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更新日:2021年3月24日
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平成24年採用 茨城県出身 高校卒業
警察学校卒業後は約1年の交番勤務、その後刑事部門の性犯罪捜査に4年従事。
現在、警察本部警務課被害者支援主任として、県内で発生する事件・事故の被害者支援、中学や高校での遺族や被害者による「命の講演会」の企画、運営等を担当
高校生の時、自宅に泥棒が入り、私の大切な物を盗まれてしまいました。私は頭が真っ白になり、動揺していたそんな時、すぐに駆けつけてくれた警察官が親身に話を聞いてくれました。私はそんな頼もしい警察官の姿を見て、不安だった気持ちから一転、安心した気持ちに変わっていったのです。それと同時に「悪質な犯人を自分の手で捕まえ、私と同じような被害者を1人でも減らしたい!」と強く憧れを抱いたことがきっかけです。
警察学校は、規律や法律を一から学ぶ厳しい場であり、己を高める場でもあります。そのような厳しい場では当然、慣れないことやできないこともあり、苦労が伴いますが、同期生と一緒に汗を流して、切磋琢磨し合い、苦しみや喜びを分かち合うこの期間は、かけがえのない一生の思い出になります。同期生とは進む道は違えど、いつでも頼れる存在で、私にとっては宝です。
被害者支援は、事件や事故が発生した際に、被害者の方のために素早く適切な対応が求められますが、実はこの時このように声をかけるというような統一したマニュアルがなく、答えが存在しません。それはなぜかというと、同じような事件でも1人1人感じ方も違えば警察に求める対応も違うからです。
私は、警察署での刑事の経験を生かし、1人1人の被害者の立場に立って気持ちを察し、行き場のない悲しみや苦しみを少しでも受け止め、気持ちに寄り添った対応を心がけています。
犯人を捕まえることは警察にとって重要な仕事ですが、被害者支援は「犯人を逮捕したら終わり」ではありません。事件は解決しても深く傷ついた心の解決には至らないことも多くあります。
新人の頃は、深い悲しみにくれ、心の扉を閉ざしてしまった被害者に、何と声を掛けたらいたいのか戸惑ってしまった時がありますが、時が経った頃、そのときの被害者から「あの時対応してくれたのがあなたで良かった。」と言われたときは、とても胸が熱くなり、やりがいを感じました。
係員のワークライフバランスの意識が高く、風通しの良い職場のため、休暇を取得しやすい環境です。
休暇を取得した時や休日は、家族と一緒にゆっくり過ごしたり、同期生と一緒に遊びに行くなど、充実した毎日を過ごしています。このように、休日にリフレッシュしてプライベートを充実させることで活力がわき、仕事も自ずと力が入ることで、どちらも充実した日々を送ることができます。
警察の仕事は多種多様で、女性だからこそ活躍できる仕事がたくさんあり、活躍の場は無限大です。テレビドラマのように上手くいかず、色々な困難が待ち受けていたとしても、それを乗り越えた先には輝かしい未来が待っています。
ぜひ、茨城県警を志願し、茨城県の治安を一緒に守っていきましょう!