、不法就労が非常に茨城県は特に多いということについては、私どもとしても非常に懸念をしているところでございます。
これは、出入国管理局であるとか、あるいは警察、あるいは県と連携しながら、新たな施策を今後展開していって、不法就労の取締りの面、それから、そもそも不法就労を生み出すような就労環境が生まれていないか、就労環境というものが蔓延していないかということを重点的にしっかりと連携しながら、啓蒙だけではなくて、指導もしていくということで、何とか不法就労問題対策をしていきたいなというふうに思います。
特に、茨城県の場合は、農業における従事者で不法就労が発生しているということもあるので、そこら辺を重点的に、今後、指導できればなというふうに考えております。
NHK:ありがとうございます。
NHK:あともう1点なんですけれども、TXの事業計画の素案が示されまして、茨城県では東京方面の延伸を一体的に進めるということを目指していらっしゃると思います。
自治体との具体的な協議というものも今後は入っていくと思うのですけれども、今のところ、何か決まっているスケジュール感だったりとかあるのかどうか、どのように進めるかも含めて、伺えればと思います。
知事:我々の試算が一応出来上がって、土浦延伸の単独整備及び東京延伸との一体整備、いずれのケースにおいても、費用便益(B/C)が1を上回るというシミュレーションを作ることができたということです。
これを踏まえて、国、あるいは近隣のTXの出資都県との調整に入っていくわけですけれども、今後、一応の目標となるのは、国の交通政策審議会が2030年(頃)に予定されていますので、土浦延伸についてもそこでの答申にしっかりと盛り込んでいくということが我々にとっての最初の大きな目標になるんじゃないかなというふうに思っています。
読売(幹事社):ありがとうございます。
NHK:最後に、茨城空港の将来ビジョン案についてです。
空港の利用者数が増加しているということで、ハード面の拡張だったりとか、さらなる就航数を増やしていくというふうな中身が示されていると思います。
知事として、期待感というか、今後どのように進めていきたいのか伺えればと思います。
知事:ビジョンについては、今、検討会を開いていただいて、来月にもその答申という形で県のほうに提示していただくことになっております。
方向性は、今のところ聞いている範囲では、そういうターミナルビルの改修であるとか、様々ビジョンが示されているというふうに思っておりますし、状況としては、これだけインバウンドを含めたたくさんの利用客が増えている羽田、成田が限界に近づく中で、茨城空港というのをさらに首都圏の第三の拠点空港に位置づけるという方向性を是非このビジョンの中で示していただいて、我々としてもそれに向かって取り組むことができたらなというふうには思っております。
茨城:茨城新聞です。よろしくお願いします。
先日の日曜日なのですけれども、大相撲の春場所で優勝決定戦が行われまして、どちらも県勢ということで大の里が優勝したと思いますが、知事も御覧になっていたと思うのですが。
知事:もちろんです。
茨城:感想についてお聞かせください。
知事:茨城県民誰もが、最後の5日間ぐらいは、みんな手に汗を握っていらしたと思うのですけれども、本当に県のゆかりの大の里関や髙安関が大活躍をしていただいて、大の里が、結果的に幕内3場所目、大関として初めての優勝ということで、本当におめでとうございますと言いたいですし、また来場所は綱取りに向けて是非頑張ってほしいなというふうに思います。
髙安関も、最後まで本当に場所を盛り上げていただいて、本当に優勝に手が届くところまで頑張っていただいて、久々に髙安関が大活躍される姿を県民の皆さんも本当に心から応援されたというふうに思います。
今回は残念ながら賜杯には届きませんでしたけれども、来場所以降、今は体調もかなり万全になっていらしていると思いますので、大活躍を期待したいというふうに思っています。
読売(幹事社):ほかありますでしょうか。
日経:日本経済新聞社です。
NHKさんの質問でも少し触れていたTXの同時延伸案の素案が2月下旬に県のほうで示されまして、TX運行会社に出資しているつくば市の五十嵐市長からも東京方面への延伸に注力したいというような御発言がありました。
県としては、交通政策審議会への答申に盛り込まれるためには、やはり県内の自治体、特に、出資している自治体さんとの足並みをそろえるということが非常に重要になってくるのかなと思っておりまして、そのためにどういったことを考えているのか、例えば、TXの東京駅への早期延伸を求めるために期成同盟会みたいなものを結成されたりもする動きもありますので、県としてはどういうふうに足並みをそろえていくか、その部分を教えてください。
知事:話の熟度としては、東京延伸のほうが随分先に進んでいることは事実でありますし、現在のTX沿線の市にとっては、正直、住んでいる方にとっても、秋葉原から東京にどう延伸してくれるかということのほうが、利便性が直結するということで関心も高いというのは、これは事実なのかなというふうに思っています。
土浦延伸というのは、県内全体を見たときに、非常に大きな経済効果を生む可能性が高いというふうに思っていますし、災害における避難経路の確保など、そういういろいろな複合的な意味もあるので、経済性、それから、複合的なそういうメリットなども含めて、今後、既存のTX沿線市の首長さんたちにも御理解を深めていただけるようにアプローチをしていきたいなというふうに思いますし、さらに、出資都県の調整がある程度進んできたら、当然、期成同盟会みたいなものが、さらに、東京延伸だけじゃなくて、理想的には同時延伸という期成同盟会に発展していただけるのが我々としては一番おいしいのですけれども、そういう方向を、是非、県としては目指していきたいなというふうに思っています。
読売(幹事社):ほかありますでしょうか。
よろしいですか。
知事:あれ、ないの。あるでしょう、質問したい話が。どうぞ、どうぞ。
読売(幹事社):大丈夫ですか。
では、ないとのことなので、これで終わりにいたします。
知事:なんだよ、せっかく準備してきたのにな。
茨城放送:せっかくですし、準備してきた内容をここで紹介していただいてもいいですか。
知事:いいですか。
でも、質問されないのに答えられないからな。
本当にいいですか。いいんだね。
どうもありがとうございました。